魔女と人間死のゲーム・十二時の鐘
少々、グロいところが出てまいります。
お気をつけを・・・。
夜中の十一時五十分
「ちょっとはやかったかも。まいっか。」
・・・ギシギシ・・・ギシギシ・・・
「・・・ちょっと!!直美、久美、少しは静かに歩けないの?」
直美と久美は、
ごめんなさい!!そんなつもりなかったの!!ゆるして!!ごめんなさいっ!!
直美は、千秋の元親友。美紀が怖くて逆らえない。
久美は、千秋のことが大嫌いな美紀の仲間。
誤っている声が、余計に五月蠅くて、
「もういいから、静かにして!!五月蠅いのよ!あんたたち!!」
美紀が、少し大きめの声で言うと、辺りはシーー・・・ンとなった。
それから少し歩くと、ロビーが見えた。
ロビーを見ると、千秋の姿が見えた。
美紀は、静かに千秋に近づいて行った。
美紀に気づいた千秋は、
「あっ・・・。美紀ちゃん。」
千秋が美紀を名前で呼ぶと、
「かってに、名前で呼ばないでよっ気持ち悪い!!」
千秋は深く反省した。
そうだ。かってに名前で呼んじゃだめだ。
千秋は心の中で自分に言い聞かせた。
「あの・・・、菅野さんごめんなさい。・・・その、かってに名前でなんか呼んだりして。
それであの・・・。私にようって・・・?」
と千秋が聞くと、
「きまってんでしょっ!!あんた、男子の人気集めようとしてそのキャラつくってんでしょ?
自分がイジメられたら、大体の男子が心配してくれる。だから、それを利用してんでしょ?」
美紀に怒鳴られた千秋は怖くて声がでなかった。
「ちょっと、あんた聞いてんの?なんかいったらどーなのよ。」
美紀は、何も言わない千秋にムカついているのか、だんだんイライラした顔になってくる。
千秋は必至で言おうとした。
「・・・あっ、あの・・・」
その瞬間、十二時の鐘がが鳴った。
ゴーーーーーーーーーーーンゴーーーーーーーーーーーンゴーーーーーーーーーーーン
十二時の鐘が鳴っている間、美紀の背中になにか冷たいものがはしった。
「ひっ・・・」
次の瞬間、停電になった。
ブツンッ
「もう・・・。だれ?誰のいたずらよ!やめてよ!!」
美紀が言い終わった直後
キャアアアア・・・・・・・・
イヤアアアア・・・・・・・
直美と久美の悲鳴がした。
「誰よ!!もうこんな、悪趣味ないたずらやめてよっ!!」
その瞬間、美紀は背中に誰かの気配がした。
「もうっ!!直美?久美?どっちなの・・・?」
振り返ると、知らない女性が立っていた。
「どうしたのぉこんな時間に一人ぃ?あぶないわよぉ。」
と謎の女が言った。
美紀は、
「ちょっとまって!!私はひとりじゃないっ!!直美と久美ときたもん。」
「どこにいるのぉ?だって、今ここで生きているのはあなただけよぅ?」
「ちょっと!!どういうこと?直美と久美、どこにいるかしってんの?」
「あなた、おかしなこと言うわねェ。そこにいるじゃなぁい。あなたの友達!」
「どこにいるっていった?」
「あなたの足元よぅ。みてみなさい!」
美紀は、ゆっくりと、自分の足元を見た。
するとっ!!
「キャアアアアア・・!!なにこれ!!もう悪ふざけはよしてよ!!」
「私がふざけてるように見える?あはははは・・・!!それがあなたの友達よぅ
五月蠅かったから、黙ってもらったの!ふふっ」
「いやっいやっこれは直美と久美じゃない!!」
「あらぁどうして言い切れるのぉ?」
「・・・だって、だって、このひとたち・・・、
顔がないじゃない!!」
「それが、あなたの友達。五月蠅かったって言ったでしょぅ?あはははっははははは・・・・」
美紀は、一瞬寒気がした。
「・・・ふふっわかったようね。そう、次はあなたの番よぅ!!
そろそろいいかしら、我が主 アルベルタ様ぁ!!」
すると、どこからか、黒猫がやってきた。
黒猫は、金色の光に包まれた。
「・・・ふう。黒猫の中も、居心地がいいのう、べルゼバブ。」
「アルベルタ様ぁ!!」
「お前はもう下がってもよいぞ。こいつを殺りたいならべつだけどのう。どうするのじゃ、ベルゼ!!」
「参戦させていただきます!!アルベルタ様ぁ!!」
「ほう。そうか。今日は、魔女たちが集まっておる。
魔女たちが、ヒマにならぬよう、心がけるのだぞ?
ではいこう、魔女の茶会の幕開けだー!!」
魔女と人間死のゲーム・十二時の鐘
読んでいただき、ありがとうございました。
あまりグロくなかった、という方もいるかと思いますが、これからもっとグロくなりますので。
これからも、もっと続きますので、よろしくお願いします。