魔法の織り成す聖なる物語
これは、実際にあった話から様々な妄想でつなげていく話です。
説明しにくいですが、ホントにあった部分は【ほぼ】最初だけです。
残りは、まぁフィクションですね。
そのあたりを踏まえて読んでください('・ω・`)
第一話
空は快晴
雲一つない晴れ晴れとした空である
あたりには静寂が漂い、清々しい空間である
俺はこの場所が好きだ
今俺は屋上にいる
屋上の貯水タンクの横に自前のブルーシートをしいて横になっている
しっかり枕も持参している
そして、目をつぶっていると嫌な学校でも居心地がよくなる
だが、そんな清々しい空間を切り裂く悲鳴が聞こえた
いや、悲鳴というよりは押し殺した泣き声
そのあとに男の声も聞こえる
「なぁ?いいだろ?俺はこんなにもお前の事が好きなんだよ。付き合ってくれよ?なぁ」
屋上は告白の名スポットでもあるからこういうことは日常茶飯事だ
俺は相手の声を聞くまでは、耳を立てて成り行きを聞いていようと思っていた
「ボ、ボ・・・クはおと・・・こですっ!」
泣きながら相手に必死に訴える女のような声
「バカなこと言うんじゃねえよ。いくら俺がバカだとしてもさすがにそんなウソぐらいわかるぞ」
男が怒鳴りながら相手を壁にぶつける音が聞こえた
・・・また、か。
俺は軽いため息をつきながら、壁にぶつけられた相手
俺の親友の隣に飛び降りる
「っとと。はーい、そこまでー」
俺は軽い調子で間に入り、適当に話を終わらせようとする
「んだよ、てめえは?」
如何にも厳つい顔をした893みたいな男が睨んでくる
「いやー、ね? 俺のダチが苛められてんのに、助けに入らないわけないでしょ?」
そう言いながら俺は横にいる俺の親友を抱き寄せる
「ねぎぃ・・・」
涙声で俺に抱き着いてくる
・・・抱き着くのはいいが、涙拭かないでくれ
とは言えずにそのまま放置する
「あ?てめぇはなんだ?そいつの彼氏?」
「ぶふっ」
軽く口から唾が飛んでしまうほど、吹き出してしまった
やばい
俺の口調もどっちゃう
「えww こいつ男ww」
俺はオタクだ
だけど、特にほかのやつと変わりない
ノーマルだ
そして、俺は横にいるやつにも否定してもらおうと思ってそいつを見ると
「ッツ?!」
めっちゃ顔真っ赤
だから、女って言われるんだよ
めっちゃもじもじしてるし
「俺はそんなこと信じねえぞ!」
こいつって前後の流れなしで起こるのね
魔法の織り成す聖なる物語