天魔戦記 帝国の逆襲
太平洋戦争終結、しかしある秘密帝国、ラヴィアンテが再び世界を破滅に向かわせようとしていた、それを阻止したのは1人の日本人とその仲間達であった、再び世界は平和を取り戻した。
しかし、新たな戦いが始まろうとしていた。
第一話 悪魔の館 前編
この世界は、私たちの歩んでいた歴史とは違う。1945年 日本はアメリカに降伏した、しかし日本はまだ戦っていた。
日本はインド洋のある国を攻撃した、秘密国家ラヴィアンテ帝国。
ラヴィアンテ帝国は世界征服を企み、今まさに実行に移されようとした時ある男とその仲間達に阻止された
その男は 天魔
1946年 日本
天魔【・・・】
士官【天魔殿】
天魔【あ、はい!】
士官【休んでください、他の者は休んでいるのに。】
天魔【大丈夫です、一日でもこの東京を復興させたいんです!それにあれ】
士官【ん?】
日本兵【ありがとう。】
米兵【アリガトウ】
日本兵【こんにちは】
米兵【コンニチハ】
日本兵【ぐっど!】
米兵【サンキュ!】
天魔【敵同士だった兵士達がこうやって共に働く、平和じゃないですか。】
士官【そうですなぁ】
東京の復興はアメリカも手伝ってくれたのだ。
【夜】
【兵舎】
天魔【ただいま】
ルナ【おかえり!お兄ちゃん!】
サマンサ【おかえり~】
天魔【疲れた~木材何本運んだか。】
影【俺もつかれた】
天魔【無理もない、自分でも不思議なくらい軽かったし、途中から気づいてたよ、ありがとうな。】
ルナ【お兄ちゃんも影もお疲れ様!ルナはね!今日、サマンサとこの辺探検して来た!】
サマンサ【つっても、そこの訓練場を歩いただけ。】
サマンサの影【いい所だ、日本は侍の国と言うが侍がいないぞ?】
天魔【日本国民全員が侍の心を持っている。】
天魔達の中には影が入っている、影とはエレメント115と言う物質に存在する生命体である、この生命体は人間に力(能力)を与える、らしい。
らしい、とは天魔は能力に未だ目覚めていないからだ、ルナやサマンサも。
天魔【そういや、影に名前がないなぁ〜。】
サマンサ【リデル】
ルナ【チーちゃん】
天魔【・・・あれ?皆名前決めたの?お、俺だけ?】
影【・・・まぁ、名前をつけて。】
天魔【じゃ、じゃぁ・・・武蔵!】
武蔵【武蔵?か、いいな!】
ルナ【よろしくね!】
天魔【さて、ご飯食べてねるか。】
日本兵【 そういや、あそこの山の奥にある洋館に妖怪が出るらしいぞ。】
日本兵【ああ、聞いたことある一家惨殺だっけ?】
天魔は、東京の復興を休み。ルナの好奇心で近くにある小さい山に探検にに来た。
ルナ【すごぉーい!】
サマンサ【はぁ、はぁ、どこまで行っても木!木!木!何処が楽しいのよ!】
ルナ【だって!空気が美味しいし!気持ちいいし!】
サマンサ【私はどぉーも楽しめない、楽しみなのは、この上の絶景がたのしみ~】
天魔【あと少しみたいだ、頑張ろう!】
少したって、頂上に着いた、サマンサも子供の様にはしゃいでいた、昼ごはんを食べ帰り道のことである。
天魔【ルナ~帰り道はわかるか?】
ルナ【大丈夫!大丈夫!】
サマンサ【転ばないかな~少し遅れて行こう。ニヤニヤ】
天魔【いやいや早く行かないと、ルナ迷子になるぞ】
ルナ【あ?あれ?私、どうしたんだろう?森が何か暗い様な。】
天魔達は、山の入り口にいた。
天魔【ルナ?ルナは!?】
サマンサ【いないね。】
天魔【まよったんだ!】
天魔は、来た道を戻った。
サマンサ【あ!待ってよ~!】
ルナ【薔薇が道を塞いでる、チーちゃん!】
シュッ!
ルナは影を使い薔薇を斬り落とした。
ルナ【わぁ!かわいいお家!】
そこには赤い屋根の洋風の家が建っていた、ルナはその家に入ってしまった。
天魔【はあ、はあ、ルナーーー!!】
サマンサ【あ~うるさいな!】
天魔【だ、だって!】
サマンサ【私達は影で通じ合っているのよ?】
天魔【ああ!そうか!武蔵わかるか?】
武蔵【・・・反応がない、だと!?】
天魔【たとえ、月にいようとわかるんだよな!なら、ルナは何処に?】
サマンサ【・・・なら、散らばりましょう。】
天魔【わかった!】
第ニ話 悪魔の館 後編
天魔、サマンサ、ルナは山にピクニックに来ていたが、ルナが帰り道に迷ってしまい、ルナはある館に入ってしまう。
ルナ【・・・中はあんがい汚れてる、誰も住んでないみたいだね。】
パリィ!
ルナ【ん?】
ガラスが割れた様な音がした。
音がした方向には、小さな少女がルナを見つめていた。
ルナ【あ、ねぇ貴女!・・・あ、あれ?】
少女は消えてしまった。
ルナ【消えちゃった。】
ルナは少女が消えて行った館の奥へと進んでいた。
【森の中】
サマンサ【・・・!ルナの反応が出た!・・・こっちね。】
ルナは薄暗い厨房に入った。
ルナ【厨房?】
トントントントン!
誰もいないのに包丁が動いている。
???【ねぇ、君、少し手を貸してくれないか?】
ルナ【え?ま、まさか包丁さん?】
???【僕はコックさ、それより手を貸してくれないか?】
ルナ【不思議な館ね、いいよ、何をすればいいの?】
ガシッ!!ドッ!
ルナ【キャッ!】
ルナの腕が引っ張られ、まな板の上に乗せられた。
???【ちょうど手が足りなかったんだ。】
ギィン!
しかし包丁はルナの腕に届かなかった、ルナから出た影により腕が覆われていた。
包丁は影に食べられた、すると身体が自由になった。
ルナ【怖かった~ありがとうチーちゃん!】
ルナは、厨房をあとにし、階段を登ってある部屋に入った。
ルナ【うっ!】
部屋は辺りに血が飛び散っていた。ルナは、床に落ちていた日記らしい本を取り読もうとした。
ルナ【・・・え、】
部屋の奥から少女が現れた、少女は口から血を流していた。
ルナ【うっ!あぁ、え?身体が、動か、ない】
???【貴女の身体だ、もらうね。】
一瞬辺りが真っ暗になった。
???【あ、あれ?どうなったの私、頭がいたい、めまいが。】
ルナ【アハハハ、この身体が何処もいたくない!】
ルナの目の前に自分が立っていた、しばらくしてルナは自分のいた所と少女の位置が逆になっている事に気ずく。
???【え・・・わ、たし?なんで、】
ルナ【貴女のの身体を、貰ったのよ!凄いね!影って!】
???【チー・・・ちゃん、助けて】
ルナ【貴女の影は、私が押さえつけてるのよ、助けられないわ!どぉお?薬物にまみれた身体は?】
???【お・・・兄ちゃ・・・ん、助けて。】
ルナ【大丈夫、貴女の分まで愛されてあげる、天魔って名前なんだ・・・じゃあ、運がよければ死なないかも、フフフ。】
サマンサ【残念だけど、そうはさせないわ!】
サマンサが部屋のドアを切り倒し入ってくる。
ルナ【あぁ!サマンサお姉ちゃん!】
サマンサ【黙れ!ぜーんぶ知ってるんだから!】
ルナ【あぁ!そう!】
シュッ!
ルナの影がサマンサを狙う、サマンサは自分の影からハンマーを取り出し、影を弾く。
サマンサ【戦闘では私が上よ?】
ルナ【・・・さいなら~】
グサッ!
サマンサの右肩を、影が貫く。
サマンサ【ぐっ!な、何が。】
ルナ【後ろがガラ空きよ?影を壁の中を進ませ、貴女の後ろにまわしたの、迂闊だったね!お姉ちゃん!じゃあね!】
ズハッ!ズハッ!ズハッ!ズハッ!
ガシャーーーーーーン!
ルナは影で、天井を切り刻み、サマンサの頭上に瓦礫を降らせた。
ルナ【フフフ、じゃあね!】
ガチャン!
サマンサ【痛たた、防御でも私が一番だっつうの!】
サマンサは、影のプラミットで身を守っていた。
???【お、姉ちゃん】
サマンサ【待ってなルナ!私の影で!】
サマンサは、ルナに影を送り込んだ。
???【あ、ありがとう!お姉ちゃん!楽になった!】
サマンサ【天魔が危ないな、ルナ待っててすぐ戻ってくる!】
???【うん!】
【森の中】
ルナ【お兄ちゃん!】
天魔【ルナ!捜したんだぞ!】
ルナ【ごめん迷っちゃった!】
天魔【無事なら良かった、サマンサ?】
ルナ【わかんない!】
天魔【今度はサマンサか、武蔵、わかるか?】
武蔵【ん~サマンサの影の反応は無いな、チーはどうだ?】
ルナ【・・・】
天魔【ん?ルナ、どうした?チーはなんていっる?】
ルナ【・・・】
サマンサ【無駄よ!天魔!そいつはルナじゃないわ!】
天魔【サマンサ!】
森の奥から肩から血を流したサマンサが現れた。
サマンサ【こいつは、ルナの姿をした偽者よ!】
天魔【何だって!?】
ルナ【お兄ちゃん、お姉ちゃんが変だよ〜】
サマンサ【騙されないで天魔!】
天魔【ルナが、偽者?】
ルナ【お姉ちゃんが偽者だよ!】
サマンサ【違うはそいつがルナの姿を借りた偽者よ!】
ルナ【身体を乗っ取るなんてありえないよ!】
天魔【・・・ルナ、今なんて言った?】
ルナ【・・・《身体を乗っ取るなんて出来ないしありえないよ》って。】
天魔【・・・乗っ取る?】
ルナ【・・・】
サマンサ【私は乗っ取るなんて一言も言ってないわよ?】
天魔【ルナ、まさか。】
ルナ【フフフフ、アハハハハハ!天魔をだまして新しい人生でも歩もうかと思ったけど、まぁこんな痛くない身体を手に入れただけ、ましね!じゃあ、死んでね!】
シュッ!
ルナの身体から出た影は、鋭い鎌に変わり天魔を襲う。
天魔は日本刀で受け止める。
キィン!
天魔【やめろ!】
ルナ【やめないよ!】
シュッ!ズシュッ!
天魔【ぐぅ!がぁ!】
新しくルナから影が伸び、天魔の腹部を貫く。
天魔は影を抜き取り、ルナから距離をあけた。
天魔【ぐぅ、】
ルナ【血が出ないのね?】
天魔【影が止血してくれるんでね!】
ルナ【影って便利ね、あなた達って化け物?】
天魔【人間だ!】
ルナ【へぇ~なら人間さん!これはどを!】
ルナの身体から伸びた影は天魔をめがけて振り下ろされた、すると影の一部が鋭い刃となり天魔に降り注いだ。
天魔【くっ!】
ルナ【まだまだ!】
シュルルルル!
ルナの身体から数本の影の触手が伸び、槍となり天魔を狙う。
天魔は拳銃を取り出し、触手を撃ち落とした、しかし弾がきれ天魔は木々を利用しながら避けた。
ルナ【逃げてちゃ勝てないよ!】
カチャ!
ルナ【え?】
シュルッ!
天魔の影がルナの手足を縛り空中に吊り下げられた。。
ルナ【うっ!うぅぅぅ!】
天魔【俺たちみたいな奴と、戦うなら敵に囲まれてると思え。】
サマンサ【カッコつけ。】
天魔【さあ、ルナに身体を返せ。】
ルナ【・・・嫌だ!】
天魔【何故だ?】
ルナ【私は、もうあんな身体に戻りたくない!】
天魔【・・・一体何があったんだ?】
ルナ【ずっと、前のことよ・・・私の名前はリンダ、昔、日本に家族と来たの、私の家は麻薬でお金持ちになったの、日本で麻薬を売って利益を得ようとしたの、でも利益は得られなかった、そのうちお手伝いさん達もいなくなって、お金も持ち逃げされ。父は自殺してしてしまった、わたしは悲しみで眠れなくなり睡眠薬と麻薬を間違えて飲んじゃったの、それから苦しくなるたび麻薬を服用した、家中の麻薬を投与し続けた、一時的に和らぐ症状は徐々にひどくなって行った。】
天魔【・・・】
リンダ【わたしは、もうあの苦痛には!】
シャキン!
天魔は刀を鞘に収める。
天魔【事情はわかった、だが!ルナに君は、自分の苦痛を押し付けた!それはいいことではない!】
リンダ【うぅ、じゃあ私はどうなるの?】
天魔【邪気のない無邪気な子供に裁きなどない、武蔵どうにかならんか?】
武蔵【ん〜影ならどんな細菌さえ死滅できる、麻薬でもだ、しかし麻薬で壊れた臓器は元に戻らん。】
リンダ【そ、そんなぁ。】
武蔵【そこでだ、俺の影の一部を君の身体に融合させる、影は寄生者の身体の一部となり身体を修復するんだ、影は寄生するとき身体を修復し完全体にしてから寄生するんだ、壊れていたら宿主に失礼だからな。】
天魔【なるほど、いいアイデアだ!】
ルナ【そんなことできるの!?】
武蔵【ああ、だが一度身体をルナに戻してくれ。】
ルナ【・・・もう一度、あの身体に】
サマンサ【大丈夫よ、嘘はつかないわ。】
【館】
???【あ!お兄ちゃん!サマンサ!】
天魔【無事だったか!】
サマンサ【サマンサ影から聞いていたと思うけど。】
???【うん!速く治してあげよう!】
リンダ【ルナちゃん・・・】
リンダはルナに身体を返した。
リンダ【うっ!】
武蔵【行くぞ!】
武蔵はリンダの身体に入ると一部を身体に残し、身体の外へと出た。
リンダの顔色が段々よくなっていき、しばらくしてリンダはベットの上にたった。
天魔【どうだ?】
リンダ【痛くない!】
サマンサ【よかった、成功ね。】
ルナ【良かったね!リンダちゃん!】
リンダ【うん、あとごめんね。】
ルナ【いいよ!辛かったんだし!】
リンダ【ありがとう、あとサマンサさん。】
サマンサ【いいわよ、私もあんただったらこんな事したわ。】
リンダ【・・・ありがとう・・・ごめんなさい。】
サマンサ【いつまでもメソメソしない!】
サマンサはリンダを抱きしめた。
リンダ【!?】
サマンサ【辛かったろうに、よく頑張ったわ。】
リンダ【う、うえぇん!】
天魔【リンダ、君に居場所をあげる、俺達と暮らそう。】
リンダ【い、いいの!?】
天魔【ああ】
サマンサ【もちろんよ!】
ルナ【おいでよ!リンダちゃん!】
リンダ【うぅ、ううう、あ、ありがとう!】
天魔【さて、夜になると帰れなくなる行こう、サマンサ、ルナ、リンダ】
その後、その館に火を放ち燃やした、そして天魔が墓石を作る様に石細工屋にたのんだ。
【山入口】
リンダ【・・・お父さん、さよなら。】
【兵舎】
天魔【・・・】
ルナ【・・・】
サマンサ【・・・】
リンダ【・・・】
一同【狭い!】
第三話 いざ、新潟県
【朝】
【兵舎】
天魔【・・・】
サマンサ【おはよう~】
天魔【おはよう~】
リンダ【おはよう~】
天魔【おはよう~】
ルナ【ん~おやようぉ~】
天魔【お、おはよう。】
【朝食後】
天魔【ん~】
サマンサ【どうしたのよ?】
天魔【最近、仕事がこないのだよ~・・・なんで?】
サマンサ【あんたスターなんだから、任されないのよ。】
天魔【そーかなぁ~】
リンダ【ルナちゃん!あそぼ!】
ルナ【私寝たい~】
天魔【・・・でも、一つ仕事があるようだ。】
サマンサ【ほう。】
天魔【新潟県の佐渡島に・・・妖怪が出るらしいんだと。】
サマンサ【妖怪ねぇ~まぁ私達みたいな奴がいるんだから、珍しくないか。】
天魔【そうだな、皆を頼めるか?】
サマンサ【連れて行きな。】
天魔【・・・な、なんで?】
サマンサ【私も行きたいからよ!】
天魔【あ、はい】
【帝都東京・空軍基地】
兵【敬礼!!】
ビシッ!
天魔【ご苦労様です。】
サマンサ【流石有名人】
リンダ【ビシッ!♪】
ルナ【ビシッ!♪】
四人は、日本軍一式陸攻に搭乗した。
天魔【これで新潟県まで行く、いい眺めだぞ!】
サマンサ【楽しみね♪】
ルナ【見て見て!銃がある!】
リンダ【わぁ~凄い凄ーい!】
カチッ!
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
弾は、整備中の戦闘機に次々命中して、炎上。
日本兵【あちちー!】
日本兵【逃げろ~!】
天魔【ご、ごめんなさぁーい!!】
ブゥゥゥゥゥゥゥウン!
【被害報告】
紫電三機 大破
零戦四機 大破
兵一名 手を 火傷
四人を乗せた、一式陸攻は新潟県にむかった。
数時間後
ブゥゥゥゥゥゥゥゥウン!
天魔【よし!着いたぞ。】
サマンサ【はぁ、疲れた~】
ルナ&リンダ【ふぁ~~あ】
天魔【さてと。】
天魔達は、一式陸攻から降りた。
日本兵【お待ちしていました!天魔殿!宿に案内いたします!こちらへ!】
天魔【ご苦労様です・・・ん!?】
日本兵【あ!あれ!?石井!?】
天魔【国分!じゃないか!久しぶりだな!】
国分【ああ!まさか天魔って石井だったとはな!】
サマンサ【誰?】
天魔【ラヴィアンテ帝国の戦いで共に戦った戦友だ、福島県に帰ったんじゃ?】
国分【こっちに配属になったんだな、あと新潟県にいる時は俺が護衛にあたれだと】
天魔【そうか、ありがとう!】
国分【おうよ!しかし、天魔って名前になったんだな。】
天魔【まぁ、石井でいいぜ。】
国分【わかった!】
【宿屋・二つ岩】
娘【ようこそおいでくださいました、こちらにどうぞ。】
天魔【ありがとう。】
【部屋】
ルナ【わぁー!凄い!いい匂い~!】
リンダ【和風って奴だね!】
娘【夕食に、迎えに上がります、では、ごゆっくり。】
天魔【ありがとうございます。】
国分【かわいい子、でしたね。】
天魔【そうだな。】
ルナ【お兄ちゃん!温泉に行こう!】
天魔【あ、先に行っててくれ!すぐに行くから。】
ルナ【うん!リンダちゃん!サマンサ!行こう】
天魔【・・・】
国分【・・・なんか、楽しそうだな。】
天魔【ああ、楽しい。】
国分【泣き虫パイロットのお前が、今や英雄とはな。】
天魔【使命を果たしただけだ。】
国分【・・・風呂に入って来いよ。】
天魔【ああ。】
国分【覗くなよ。】
天魔【バレたかー】
【女湯】
ルナ【速く入ろう!】
リンダ【わぁ!大きなお風呂!】
サマンサ【へぇ~いいわねぇ。】
リンダ【サマンサお姉ちゃんは何でタオル巻いてるの?】
サマンサ【は、恥ずかしいのよ!】
ルナ【おとっとっ!・・・キャッ!】
ルナは足を滑らせた影がルナの身体をささえ転ばなかったが、ルナは弾みでサマンサのタオルを取っ払った。
サマンサ【えっ!?キャアアアアアアァー!】
ルナ&リンダ【す、すご〜い!】
天魔【え!サマンサ!】
国分【行こう!】
天魔【ルナ!どうしたぁー!サマンサ!リンダ!】
【女湯】
天魔【大丈夫、か?】
サマンサはタオルを巻いてる最中だった。
天魔【・・・あ、す、すまん!】
ルナ【お兄ちゃん~!お姉ちゃん凄かった!】
裸のルナの小さい身体が天魔に抱きつく
天魔【ちょっルナ!服!服ー!】
サマンサ【い、いつまでいるのよぉー!!////】
天魔と国分は風呂場から叩き出された。
【厨房】
娘【おかえりなさい!姉さん!】
???【ただいま、変わったお客様がきてるじゃないか。】
第四話 守るべきもの
天魔と国分は、女湯でサマンサに説教されていた。
サマンサ【いくら、悲鳴を聞いたからって!レディがいる風呂場に堂々と入る奴がいるかぁ〜!】
天魔【ひぃ!御許しを~あの時は心配で心配で。】
サマンサ【・・・まぁいいわ、次から気をつけなさいよ。】
天魔【ありがとう~】
サマンサ【さぁ、女湯に長くいると大変よ、でてったでてった。】
国分【・・・石井、風呂に行こうぜ。】
天魔【ああ】
【温泉】
国分【あの子達、お前の子ではないだろ?】
天魔【ああ、色々な事があってな、血の繋がりがないが、家族だ。】
国分【石井、お前変わったよ、兵学校にいた時と全く違う。】
天魔【どんな風に?】
国分【いつも教官に叱られたり、人一倍真面目だった。俺から見ればいい、今の方が生き生きしてる様にみえれ。】
天魔【そうか・・・そうだ、あの時はまだ落ち込んでたんだ。
国分【?】
天魔【・・・兵学校に入学する前の話だ。】
俺は福島県葛尾村で生まれた、生活は苦しくはなかった、母と父は大きな畑を持っていた。
俺は、時々家族の手伝いをしていた。
ある時。
父が戦争で出征していった、帰ってくると信じたが、父はその後戦死したと告げられた。
俺は、くじけず母を助けた。何とかやって行ったが。
しかし、ある冬の寒い夕暮れに。
俺は狩りで猪を仕留め、急いで家に帰った。
石井【速く、母ちゃんに猪鍋を食べさせてやりたいなぁ・・・ん?何で家のドアが開いてるんだ?母ちゃん〜こんなに寒いのに、なぜ・・・・・】
ガサッ!
石井【母、ちゃん?母ちゃん!?】
母は、台所に倒れていた、母は病気だったらしく俺には黙っていた。心配かけたくなかったんだろ。
石井【父ちゃん・・・俺、母ちゃんを守れなかった、俺のせいだ。母ちゃんの病気に気づいてあげれなかった。ごめんよ。
父ちゃんは国を守る為、母ちゃんは家と俺を守る為死んだ。
俺は、この先どうすれば。
葛尾村には軍の施設があり、俺はそこに行き軍に入った。
数ヶ月後、俺はドイツに派遣された。
ドイツ軍の日本留学生として少しは有名だった。
しかし、ドイツ軍ポーランドへ進軍、第二次世界大戦が勃発。
そして、日本でも。
帝国海軍がハワイ真珠湾のアメリカ太平洋艦隊に奇襲攻撃をかけ、壊滅させた。
【温泉】
国分【・・・】
天魔【てな、感じさ・・・本当に守るものができたよ、父ちゃん、母ちゃん。】
国分と天魔は風呂から出て脱衣所からでるとルナ達が天魔を待っていた。
天魔【ん?サマンサ?】
サマンサ【全部聴いてた】
リンダ【うんうん】
ルナ【お兄ちゃん】
天魔【ん?】
ルナ【これからずっと、私達を守ってくれる?】
天魔【・・・もちろんだ!】
天魔は、ルナを抱きしめる。
ルナ【嬉しい。】
リンダ【私も~!】
サマンサ【照れる~】
【お客様、ちぃと話をいいですかい?】
天魔【ん?】
ビキュウ【微笑ましい場面すまぬが、そこの殿方に話がねぇ】
天魔【私ですか?】
ビキュウ【わたしゃ、この店を経営しているビキュウじゃ。】
天魔【私は、天魔と申します。】
ビキュウは、喋り方は年寄りみたいだがとても若い娘さんである。
ビキュウ【で、話ってのはお食事の用意ができたのと、もう一つは後でわしの部屋に来ておくれ。】
天魔【はぁ、わかりました。】
ビキュウ【皆も連れてな。】
天魔【ん?みんなも?】
まみぞう【はい、ではお食事をお楽しみください。】
【宴会場】
天魔【お~】
サマンサ【へぇ~】
リンダ【すごい!すごい!】
ルナ【あれなんだろう!】
天魔【すごいなぁ。】
テーブルの上には刺身や天ぷらや特産物が並び夜の食事をもりあげた。
【夕食後】
ビキュウ【やぁ、宴会はどうじゃった?】
天魔【大満足です。】
ビキュウ【それはよかった、じゃあ国分さんとやら外でしばしまっててくれ。】
国分【わ、わかった。】
ビキュウ【さてもういいかのぉ】
武蔵“天魔、あの娘から何か人間じゃない何かを感じる。”
天魔【ああ、何か感じる。】
ビキュウ【そこの嬢ちゃん方、みかんたべるかい?】
ルナ【食べる!】
リンダ【食べる!】
ビキュウ【はい、どうぞ】
ルナ【チーちゃんたべる?】
シュルルルル!
ルナから伸びた影が、みかんを丸呑みにした。
天魔【!?】
サマンサ【ちょ!?】
リンダ【みかん、うまうま~♪】
ビキュウ【ほぉ~たまげたねぇ~】
ルナ【美味しい?】
天魔【ルナァ~】
サマンサ【あちゃ~】
ビキュウ【予想はしていたが、見たことない妖怪だねぇ~】
天魔【よ、妖怪ではないですすいませんこの事は秘密に】
まみぞう【心配はいらんよ、わしも】
ポンッ!
頭から耳や尻尾が生えてきた、彼女は化け狐だったのだ。
ビキュウ【どうじゃ?】
ルナ【かわいい~!】
リンダ【うんうん!】
天魔【・・・まさか本当に、妖怪なんですか?】
ビキュウ【そうじゃ、たまげたかい?】
天魔【何で、バラすんで?】
ビキュウ【あんた達も、ただの人間じゃなかろう、つまり仲間じゃろ?】
天魔【ま、まぁ】
ビキュウ【さて、あんたの噂は日本中、いや世界中で有名じゃろ?一度会って見たかったんじゃよ。】
天魔【有名なんて・・・てれます】
しばし、話し続けた。
【長崎県沖・警備艇】
兵【いい天気だな。・・・・・・あれは?】
警備艇の遥か頭上に双発の航空機がだな大編隊で進んでいた。
第5話 戦いの狼煙
天魔達が旅館で会ったのは化け狐のビキュウだった。今の妖怪はこうして人間社会に溶け込んでいるらしい。
次の日、俺はルナ達を旅館に残し東京へと向かった。
昨夜、九州地方が爆撃され軍の施設が破壊された。
数時間後、軍令部にある文章が送られた、内容は。
“これは、警告だ。
仲間達を返せ、さもなくば天罰がくだり非人道的な日本人を滅ぼす。正義の名の下に。”
軍令部は直ちに本土防衛体制をとり、艦船を近海に派遣した。
翌朝、トラック諸島所属の駆逐艦1隻から無電が入った。
“敵は、サイパン島近海にあり”と無電を送り、直ちにトラック諸島から駆逐艦3隻、日本本土から駆逐艦6、戦艦2を向かわせた。
天魔も、急ぎで乗艦した。
日米条約に基ずき、アメリカ太平洋艦隊もオアフ島真珠湾から出動。
戦艦4
重巡洋艦3
駆逐艦8
を向かわせた。
【太平洋】
【戦艦長門】
天魔【・・・】
兵【指令!偵察機より、報告!駆逐艦8、戦艦1。】
指令【うむ、なかなかの数だな。】
士官【数では我が日本海軍が優勢です!しかもアメリカ太平洋艦隊もいます!】
指令【よし、米艦隊に報告だ。】
兵【はっ!】
【米艦隊】
スプルーアンス【しかし、日本の戦艦は美しいな。】
士官【司令、敵艦隊発見せり。】
スプルーアンス【わかった。】
【日本艦隊】
【長門】
指令【ひどい雲だ、そろそろ敵が見えてもいいはずだが。】
天魔【まだ昼間なのに、暗いですな。】
兵【指令!左160度9kmに敵艦発見。】
艦長【敵艦?】
兵【敵艦発見!】
指令【おい!そんな近くに敵艦がいるわけ!】
士官【いるいる!やりましたな!指令!】
【米艦隊】
スプルーアンス【ジャック兄弟駆逐艦に期待すると。】
兵【了解であります!】
ホッパー【いよいよだな、兄貴。】
ウェスター【ああ、駆逐艦からやろうぜ!】
ジャック兄弟の駆逐艦から10本の魚雷が発射され、駆逐艦2隻に命中した。
ホッパー【主砲!撃てー!相手を休ませるなぁ!】
砲撃は敵艦をかすめるもダメージを与えられなかった。
兵【魚雷再装填完了!】
ホッパー【魚雷発射!】
ガタッン!ガタッン!
ドポン!
ドゴォォォォォォオン!!
ウェスター【命中ー!イィィィィヤッホォォォォオイッ!】
ホッパー【さぁ、お次の敵艦はどこだぁー!!】
ドゴォォォォォォオン!!
ホッパー&ウェスター【!?】
敵の戦艦が大爆発を起こし沈んで行った、その向こうに日本の駆逐艦隊が列をなしていた。
ホッパー【日本もなかなかやりおるわい!!】
ウェスター【負けてたまるか!行くぞ!】
日米艦隊は、ほぼ無傷で的艦隊を撃滅。
日本兵【やったぁ!】
米兵【やったぁやったぁ!】
【戦艦長門】
天魔【・・・戦い方はまるで素人、何か引っかかる。】
日本兵【だ、誰だ!】
天魔【?】
下の甲板で何かもめていた、女の子を水兵が囲んでいた。
日本兵【子供だ!武器を降ろせ!しかし、なぜこの船に女の子が?】
女の子【天魔という男を呼べ。】
日本兵【こらこら、何故軍艦に乗って】
ドシッ!!!!
ザパッアァァ!
日本兵が、海に吹き飛ばされる。
女の子【次は誰?】
日本兵【き、貴様ぁ!】
天魔【待ってください!】
日本兵【天魔殿!】
女の子【貴様が、天魔?・・・会いたかったぞ天魔】
天魔【君は、誰だ?】
武蔵【こいつ、まさか】
女の子【武蔵よ、そのとおり、私は貴様と同じだ、影の存在だ。】
武蔵【な!?こいつ!】
天魔【俺と同じ?】
女の子【その通り、天魔よわしと来い、私と共に日本人どもを根絶やしにしようぞ!】
天魔【!?】
武蔵【ふざけるな!】
女の子【君達は、人間どもとは違う新人類だ、影に寄生された君達は他の人間とは違う力、心、身体能力を秘めている。】
天魔【何と言おうと!私達は日本人だ!日本人を根絶やしになんかさせない!】
女の子【そうか、まぁそのうち、考えが変わるだろう、今日のところは帰るとしよう、これは手土産だ!人間どもが作りし人間を殺すための大量殺戮兵器だ!さらばだ天魔!さらばだ愚かで軟弱な人間どもよ!我らの名はラヴィアンテ帝国。】
天魔【き、消えた?ラヴィアンテ帝国、だと。】
武蔵【あいつはいったい。】
ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ!!!
天魔【な、何だ!】
武蔵【!?】
ドオッッッッッッ!!!!
前方の海が盛り上がったと思うと、天高く海水が立ち上った。
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオン!!!!!!!!
目の前に巨大な水の柱が現れ、軍艦が次々海に飲み込まれて行った。
天魔【くっ!】
指令【総員!衝撃に備えろ!】
兵【司令!お怪我は?】
スプルーアンス【大丈夫だ・・・アメリカが開発中の物をなぜ。】
第6話 vsミーティア
信じられない光景だった、巨大な海水の柱が目の前に立ちはだかり、友軍の戦艦を飲み込んだ。
天魔【・・・】
指令【被害は!】
兵【被害皆無!】
指令【今、戦艦は貴重なんだ。】
天魔【こんなことが】
兵【アメリカ太平洋艦隊、《我、帰還する》です。】
指令【うむ、我が艦隊も日本に帰還する!】
《旗艦長門》
天魔【人間に・・・恨みが。】
武蔵【俺と同じ、人間に利用されたか、それとも。】
天魔【あの子は一体・・・】
兵【天魔殿!もうすぐ日本です、準備を。】
天魔【わかりました。】
兵【誰かと話してませんでした?】
天魔【う、歌を口ずさんでいたんだ!】
兵【そうでありましたか!失礼しました!あ、あの!握手していただけますか?】
天魔【へ?い、いいですよ。】
兵【ありがとうございます!いやぁ、日本帝国の救世主であります!神様であります!】
天魔【て、照れます】
ブウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン!
海岸から航空機が近づいてくる。
兵【ん?友軍機ですね、出迎えでしょうか?】
天魔【・・・飛燕か?】
ダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!
航空機は、戦艦長門に機銃掃射を浴びせる。
天魔【伏せろ!】
指令【対空戦闘位置に付け!】
天魔【敵機だと!?大丈夫で・・・】
つい先まで話していた若い兵隊は、血を流して倒れており、生きたえていた。
天魔【ちくしょう!】
空母から戦闘機が出撃したが、不明機は日本軍機を圧倒し10機中7機が撃ち落とされたが日本軍の戦果は不明機2機を撃墜だった。
後、不明機を回収作業。
兵【・・・見たことない機体だな。
天魔【なっ!】
兵【こいつは!ラヴィアンテ帝国のマークです!】
指令【ラヴィアンテ帝国だと!?そんなばかな!】
天魔【・・・ラヴィアンテ帝国はすでに滅んだはずだ。】
指令【ラヴィアンテ帝国は我が軍が滅ぼしたはずだ。】
東京のあちこちから黒煙が上がっていた。
天魔【空襲!?】
天魔は、陸海空軍最高司令部に向かった。
指令【見ての通り、我が帝国日本はラヴィアンテ軍の奇襲を受けた!これは日本帝国に宣戦布告と見なし!連合艦隊を配置し、陸軍には本土防衛の指示を出しました。
我が大日本帝国は、戦争をするのではない!日本を守るのだ!】
天魔は、その後汽車でルナ達のいる新潟県に向かっていた。
天魔【・・・あの女の子、ラヴィアンテ帝国。】
ゴッゴォォォォオン!!!!
天魔【!?】
???【天魔みーつけたー!】
天魔【な、何者だ!】
ミーティア【我が名はミーティア!貴方を試しに来たのよ!】
天魔【争いたくはない!】
スッ!
天魔の後ろの木に大きな穴があき、倒れた。
天魔【どうやら、やるしかないな。】
ミーティア【フフフ】
天魔【・・・】
天魔の前に立ちはだかるミーティア。
天魔【戦うしかないのか?】
ミーティア【世界の英雄と言うのがどれほどか?試しに来たのよ~ランカスターちゃんに黙って~】
天魔【ランカスター?イギリスの爆撃機?】
ミーティア【違うわよw私達のボスよ、貴方も会ったでしょ。】
天魔【あの子かぁ】
ミーティア【私達は人間に復讐するのよ、だから貴方の答えを聞かせて~!】
シュッ!シュッ!
天魔に向って、高速で何かが飛んで来た。
天魔【!?】
武蔵【速すぎて見えない!】
天魔は体制を低くしかわした、天魔の後ろの木が次々倒れた。
ミーティア【避けられた~】
シャリンッ!
ミーティアの手には周りが刃物の円盤を持っていた。
天魔【ブーメラン?武蔵】
武蔵【しかし、あの破壊力だ相当の力自慢みたいだな。】
ミーティア【一個10キロよ!】
天魔【ひえ~】
武蔵【いくら俺達のでも身体が真っ二つになるぞ!】
ミーティア【行くよ~!セイッ!セイッ!セイッ!】
天魔【武蔵!】
武蔵【おう!】
ガンッ!!
ミーティアが放ったブーメランを天魔は軍刀で弾きかわした。
ミーティア【むむ?何で?そんな細い刀で防げるの?】
天魔【武蔵の影で刀の強度を上げたんだ、武蔵と考えた技だ!】
ミーティア【いいね~!最高だよ!ランカスターちゃんが仲間にしたいのもわかるよう~】
天魔【武蔵、勝てるかもしれない】
武蔵【だが、彼女本気を出してないようだが。】
ミーティア【本気出してあげるよ!】
ブウゥン!
ミーティアの手から光が生まれ、その光を天魔に投げた。
天魔【ん!?】
ドゴォォォォォォォォオン!
着弾地は地面がえぐれていた。
天魔【危ねえ!何と恐ろしい!】
ミーティア【うぅ~】
バタン!
ミーティアは倒れた。
天魔【え?えっ!?だ、大丈夫か?】
ミーティア【うぅ~魔力スッカラカン~お腹減ったぁ~】
天魔【えぇ~】
武蔵【何だこいつ?】
【汽車】
ミーティア【いやぁ~お腹が空いては何やらとはこの事ですねぇ~モゴモシャモシャ!】
天魔【あ、あぁ戦はできんな、ところでランカスターはなぜ東京を爆撃した?無差別に。】
ミーティア【へぇ?私達のそんな事してないよ~】
天魔【何だって?謎の艦隊はランカスターの艦隊じゃないのか?】
ミーティア【私達はチームで行動してるの、兵隊とは別行動が多いの~私達はランカスターちゃんをボスに4人しかいないよ?】
天魔【じゃあ、あの海の謎の艦隊や東京を空襲した奴等は。】
ミーティア【私達の属するラヴィアンテ帝国の兵隊達。】
天魔【・・・属すると、言ったが君達だけなのか?】
ミーティア【ランカスターちゃんのチームの他に複数あるよチームは。】
天魔【・・・強いのか?】
ミーティア【わからないけど、戦いたくないのは事実、皆んな相当の能力を持ってるし。】
天魔【君達の・・・目的は?】
ミーティア【私達を迫害した人間をやっつける。】
天魔【・・・迫害?】
第7話 太平洋決戦
東京を爆撃した軍隊、洋上での謎の艦隊、ランカスターの手下との戦闘
天魔は心に不安がよぎっていた。
【汽車】
ミーティア【でねぇランカスターちゃんがねぇ!】
天魔【ううんその話はまた今度ね】
ミーティア【おーわかったぞ!】
天魔【はぁ、3時間話しして疲れないか?】
ミーティア【禅禅♪(ぜんぜん)】
天魔【はぁ】
【太平洋・とある島】
???【東京攻撃は成功か、良くやった。】
ラヴィアンテ軍士官【は!ありがたきお言葉!】
???【ソ連、イギリス、アメリカがおそらく参戦して来るだろうが・・・この俺が全て殺してやるぜ。】
ラヴィアンテ士官【あなた様がいれば、間違いありません!
ラヴィアンテ軍士官【すでに手はうっております、太平洋に海軍を配置し日本海軍を討ち取ってご覧にいれます!】
【新潟県】
ルナ【お兄ちゃーん!】
リンダ【おかえりなさい!】
天魔【ハハ、元気だったかルナ、リンダ】
サマンサ【あんた太った?】
天魔【えぇ!?】
ミーティア【やっほぉ~】
サマンサ【ん?誰?】
天魔【あぁ、この子は・・・】
かくかくしかじか
サマンサ【ふぅーん】
ミーティア【よろよろ~】
ルナ【よろしくお姉ちゃん!】
リンダ【よろしく~】
サマンサ【・・・】
天魔【どうしたサマンサ?】
サマンサ【いや、何であんたの周りには女の子しかいないん?】
天魔【・・・・さぁ?】
ビキュウ【やぁやぁ、久しいのぉ。】
天魔【いや、ビキュウさん一週間もたってないですよ、それとルナ達を預かってもらいありがとうございます。】
ビキュウ【ハハ、さぁ夕飯にしようかね~】
【大日本帝国小沢艦隊】
兵【出ました!ラヴィアンテ艦隊を発見せり!】
小沢【・・・よし!】
ラヴィアンテ艦隊を発見した小沢艦隊はただちに、迎撃体制をとった。
かくして、太平洋戦争以来の大海戦がきって落とされた!
【日本海軍】
空母2隻
駆逐艦7隻
戦艦2隻
【ラヴィアンテ艦隊】
大型空母3隻
駆逐艦12隻
戦艦3隻
巡洋艦2隻
【日本海軍】
小沢【敵艦隊は気づいてないな、第一次攻撃隊、攻撃開始。】
ラヴィアンテ艦隊の主力空母を撃滅すべく、戦闘機、雷撃、艦爆合わせて160機が飛び立った。
しかし、日本艦隊を狙う者が海の中にいた。
【ラヴィアンテ帝国潜水艦】
ラヴィアンテ兵【・・・日本の旗艦空母葛城だ、よし発射!】
兵【発射!】
フィシュー!!
空母葛城に向けて、魚雷4本が放たれた。
スーーーーー・・・
ドシュッーーーー!!!
ドゴォォォォオン!!!
兵【右舷に被弾!】
小沢【艦長!大丈夫ですか!】
艦長【は、はい!すいません】
小沢【なぁに、日本が誇る空母葛城だ、魚雷の一本や二本じゃびくともしないさ、今にこのお返しをされるのもしらないで。】
日本空襲隊はラヴィアンテ艦隊を発見し、すぐさま攻撃体制にうつろうとした瞬間、ラヴィアンテ軍機隊の攻撃をうけた。
ラヴィアンテ艦隊は日本軍機の接近を予想し、200機を上空に舞い上がらせて待ち構えていた、日本軍機はすでに63機が撃ち落とされたが、日本のパイロットは太平洋戦争以来の猛者ぞろいだった。
大型空母一隻に魚雷2本命中・爆弾1発・2機が体当たり。
戦艦3隻に爆弾命中
駆逐艦8隻に体当たり・爆弾命中
巡洋艦3隻に魚雷命中
【日本艦隊】
兵【帰って来たぞ!】
小沢【結構やられたな。】
隊長【報告します!】
小沢【うむ】
隊長【以上です。】
小沢【よくやってくれた、ありがとう】
隊長【はい!】
【決戦一日目】
【日本艦隊損害】
空母葛城ー大破
駆逐艦1隻ー沈没・1隻大破
航空機85
【ラヴィアンテ艦隊損害】
大型空母ー大破エンジン停止
戦艦3隻ー1隻大破・他小破
駆逐艦8隻ー3隻大破・他沈没
巡洋艦3隻ー沈没
参謀【これでは、明日の戦いは厳しいではありませんか?】
小沢【大型空母3隻中1隻は戦力外だ、甲板がもう使いもんにならんからな。】
隊長【航空機も結構やられています、いったん日本に帰還しては?】
参謀【しかし、敵に背後をつかれます】
小沢【・・・いや、日本に引き帰す、我々の目的は日本の防衛だ。攻めてきた敵は迎撃し、決して追わない。各員良くやった。】
参謀【はっ!】
小沢【よし、日本に帰還し体制を立て直す!今の日本の工業力は日本復興に手一杯、これ以上の損害は敗北を意味する。
参謀【はっ!】
艦長【よし日本に帰るぞ!】
第8話 無題
小沢艦隊はラヴィアンテ艦隊との戦いで主力空母を大破され、日本に帰還しようとしていた。
小沢【・・・エンジンをやられていたら】
艦長【さすが太平洋を戦い抜いた空母ですな。】
小沢【うむ。】
通信兵【艦長、伊105が敵艦隊に雷撃!戦果は、空母一隻を撃沈!】
艦長【おお、やったか。】
兵【やった!】
兵【やったやった!】
小沢【・・・艦長、たしか隼鷹には夜間雷撃隊がいたな。】
艦長【はい、おりますが、長官!?】
小沢【夜間雷撃隊攻撃開始!】
艦長【!】
兵【!】
小沢【相手側の空母は残り一隻だ。】
艦長【たしかに、大破した空母は戦力外、空母は残り一隻か。】
ただちに小沢艦隊は空母から夜間雷撃隊35機を発進させた。
隊長【・・・】
兵【・・・ん?隊長!あれを!】
隊長【あぁ!空母だ!突撃!】
ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥウン!
夜間雷撃隊は水面すれすれを飛翔し敵空母に奇襲攻撃をくらわせた、ラヴィアンテ空母も必死に応戦した。
ラヴィアンテ兵【敵だ!撃て撃てー!】
隊長【戦闘機はいないな】
兵【着艦中だったらしですな。】
隊長【いくぞ!前方に大型空母!撃て!】
ドシュッーーーン!!!
敵空母空母に魚雷3本命中、大破空母に一本命中し大爆発を起こし沈んだ。
兵【やりましたね。】
隊長【よし、引き上げだ!】
空母2隻はたちまち大爆発を起こし、我が隊は帰路につこうとした。しかし2つの火柱の遥か向こうに5っの影を見た。私達の喜びは一瞬にして打ち消された。
大日本帝国葛城航空隊 須田正也 大尉
夜間雷撃隊は無事味方空母へとたどり着いたが、2隻の味方空母は甲板に被弾し炎上していた。
降りる空母がなく、やもおえず全機着水した。
【長門】
小沢【おぉよく戻った】
隊長【長官、一体何が!?】
小沢【君達が発艦した後すぐ高速の航空機が空母を襲い掛かってきた、東京で目撃されたあの航空機だ。】
隊長【そうでしたか】
小沢【大丈夫だ、それより戦果を。】
隊長【は、大型空母二隻を撃沈しました。】
小沢【そうか、よくやってくれた。】
隊長【長官!大型空母の後方に、なおも敵大型5隻確認しました!】
小沢【何!?】
艦長【何!?大型空母5隻!?】
隊長【はっ!他の艦艇も多数確認しました!兵全員で確認しました、間違いありません!】
小沢【敵は8隻だったのか・・・】
艦長【日本に上陸するのでは!?】
小沢【今は、日本に帰還だ!】
第9話 兼田大佐vs敵精鋭
【新潟県】
ビキュウ【また大きな戦争かねぇ。】
天魔【・・・】
娘【姐さん、ここは大丈夫でしょうか。】
天魔【九州方面は緊急避難指示が出てる、ここは大丈夫かもしれない・・・ルナまた行かないといけない。】
ルナ【大丈夫、さみしくないよ、頑張ってね!】
天魔【ああ、すぐ帰ってくる。】
ビキュウ【天魔さんや】
天魔【ん?なんです。】
マミゾウ【困った時は何時でもきんなさいな。】
天魔【は、はい】
しかし、反対側の北海道にも敵は上陸していた。
【北海道】
日本兵【くっ!】
日本兵【こいつら銃が効かない!】
邪鬼【雑魚だ、仕留めろ!】
邪鬼兵【はっ!】
スッ!
日本兵【なめるな!大和魂を見せてやる!】
日本兵【おぉ!!】
日本兵は邪鬼兵の素早い動きについて行けず、全身を切り刻まれ地に倒れた。
ドサッ!
日本兵【む、無念】
ドサッ!
邪鬼【進むぞ!南に向かう、抵抗する日本軍、日本人は射殺してかまわん!】
???【後二人が来ないとから来てみれば、貴様ら容赦せんぞ!】
邪鬼【ん?誰だ!】
兼田【おれは北海道の兼田だ!覚えとけ!】
ガチャ!ドン!ドン!ドン!ドン!
邪鬼兵に向けてライフルを撃つが、全て避けられ邪鬼兵は兼田に向かってナイフで斬りつけようとするが、兼田がライフルごと銃剣で邪鬼兵を串刺しにした。
邪鬼【・・・】
兼田【この俺がいる限り、日本は倒れないぜ!】
邪鬼【小僧、調子にのるなよ。】
北海道に上陸した邪鬼率いる70の戦闘のプロ集団、それを阻止する兼田大佐。
邪鬼【八つ裂きにしてくれる!】
兼田【やってみな!】
邪鬼は兼田に向けて飛びかかる、兼田は横に避け拳銃を発砲。
ドン!ドン!
邪鬼【フン!・・・】
兼田【避けたか。】
邪鬼【・・・!?】
邪鬼の身体に手榴弾がつけられていた。
邪鬼【貴様。】
ドゴォォォォォォォォォォオン!!
兼田【へっへへ!・・・】
邪鬼【おもしれぇな、貴様。】
邪鬼は手榴弾のついた服を投げ捨て回避していた。
兼田【チッ】
邪鬼【本気で殺してやる。】
邪鬼は剣を抜いた兼田も刀に持ち替え、構えた。
兼田【・・・】
邪鬼【・・・】
兼田【ふっ!】
邪鬼【んっ!】
ガキィン!!!
ズサッ!
兼田の刀の刃が地面にささる。
兼田【くっ・・・】
邪鬼【フン、所詮こんなもか。】
兼田【お、おのれぇ・・・うっ!】
兼田の片腕の骨が折れていた。
邪鬼【骨を砕かれたのだ、おい!こいつを殺せ!】
邪鬼兵【はっ!】
兼田【無念、だがただでは死なんぞ!】
邪鬼【殺せ】
邪鬼兵は剣を振りかぶった。
ドン!ドン!ドン!ドン!
森の中から銃弾が邪鬼兵に向けて命中した。
兼田【ん!?】
日本兵【突撃!!】
日本兵【兼田さんを助けろ!】
数十名の日本兵が森から突撃してきた。
邪鬼【応戦だ!殺せ!一人残らず!】
邪鬼兵【はっ!】
邪鬼兵70
日本兵34
日本軍は圧倒的フリだが日本兵は兼田大佐の保護が目的であった。
邪鬼兵【いけぇ!】
日本兵【大日本帝国万歳!】
キンッ!キンッ!
ドン!ドン!ドン!
日本兵【大丈夫ですか!】
兼田【ああ、】
日本兵【つかまってください!撤退!撤退だ!】
日本兵【おー!!】
邪鬼【・・・追うな!】
邪鬼兵【止まれぇ!】
ズドォォオン!
森の入り口に地雷が仕掛けてあり、数名の邪鬼兵がまきこまれた。
日本兵【よくぞご無事で。】
兼田【助かったありがとう。】
日本兵【はっ!】
兼田【撤退はどうなった?】
日本兵【北海道から撤退まだ少しかかります、私達は取り残された民間人の救助隊です。】
兼田【そうか・・・撤退までの時間を稼ぐ!奴等を迎え撃つ!】
日本兵【はっ!】
第10話 日本大戦
天魔戦記
兼田大佐が北海道で交戦していたころ、長崎県の海岸。
ラヴィアンテ軍上陸隊第1波4万人が上陸、新型戦闘機に護衛され戦車、装甲車60台が上陸。
対する日本軍守備隊約500人、迫撃砲は撃つ前に爆撃機によりほとんど破壊され、軍用施設、軍港の軍艦も一隻残らず撃沈された。
日本兵A【撃てぇ!上陸させるな!】
日本兵B【これ以上行かせるな!】
日本兵は街の建物に立てこもりゲリラ戦を展開、しかし長くはもたずすぐ突破され最終防衛拠点多良岳まで進撃された。
【多良岳トーチカ】
日本兵【左側のトーチカが破壊されました!】
天魔【仕方ない、撤退だ!】
日本兵【はっ!】
日本兵【撤退!撤退!】
ドオォォォォオン!!!
日本兵【逃げろ逃げろ!】
ラヴィアンテ兵【死ね!】
天魔【ぐっ!】
ラヴィアンテ兵は天魔に向けてライフルを発砲するが外れ、日本兵に撃たれ死亡した。
日本兵【大丈夫でありますか!】
天魔【助かりました。】
日本軍は長崎県を撤退、ラヴィアンテ軍は長崎県を占領した。
【長崎市街地】
ラヴィアンテ軍軍師【あっけないですな日本軍は!】
ゴソ、
瓦礫の横から日本兵が這い出てきた。
ラヴィアンテ兵B【ん?まだ生きています!】
軍師【殺すな、情報をききだせ。】
ラヴィアンテ兵A【はっ!】
ラヴィアンテ兵B【ほら!立て!】
日本兵【・・・】
日本兵は次の瞬間手榴弾を抱きかかえ自爆した。
日本兵【天皇陛下!万歳!】
ドゴォォォオン!!
日本兵はラヴィアンテ兵ごと爆死した。
ラヴィアンテ兵【な、なんて奴だ!イかれてる!】
軍師【!?】
死体の山から数人の日本兵が起き上がった。
日本兵【天皇陛下万歳!】
日本兵【万歳!】
日本兵【大日本帝国!万歳!】
ラヴィアンテ兵【く、来るな!】
ダダダダダダダダダ!
軍師【・・・クレイジーだ。】
中国兵【しかし、この地は占領しま
した、大成功です。】
その後、ラヴィアンテ軍上陸部隊第2波が完全に九州を占領した。
【東京】
【陸海軍最高司令部】
陸軍士官A【いまや敵は九州を完全に占領しました。】
陸軍士官B【海軍は何をしていた!】
海軍士官A【今は北海道の軍港で修理中です。】
海軍士官B【今、軍艦を失うわけには行きませんし、何より奇襲上陸でした、手の施しようがなかったのです!】
陸軍士官B【フン、まぁここは日本本土だ敵は簡単にはこの帝都東京には来れまい、我が陸軍が全力で日本を守る。】
海軍士官B【我が海軍も全力で守る。】
陸軍士官A【海軍さんはあまり頼りないですな。】
海軍士官A【なんだと!?】
天魔【あ、あの!おやめください!】
陸軍士官天魔A【天魔殿。】
天魔【今は協力が大切だと思います。】
海軍士官B【天魔殿のゆう通りです、先の大戦、双方協力し大戦果を挙げたではないですか?・・・双方よろしいか?】
陸軍士官A【・・・し、仕方あるまい。】
海軍士官A【ありがとございます、天魔殿。】
天魔【わたしは、別に大したことは。】
【監視塔】
日本兵【ラヴィアンテ軍はいないな。】
ガチャ
日本兵【なんか複雑だぜ。】
日本兵【戦争は難しいものさ、それより監視を強化だ。】
日本兵【了~解】
トーン
日本兵【ん?今砲撃音が、】
日本兵【へぇ?】
日本兵【あ!寝てたな。】
ドゴォォォオン!!
日本兵【うおっ!】
カチ!
日本兵【司令部!敵の砲撃だ!】
東京の街の南側から砲弾が飛び防衛施設を破壊して行った。
士官【落ち着け、まずは民間人の避難だ。】
天魔【私も手伝います!】
士官【わ、わかりました!】
ドゴォォォオン!!
民間人はパニックになりなかなか、避難が間に合わなかった。
日本兵【敵!司令部に侵入!】
天魔【な!?速すぎる!】
日本兵【くらえ!】
ドン!
敵兵は一回り大きい大男だった、ライフル弾を食らってもビクともしなかった。
敵兵【ククク】
日本兵【ライフルが効かない!】
敵兵【死ね!】
ズバッ!
大男は日本兵に向けて拳を振り下ろしたが、天魔が左腕を切り落とした。
天魔【大丈夫ですか!】
日本兵【天魔殿!】
敵兵はひるむことなく、天魔の首を掴み壁に叩きつけた。
ドーーン!
天魔【!?ゲホッ!ゲホッ!】
頭から大量の血が流れ出る。
天魔【む、武蔵・・・血を!】
武蔵“わかった!”
武蔵の影が血を止めた、しかし天魔は視界が霞んでいた。
天魔【こ、この!】
天魔は刀に影を侵食させ刀を強化した、その刀を横に振り下ろし敵兵の頭を吹っ飛ばした。
天魔【はぁ、はぁ】
日本兵【天魔殿!大丈夫ですか!】
天魔【あぁ、私に構わず!撤退を!私もすぐ行きます!】
日本兵【わ、わかりました!どうかご無事で!】
天魔【・・・】
天魔は視界が霞み壁を這って歩っていた、するとある男が現れた。
ジェゴバ【やぁ、日本の英雄さん私はジェゴバともうします。】
天魔【ハァ、ハァ。】
ジェゴバ【さて、指令の命令で君は最優先殺目標だ、遠慮なく殺させてもらう!】
天魔【・・・俺を?ハァハァ、まさか、!】
ジェゴバ【容赦はしない!】
ズバッ!
ズバッ!
天魔【?!】
天魔の右肩と左腹部が斬られ、血が噴き出す。
天魔【うあああ!あぁ!】
ジェゴバ【トドメだ!】
ドロロロロ~
天魔の周りが煙に包まれる。
ジェゴバ【!?】
煙が消えると天魔は消えていた。
ジェゴバ【・・・消えた、だと?】
ラヴィアンテ兵【ジェゴバ殿!帝都は我々のものです!】
ジェゴバ【・・・そうか。】
帝都東京陥落
大勢の民間人が捕まり、日本兵も天皇陛下も拘束された。
第11話 激闘
天魔戦記2
帝都を占領された日本軍は、東北方面に撤退するも大半が帝都東京で捕虜となった。
【岩手県遠野市】
天魔【・・・はっ!こ、ここは?】
天魔が目を覚ますと囲炉裏の横に寝かされていた。
???【岩手県遠野の山中じゃ。】
天魔【え?ビキュウさん!】
ビキュウ【久しいのおぉ~】
天魔【・・・あれ?傷が】
ビキュウ【治しておいたじゃよ、影では治療には限界があるじゃろ?】
武蔵”めんぼくない”
天魔【大丈夫だ武蔵・・・・ビキュウさん、ルナ達は?】
ビキュウ【大丈夫じゃ、ワシの娘達が面倒見ている。】
天魔【手も足も出なかった・・・】
ビキュウ【奴らはただの人間じゃないね、魔力も感じた。】
天魔【・・・ビキュウさん、俺、強くなりたいです!】
ビキュウ【・・・】
天魔【強くなって、皆んなを守りたいです!】
ビキュウ【して、その後は?】
天魔【え、】
ビキュウ【強くなるには人間をやめなきゃならんよ?他の人間に迫害されるかも、それでもいいかい?】
天魔【・・・】
ビキュウ【・・・人間を捨てる覚悟はあるかい?】
天魔【・・・私は一度死んでいます。】
ビキュウ【・・・】
天魔【ただ、守りたいんです!この先もっと大変なことがあるでしょう、ルナやサマンサ、リンダだって。守れるかどうか、】
ビキュウ【・・・わかった・・・ちっと外に出ようかね。】
【外】
ビキュウ【わしら妖怪は魔力を使い戦う、人間にも魔力はあるんじゃが、人間は魔力をほとんど使わないのじゃ、人間は魔力より科学の道に進んだようじゃしな。】
天魔【私の中にも魔力が。】
ビキュウ【ああ、天魔には、魔力の引き出し方、魔力弾の撃方を教えようかのう、つまり魔力を使いこなす基本じゃ、これをマスターすれば多くの技を修得できるのじゃ】
天魔【なるほど】
ビキュウ【あんたの言った通り、すぐ、一週間でマスターさせてやるぞい。】
天魔【はい!・・・】
それから天魔はビキュウの修行を一週間受け続けた、その間日本軍はゲリラ戦を展開しラヴィアンテ軍の進撃を妨げていた。
ラヴィアンテ帝国
???【・・・・】
???【そんなかわいい顔しないでよ~ランカスターちゃん~】
ランカスター【イライラしてないわよ!リリル!】
リリル【私は、かわいいって言ったのよ。天魔を仲間に出来なかったから?】
ランカスター【そ、そおっ!何で人間になんかに味方するの!天魔も人間に酷いことされたのに!】
リリル【まぁ、まぁ、クッキー食べる?】
ランカスター【・・・食べる!】
リリル【単純ね、天魔はいま国を守るため修行してるらしいよ。】
ランカスター【・・・そういえばミーティアは?】
リリル【天魔と戦わせたはずですよ?・・・多分やられたかしら?】
ランカスター【多分ね、あの子大食らいだから。
リリル【そうね。】
ランカスター【・・・ハァ】
リリル【まさか天魔が好きなの?】
ランカスター【ぶー!ちちち違うわよ!た、ただ!仲間に入れたいだけよ!べべ別に一目惚れなんか!】
リリル【へぇ~】
ランカスター【違うって!////】
天魔の修行が始まってから2日目辺りの秋田県、山奥。
ルナ、リンダ、サマンサ、ミーティアは宿を抜け出していた。
サマンサ【はぁ、はぁ、ルナ!本当に道間違ってない?】
ルナ【大丈夫、大丈夫!また人に聞けば!】
リンダ【うんうん♪】
ミーティア【ヒュー・・・私、飛んでいい?】
サマンサ【皆歩いてるんだから、我慢しなさい。】
ミーティア【えぇ~・・・クッキー食べたいぃ~サマンサ隊長ー!おやつタイム~!】
サマンサ【人もいない、民家はあっても人がいない、これじゃ岩手にいけないわよ~】
ミーティア【えぇ(´・_・`)スル~】
ちなみにルナのわがままから始まった行動である。
ルナ【あれ?誰かいるよ!】
前方に民家を調べている黒い影がいた。
邪鬼兵【邪鬼様誰かいます!】
邪鬼【何、捕まえろ。】
邪鬼兵【はっ!】
リンダ【わぁ!こっち来た!】
ルナ達の周りを数人の邪鬼兵が囲む。
邪鬼兵【子供だと?】
サマンサ【何よ!あんた達!】
ルナ【お兄ちゃんが言ってた侵略者?】
ミーティア【あれ?邪鬼?】
邪鬼【・・・ミーティアか。】
サマンサ【知合い?】
ミーティア【私の仲間、偉人類の為戦ってるの!ね!邪鬼!】
邪鬼【・・・】
ミーティア【・・・邪鬼?】
邪鬼は笑いながら黙ってうつむいていた。
邪鬼達の後ろには憲兵が子供をかばうようにして息絶えていた。
ミーティア【じゃ、邪鬼?それ、貴方が?】
邪鬼【めでたい】
ミーティア【?】
邪鬼【お前を見てると、本当にめでたい奴だ!】
ミーティア【邪鬼、貴方。】
邪鬼【殺戮こそ!我が帝国の目的!血の匂いが好きなんだよ!ハハハハ!殺せ!一人残らず!殺れ!!】
ミーティア【騙したのね。】
ズトォォォォン!
邪鬼兵数名が吹き飛ばされた、それはミーティアが放った鉄球だった。
ミーティア【この私が!貴方をたおす!邪鬼!覚悟!】
リンダ【あ、ミーティアさん楽しそう。】
邪鬼兵【おとなしくしな!さもないと殺す!】
スッ!!
サマンサは邪鬼兵の前から消えた。
邪鬼兵【な、何!?】
サマンサは、邪鬼兵の後ろに回り込み、ハンマーを出し邪鬼兵を殴り飛ばした。
バコッーーーン!!
邪鬼兵【貴様ぁ!】
サマンサ【敵なら迷うことないでしょ?】
邪鬼兵【全員でかかれ!】
邪鬼兵の無数の剣がサマンサに振り下ろされる、サマンサは自身の影で周りを囲み攻撃を防いだ。
邪鬼兵【な、なんて固さだ!】
邪鬼【全部隊行けぇ!】
ミーティア【ホイ来たぁ!】
シュッン!
シュッン!
シュッン!
ミーティアは円盤を投げ、複数の邪鬼兵が吹き飛ばされた。
ルナ【ちーちゃん!】
ズズズズズ
シュルルルル!
ルナは影をムチの様に使い、邪鬼を倒して行く。
リンダ【・・・】
邪鬼兵【もらった!】
リンダ【じゃあ!貴方にするね!】
邪鬼兵【!?か、体が!?】
邪鬼兵はもう一人の邪鬼兵を斬りつけた。
邪鬼兵【貴様!】
邪鬼兵【ち、違う!体がいうこと!】
ズバッ!
邪鬼兵【ぐぁ!】
四人の攻撃は邪鬼兵を圧倒し全滅させた。
サマンサ【ふぅ~さて、残りは貴方ね。】
ミーティア【観念しな!】
邪鬼【少しは骨がある奴らがいたようだな。】
サマンサ【余裕ね、あんた自分の】
スッ!
サマンサの目の前に邪鬼が現れる。
サマンサ【な!】
邪鬼【消えな!】
ミーティア【サマンサ!】
シュッン!
ミーティアが円盤を投げるが邪鬼に弾き返され、ミーティアに命中した。
ドゴォォォォオン!!!
サマンサ【ミーティア!】
リンダ【だ、駄目!こいつは操れない!】
ルナ【ちーちゃん!あいつを食べて!】
シュルルルル!
ルナから影がのびて、邪鬼を捕まえようとするが避けられてしまい、影は大木に絡みつきその大木を砂にかえた。
邪鬼【ならお前が先だ!】
邪鬼はルナを蹴り飛ばした。
ドガッ!
ルナ【うっ!い、たい】
サマンサ【ルナ!うっ!?】
邪鬼は恐るべき速さでサマンサをも蹴り飛ばし、リンダの首を締めていた。
リンダ【い、息が・・・出来ない・・・】
ルナ【り、リンダ、ちゃん!】
ミーティア【うぅ・・・】
サマンサ【だ、誰か】
???【パンツァーファウスト!】
パシッ!
ドゴォォォォオン!!!
邪鬼【な、何者だ!】
ミーティア【・・・ふぇ?ラ、ランカスターちゃん!?】
ランカスター【ミーティアが世話になったわね邪鬼、覚悟は出来てんのかしら?】
リリル【やっと見つけたわよ~ミーティア!】
ランカスター【知ってる?、私の仲間に手を出した奴は生きちゃいないのよ。】
天魔戦記 帝国の逆襲