明日へ

私はあなたの光になるよ
だからもう泣かないで

彼は泣いている

泣かないで・・・
私はここにいるよ。
あなたの光となって
いつもあなたを照らしているから。
お願い、あの笑顔をもう一度見せて。

「なんで死んじまうんだよ…言ったじゃねーかよ。
俺と一緒に笑って泣いて幸せに生きたいって」

それは謝る。ごめんね。

「なんで事故なんて…」

前の日私はいつも通り彼に会いに行くところだった。

予想もしなかった事故

「いけないっ!寝坊しちゃった。
今日は彼の家にいってお母さんに挨拶するんだっ!」
そう、私たちは結婚を決めていた。幸せ絶頂だ。

『もしもし?光希?今お前んちの前にいるんだけど』
やばい。もう来てるんだ!
「ごめんっ。陽太。すぐいく。」
『ははっ。お前寝坊したんだろw
ったく、しょうがねーな。待っててやるから早く降りてこい』
陽太は父親がやっている大きな会社の跡継ぎで
今はそこの社員として働いている社会人だ。
そして私はその会社に勤めているOLってやつだ。
陽太とは会社の親睦会で仲良くなった。
ちなみに私のが二つ年上なんだ。
付き合って一年がたつがこの前プロポーズされたんだ!

「俺と一生一緒にそばで笑っていてください」

ってね。陽太は私の笑顔が好きなんだって。

おっと、いけない!陽太待たせてるんだった!
「おまたせー!陽太!」
「おせーよwほんと光希はドジだなー、
こんなときまで寝坊とはw」
「う、うるさいなぁ。
仕事たくさん残ってて徹夜だったんだからー」
「はいはい!わかりましたよ。お姫様。」
こうやって陽太は私をバカにする。

陽太の家に向かう途中
目の前にボールが転がってきてそのまま道路に飛び出した。
私は取りに行った。
そのときだった。

蛇行運転をしているバイクが私の目の前に来たのだ。
「光希っ!!」陽太の声がした。
私は意識を失った。。。
まさかそれが私の終わりだなんて思ってもいなかった

神様がくれた奇跡

陽太はまだ泣いている。

私は大丈夫

そーいっているつもりなのに届かない私の声

そのときどこかから声が聞こえた。

~あなたに少しだけ時間を与えよう~

そのときだった。
からだが光に包まれたのだ。

「んっ。」
「!?」
「陽太、私が見えるの?」
ビックリした。
まさか陽太が死んだ私を見えてるなんて。

「光希…光希なんだな?」
「神様が少し時間をくれたみたい」
伝えたいことがあったからかな

「陽太。あのね?私なら大丈夫だよ。
いつもあなたを光になって照らしているから。
だから私の大好きなあなたの笑顔をもう一度見せて
私は大丈夫…。ごめんね、陽太。あなたを一人にして。
ひとつお願いがあるの」
これだけは伝えなきゃ。
「陽太は私を愛してくれた。
私あなたには新しい恋をしてほしい。
きっとあなたを笑顔にしてくれる人が現れる
ってか、私が生まれ変わって会いに行こうかなw
まぁ要するに私のぶんまで幸せになれってこと」
「けど…」
「けどじゃない!
私のことバカにするいつもの陽太はどこ?
陽太らしくないよ。」
「光希。わ、わかった…
そのかわり俺をずっと見ててくれよ!
お前が光となって照らしてくれんだろ?
明日の光になってくれ。未来を明るくしてくれ」
陽太は泣きそうだった。

「うん、わかったよ。ずっと見守ってる

そろそろ時間みたい。
陽太…愛してくれてありがとう。大好きだよ。
またね。」

さよならは言わないよ
だっていつまでも私はあなたの光だから…

明日へ

初めて書いた小説。
短すぎかな。
幸せってなんだろう。
そんなことを考えながら書かせていただきました!
書きながら、
せつなすぎる、これ幸せにつなげられるか?って
考えてしまいました。
けどなんとか書けて良かったです!

明日へ

突然事故でなくなってしまった光希。 しかし神様は時間をくれた。 光が照らす未来を描くために

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-11-17

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  1. 彼は泣いている
  2. 予想もしなかった事故
  3. 神様がくれた奇跡