イナイレ外伝イケメンブラザーズ

キャラ崩壊してます。

第2話 「帝国が来た」

「なによ、イブニングアイって?」

唐突に質問した。不良を蹴飛ばした少年にイブニングアイと叫んだ意味を問いかけている。

「イブニングアイの持ち主は、10年に1人の逸材で、たまにしかおらんのだ!」

「なるほど(??)」

「あいつがいればそれだけで回りの目が変わってくるかもしれねえ。・・・きっと入れてやるよ、イブニングアイやろう・・・」



「エー、ついにあと一日で帝国戦です」

かしこまった表情の部員たち、いよいよ命日か、と言いたげである。

「どーすんだよ、公式戦じゃ部員一人足らんぞ」

と染岡。うーんとうなる円堂。

「とりあえず今日中に一人・・・」

「いいかげんにしろよ!」

と、風丸が机をたたく。びびった円堂が「おおお」と叫んだ。

「良いか、俺たちもくだらないことにつきあう暇はないんだよ。真面目に活動するならってことで、俺は入ったんだよ。ちがわねーだろ?そうだろ?みんな」

「お、おう」

風丸の演説、いいねを送る染岡。円堂が怖じけずく。

「だいたいこのまま何もしないなら、俺たちいつだってやめる覚悟でいるんだぜ。なあ、半田」

「・・・」

無言でうつむく半田。3人とも半田に注目。視線が集まっていることに気付いた半田はぱっと顔を上げた。

「・・・ん?え?」

「・・・大丈夫か」

「あ、はい、大丈夫ッす」

調子の悪い半田を気にする部員。まさかイケメンクラブにいすぎて鬱になったのでは・・・

「とにかく円堂、お前が一人部員を連れてこい。じゃないと話にならない。」

「えー・・・」

「えーじゃない!!」

「はい」



教室・・・。明るい話し声が飛び交う中。ただ一人口から魂を出す円堂だった。当然だが。

(ちくしょー・・・一日で一人!?無理だろーがちくしょー・・・。サスケヘアーめ・・・)

円堂の心の愚痴を見透かしていたように秋が話しかけた。

「円堂君」

「うん?」

円堂の隣に座る。

「今日さー転校生くるんだって」

「ほうほう」

「だから、そいつさそってみたら?在校生より確実に入れやすいと思うよ」

「おーーー!さすが秋ねえ!」

感動した円堂が秋に飛びつこうとしたがよけられた。そして地面にダイブ。

「ぐふあああ」

それと同じタイミングで教室の戸が開いた。担任が入ってくる。

「えー、今日は転校生がいます。」

「おー」とわき上がる教室内。目を光らせる円堂。

(ぐふふふ、もし男で、もしイケメンで、もし帰宅部だったら入れてやる)

担任に続いて入ってくる。学ランが見える。男だ!!性別を認識したところで顔を確認する。おお、イケメ・・・

「ああああぁああぁ!」

円堂が叫んだ。秋が耳をふさぐ。円堂は喜びまくった。頭の中で涙を流しバレエを踊った。その理由は・・・

「豪炎寺修也です。よろしく・・・」

この豪炎寺修也という少年が、あのイブニングアイの少年だったからだ。

「なんだ円堂、知り合いなのか?」

「はい!」

「いいえ」

円堂の声にかぶせていった。それでも言い。円堂はとても喜んだ。

「俺は今もーれつに感動している!」

「はいはい」

うっと惜しい円堂を秋があやす。その少年は昨日のイブニングアイとは違う、さけずんだめをしていた。漆黒の黒、若干茶色の目だった。それに気付いた秋は

(・・・あれ?)

(イブニングアイって発動するもんなの?)

と、変な思考で推測した。



昼休み。がたっといすを引いて豪炎寺を追いかける。

「ごーえんじいいいいいいい!」

豪炎寺はいったん止まり、振り返って円堂を見る。

「いけめんくらぶ、はいりましょうっ!」

「興味ない」

昨日と同じシチュエーションだった。悲しみというか、やる気をなくすようなそんな。だが円堂は・・・

「くくく・・・まだあきらめへんでえ~・・・」

それを見た秋は

(・・・気持ち悪い・・・)



図書室。勢いよくドアを開けて叫んだ。

「ごおーーーーえんじいいいいいい!」

豪炎寺は無視して、読書をしている。そんな豪炎寺にはおかまいなく語り続ける。

「ようよう豪炎寺イー、おまえどーせ帰宅部なんだろ?興味ないとか言いつつも興味あるんだろ?入部させてやっても良いんだぜ、あーん?」

すると、図書委員の葛城さんの声が。

「図書室ではお静かに。」

と言って、つまみだされた。


トイレ。スライディングして中に入る。

「ごおおおーーーーえんじいいいい!」

豪炎寺は無視して手を洗っている。

「へえーイケメンもトイレ行くんだねえ。どっちしてたの?大?中?小?中?中ってまさか・・・ほとばしる青春?か---っにっくいねーー!全然にくくないけどところで君、そんな写真をばらまいたらどうなるかね?恥ずかしいだろ?ならばイケメンクラブに・・・」

気付くと後ろに女子が集まっていた。

(ひそひそ)

(最低じゃない?あれ)

何も言えない円堂だった。



放課後。豪炎寺の目の前にスライディングした。

「おい豪炎寺!!」

「いい加減にしろよ。興味ないって言ってるだろ?」

無言の円堂。むむむ、と歯を食いしばる。

「興味ないものは興味ない、俺を入れることは出来ねえよ」

そしてスタスタと去っていく。くそ、あいつさえいれば・・・だが入らない。もう仕方がない、別を当たるか。

「はああーあ、どこかにイケメンはいねーかな!」

わざとらしくでかい声で叫んだ。すると・・・

「あ、君ぃ」

なにやら気色悪い声が。

「今僕のことを呼ばなかったかい?」

目金欠流・・・眼鏡不細工と名高いあいつが、やってきた。

「呼んでねーよ。消えろ。」

「ひどい!!」

追い払おうとしたがついてくる、くそうぜえ。

「そんなこと言わず!おねがいしますよ!」

「いらん」

本当にいらん。まじいらん。早くどこかへ消えないだろうか。

「くう、なぜです!!君らは人材が必要なのでしょう?」

「知るか、国に帰れ」

「シビア!!」

がちでいらない。がちでがちでがちがちがちでいらない。まじいらん。

「おねがいします!後一人必要なのでしょう、僕が入れば・・・」

「うるせーーーーい!」

「わかりました!見つからなかったら入る!これでいいですね!?」

「ああ、そうだったらな」

「あろがとうございます」

やれやれ、あいつとは会話もしたくない。



稲妻病院。「豪炎寺夕香」と書かれた名札のある病室。中に入ってきたのは豪炎寺・・・ベッドで眠る少女を見つめ語りかける。

「夕香・・・もしゆるしてくれるなら・・・」

続きを言いかけたとき、口をつぐんだ

「いいや、なんでもない」



「当日・・・人数が・・・集まらなかった・・・」

死にそうな声で円堂が呟く。部員は皆白目である。

「はあ・・・」

「で?どうすんだ?」

「いや・・・あてはいるんだけど・・・」

と、部室の外を見た。視線の先には目金が。

「・・・まさか」

「うんあいつ」

部員が無言になりぱっと円陣を組み会議を始めた。

「何?何あいつ」

「あいつで良いの?くそ不細工じゃん」

「やるだけ無駄だな・・入れるだけで恥さらしだよ、恥さらし・・・」

「全部聞こえてますよ・・・」

と、眼鏡がブルーな声で呟いた。すると、

「帝国だーー!帝国が来たぞーーー!」

校庭から生徒の声が。外をのぞくと、帝国マークのついた旗をつけたとてつもなくでかい車がやってきた。

「来たか・・・帝国!」
つづく

(お、ま、け)

キャラクタープロフィール1.円堂守

中2.雷門中イケメンクラブキャプテン。絵文字顔で性格不細工なため全く持てないが、男にはもてる。やはり体の内側には暑いものを持っており、多少熱血漢。祖父が伝説のイケメンブラザーズの監督を務めていた。代表技は「ゴッドスマイル」。円堂さんから一言

「みんな!これからもイケメンなおれを宜しくな!」

・・・だそうです。

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どうでしょう。

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第2話 「帝国が来た」

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-11-11

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