イナイレ珍カップリング2 狩速
狩屋×速水
狩屋「速水先輩ってしょぼいですねえ」
速水「そうですよ」
狩屋(うわ開き直ってる)「そんなだから後輩になめられるンスよ?」
速水「そういえばそうですね・・・慣れてるから普通に会話してました」
狩屋「あほですねえ」
速水「あほとか言わないでください!」
狩屋「なんだ、あほですよおってくると思ったのに」
速水「いや、僕もそこまでじゃありませんから」
狩屋「うーん、じゃあ特訓しましょうよ」
速水「え?なんのです?」
狩屋「決まってるじゃないですか。後輩になめられないようにする特訓ですよ」
速水「え、でもそんな特訓どうやって?」
狩屋「俺、むかつく後輩の役しますから」
速水「なるほど。狩屋君なら適任ですねえ」
狩屋「な、こ、このくそ・・・・」
速水「え?」
狩屋「いーえいえ、じゃはじめましょ」
速水「は、はい」
狩屋「じゃあ、俺向こうから絡んできますから」
速水「は、はい」
狩屋「なぁよお。速水先輩よ、金貸してくんね?」
速水「は、は、は、はい、いくらですか?」
狩屋「有り金全部だしな。あ、いや、昼食代くらいは残しといてやるよ」
速水「は、はい。6000円程度ですが」
狩屋「ウッヒョオラッキー♪じゃまたな」
速水「はい」
狩屋「よっしゃ今月分の3倍・・・ってちがーう!」
速水「え?え?」
狩屋「これじゃ特訓になってないじゃないすかあ!」
速水「あ!!そ、そうですね」
狩屋「・・・たくぅ・・・しっかりしてくださいよ」
速水「す、すみません」
狩屋「んじゃもう一度」
速水「はい」
狩屋「よお速水パイセン。金貸してくれよ」
速水「い、いやですよおぉ・・・」
狩屋「あんだよもってんだろ」
速水「もってません!」
狩屋「んじゃそことんでみな」
速水「え、はい」
(チャリンチャリン)
狩屋「もってんじゃねーか」
速水「あ・・・」
狩屋「おら、おとなしく出せ」
速水「6000円程度ですが・・・」
狩屋「じゃ、これはもらって・・・ってちがーーーう!」
速水「え?・・・あ」
狩屋「大人しく飛んでどーすんだよ!」
速水「え、で、でも・・・」
狩屋「後輩は力でねじ伏せるんだよ!」
速水「えっ!そんなことしたら狩屋君が」
狩屋「俺は良いって、じゃ、もっかいしますよ」
速水「は、はい」
狩屋「よおはやみんみん。金貸せよ。あーん?」
速水「嫌です!」
狩屋「んだとこるぁ」
速水「こるぁとはなんですかこるぁ!」
(ばきーーん)
狩屋「ぐっほ!!」
速水「あ、ああ大丈夫ですか」
狩屋(い、いってえ・・・本気のキタ・・・)
速水「かりやく・・・」
狩屋「良いから続けて先輩!」
速水「え、あ、はい・・・」
狩屋「なんだよ年上のくせに殴り返しやがって!殴り返してやる!」
速水「・・・ふっ」
(スカッ)
狩屋「あれ?」
速水「はあああぁあああぁあぁあ!」
狩屋「え、ちょ、たんま・・・」
(ば き)
速水「・・・・・・ん・・・・・・・りやくん・・・・・・・・狩屋君!」
狩屋「・・・・・・はっ!?」
速水「す、すみません、大丈夫でしたか!?」
狩屋(あれ?俺、確か先輩に殴られて・・・あれ、嘘、気絶してた的な?)
速水「はあ・・・これだから殴るのなんて嫌だったんですよ・・・」
狩屋「先輩・・・超強いじゃん・・・まさか」
速水「はい・・・頭を低くして話すことによってこういうことをしなくてすむので・・・」
狩屋「なるほど・・・先輩がしょぼいのにはちゃんと理由があるんですね・・・」
速水「あ、はは・・・」
狩屋「でも、これなら殴りかかられても対処できますね」
速水「・・・まあ」
狩屋「じゃ、俺が余計な心配する必要ないんだ・・・」
速水「そ、そんなことないですよ!」
狩屋「え・・・?」
速水「その・・・僕のこと案じてくれるのは照れますけど・・・こんな風に心配して特訓までしてくれたのは初めてなので・・・とっても嬉しいです」
狩屋「・・・!!な、なにいってんすか、気色悪いなあ」
速水「・・・ふふ、そうやってツンツンしていても本当は優しいんだってこと僕にはお見通しですよ」
狩屋「・・・!ふ、ふん、変なこと言わないでください、じゃあ俺行きますね!」
(すたすた)
速水「・・・狩屋君か。いい後輩を持ったな、僕も」
END
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