吊洋灯、カンテラと云うものは
私が手を掲げて揺すると

襖に映る私の影を
大きく小さくユラリユラリ
薄弱と虚栄を見透かしているようであります

影出でる私は物体であり
見透かされる揺らぎは
幾重にも折り重なる魂

見えざるもののみが私ではないのです


白熱灯は電傘に身を隠しているやも知れず
はたまた豪奢に着飾っているのやも知れませぬが

こちらの意は介さずに
私の全てを
露にしてしまうのです


嗚呼 
今宵は貴方がやって来る
既に私は吊洋灯の下

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更新日
登録日
2014-11-06

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