微笑

人が大きくなるたび
比例して何かが小さくなる
何かに隙が出来てしまう
理屈を捏ねて敷き詰めてみても
穴は無情に広がっていく
誰かに埋めてもらおうと
コピーアンドペースト
うしろめたさを積み重ねていく
心の内では誰かに謝りながら
けれど本当は安心したいだけ
聡明なんかじゃない
ただ弱さを嘆いて滞って
時間を無下にしていく
安心するといい
罪人は君じゃない
ここからはそう見える
それだけのことだよ

微笑

ありがとうございました。

微笑

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-11-04

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