冬の温かみ(マリアリ)

「いらっしゃい」 いつもの面倒くさそうな声で霊夢が迎えてくれた。

「お邪魔するぜ」 と魔理沙がコタツに直進した。 私も1言ですませて中に入った。

私と魔理沙が神社にきた理由は、魔理沙が「霊夢がコタツを開放したから行こうぜ」 と誘ってくれたからだ。行かないという選択肢はあったが、魔理沙が誘ってく
れたことが嬉しかったので行くを選択した

そして今、3方向にミカンを食べながらコタツで温まっていた。黙々とミカンを食べていると、

「アリス。 あーん」 と魔理沙が私の方にミカンを向けてきた。 不意打ち+笑顔だったのでドキッ としてしまった。

「あ、あーん」  嬉しいのは嬉しいのでしてみた。初めてなのでちょっと恥ずかしかった。そして美味しかった。どのミカンよりも。

「あーん」 当然、霊夢にもしてあげていた。

今度はする側になって2人に「あーん」をした。魔理沙の笑顔の「ありがとう」には心を射抜かれた。

「私もしないといけない感じ? はい、あーん」 これまた面倒くさそうに私と魔理沙に。霊夢が「あーん」というと思ってなかったので、ちょっとかわいいと思った。

ミカンを食べ終わると、「あ、お茶を忘れてたわ。ごめん。いれてくるわ。」 と霊夢がその場を離れ、2人きりになった。もちろんチャンスだと私は思った。しかし

何をしたいのか頭にでてこない。緊張のせいだろう。

あまりに出てこないので、すこし焦っていると魔理沙が、

「アーリス♪」 と私の隣に座ってきた。 そして、ゆっくりと体が倒れ込んできて、私の肩に魔理沙の頭がのっている形になった。

「どうしたの?」 焦りというか緊張というか嬉しさというか、そんな気持ちが声に紛れた。
 
「コタツだけじゃ寒いからな、温まりに来た。」 この答えを必死で頭の中にいれた。 というのも、魔理沙の顔が近いのでドキドキが止まらない状態にあった。

聞き取れるか心配になったが、聞き取ることが出来た。

頭に入れたはいいが、その内容にさらにドキドキしてしまう。 心臓が爆発するんではないかと思った。

しかし、次第に落ち着いてきた。無意識に受け入れたのだろうか。とりあえず助かった。1回深呼吸をいれてもう一度魔理沙を見た。

その頃には、魔理沙が寝ていた。落ち着くまでに時間がかかったかな? そんな疑問よりも目が魔理沙の寝顔に集中していた。

「かわいい」 おもわず声がでた。しかし眠っているのだから、まぁいいか。 そして、落ち着いた心をもっていたはずなのに、魔理沙の

唇にキスをした。ためらわずに。

本当に冷静だったのだろうか。いや、そんな事はいい。私はキスをしたんだ。

その事実に後悔は無かった。むしろ、この事実を受け入れた。

今は冬だ。しかも雪が降っている。しかし、そんな事を忘れるぐらい暖かたかった。心が。

次第に眠気が襲ってきた。だが、抵抗する気もなく、そのまま眠りに落ちた。

魔理沙に体をよせながら...。


 
 

冬の温かみ(マリアリ)

どうも初めまして。BESHU(KAT)です。初めての小説、初めての投稿によりすこし緊張ぎみでした。 百合百合しいものが書けていましたでしょうか。ものすっごい普通の百合でしたけどね。でも和やかでよかったじゃん?今度は霊夢視点を書いてみようかなと思っております。その前に勉強が邪魔してきやがる。と、いうわけでこれからもよろしくお願いします

冬の温かみ(マリアリ)

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-11-01

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

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