『 それは彼にとって世界と同じ重さで 』
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彼にとってロケットパンチは最終兵器。
絶大な威力を誇るのだが、その代償が大きすぎるのだ。
体を離れた腕は二度と戻らない。
代わりもない。
「この世界は僕が守るんだ!」
悪の科学者リギアンが操る巨大兵器との決戦で、満身創痍の彼は覚悟を決めた。
巨大兵器の心臓部に自らの左手を撃ち放ったのだ。
彼の活躍でリギアンは捕まり、世界に平和が。
「……よくも、よくも」
そんな彼の右手が光り始めた。
忘れもしない、ロケットパンチ発動の合図。
「いや、ちょっ」
たかがプリンで。
まさかプリンで。
『 それは彼にとって世界と同じ重さで 』