星屑

星屑

星屑の海

果てしない夜の黒の中で君を探す

やっと見つけた君は何億光年も先を行く

夕暮れ

夕暮れ

「月が綺麗ですね」

なんて僕には言えないから

「空、綺麗だね」

って誤魔化してる

また明日もこの空を見られるだけでいいのかな

君の匂い

君の匂い

帰り道

自転車が切る風は

どこかの夕飯と

微かなキンモクセイと

前を走る

君の匂い

妄想癖

妄想癖

あの柔肌も

匂いも

温もりも

鼓動も

全てただの白昼夢

冷たい

冷たい

頬の温もりは

指の先まで届くのだろうか

青白く浮き立つ管は

いつかこの熱を冷ますのだろうか

突き指

突き指

君にふれようと伸ばした手は

あと一歩で壁に阻まれる

突き指した

ばか

ばか

君がいない帰り道

寒さと夕日で頬が火照る

ぬるい塩水が溢れてきたじゃん

星屑

星屑

友達という立ち位置に生じるジレンマ、素直になれない苦しみ、温まったり、冷めたり、初恋の不器用な愛情表現。そんな或る男子高校生の詩集 恋愛/散文詩/韻分詩/高校生

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-10-25

Copyrighted
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  1. 星屑
  2. 夕暮れ
  3. 君の匂い
  4. 妄想癖
  5. 冷たい
  6. 突き指
  7. ばか