RED LINE

手元にあったカッターからできたお話です。
いろいろカオスで表現するのが大変でわかりにくい部分もありますが。
呼んでいただけたら幸いです。
またこのページにアクセスいただきありがとうございます。

このお話はすべてフィクションでできております。
また未成年の喫煙飲酒は法律により
かたく禁じられています。

賢い皆様は決してなさらないように。
またグロイ部分が多発します。

そういうものが苦手な方は読むことをお勧めしません。

第一章 静寂な校舎

言葉数をなくしたらすべてが変わると思った。
この子を手にしたらすべてが変わった。
あたらしい未来とあたらしい生活とあたらしい自分。
何もかも全部これは運命だった気がするんだ。

当たり前の生活を送る中で手にしたのはひとつのカッター
ひとつは袖の中へ。二つは両端になる制服のポケット。
ひとつは右ポケットへ。
自分しかしらないこと。
別に誰かに襲われたりすることもないし。
誰かを襲うと思って身に着けてるのではない。

カッターは時に自分を傷つけ、時に自分を守るから
だからこの子はあたしの相棒なの。大切なあたしのものなの。

事件がおきたのは、カッターを身に着けて一ヶ月たった時。
現時刻。12時50分。高校生ならお昼休み。あたしは高校生だからお昼休み。
物音が何一つしなくなって、クラスにいる人の声しか聞こえない。
いつもだったら廊下は騒がしくて、隣の教室から聞こえる笑い声にいつも食が進まないのに。
あたしは静かな場所が一番好きだから。だから別に何も気にしなかったけど。
いざ急にこうなると都合がよすぎる。

お弁当をかばんにしまって、予備の刃をしまって廊下にでた。
生徒の声、先生の声何もしなくて、ただ自分が出てきた教室から聞こえる声が廊下に響いていた。

一歩一歩前に歩き出す。自分の足音が聞こえるなんて学校でははじめてで、新鮮だ。
この校舎は3階建て。今歩いているのは2階。私の教室は一番隅で、たった一つこの階にある2年の教室。
いつもなら騒がしい3年の教室の前を歩く。扉はすべてしまっていて、何の音すらも聞こえない。
「がたん!!」
何か崩れる音がしたのは、隣の3年3組。扉に手をかけようとしたそのときだった。
首にあたる冷たい温度。後ろから聞こえる息遣い。男性のものだとわかる。首に当てられているのは拳銃。
静寂な時間が一刻と過ぎていく。
「誰。」
私はそういう。
「なぜここにいる。」
「私の質問がさき。」
と、後ろを振り向く。知らない男性が目の前にいて、私に銃を向ける。
「お前はちょうどいい。人質になってもらう。」
と銃をさらにあたしの頭をねらって向けた。
「あなた、運が悪いよ」
「あ?」

ポケットから出されたカッター。
刃は全開。カタカタカタと葉の出る音が廊下に響き、カッターの先を目の前の男性に向ける。
「おそらくあなたは、この学校に侵入してきた愉快犯。つまり、悪いお人。目的は何かしら?」
「・・・。カッター一本で銃に勝てると思うのか?」
「質問に答えないということは、あなたは敵とみなします。また否定しない部分をみると、否定できない。つまり、悪い人。
ここにはいてはならない人。学校は何をしているのかしら。愉快犯一人追い出せないなんて。それとも、
ほかにも仲間がいて、押しかけられ、先生は監禁。校内放送で教室からでるな。静かにしていろというものが流されたのかも。
あいにくですが、私たちの教室は校内放送が聞こえなくて。スピーカー自体設置されていません。なので、
あなたが最初にした、なぜここにいるという質問は、廊下やほかの教室から音が何もしなくなったので、
様子をみにきたらこんな目に合いました。これが正当。
まあ、こんな雑談してても無意味なので、敵対行動に移さしてもらいます。
また、もうひとつ質問があったのを忘れていました。」
カッターを銃に近づけ
「カッターはすべてのものに適用されます。それがたとえ金属製バットでも。それがたとえ、あなたがもっている本物の銃でも。」
「何一手やがるこいつ!!!」
「打たないほうがいい。逆にやられるのはあなただから」
「ふざけんな!!!黙っていれば調子に乗りやがって!!」
敵が私にむけて銃をうった。
その弾を私は、なんら問題なくカッターで切り捨てる。
「んな!」
「だからいったでしょう?この子はすべてのものに適用されるって」
「・・・!!!」
次の瞬間、カッターは拳銃を真っ二つにして、敵の首に刃を向けた。
「銃はもう使えない。あなたはどうやってこの場を切り抜けるかしら?またどうやって銃のない状況で私を人質にするのかしら?」
と不気味な笑みをみせ、敵の太ももにカッターを刺した。
「ああああ!!!!」
「いたいのは当然です。刃がふとももにささったのですから。でもご安心を抜いてあげるなんてそんないい子じゃないのよ?私」
ささっている刃を無理やり横にして、刃を折る。
折れた刃は、太ももに刺さったまま。

「あ~あ、あたらしい刃に変えないと」
ポケットからあたらしい刃をだして、セットする。
「だから運がないのよ、あなら」
「う・・・」

気を失いその場に倒れる敵。

「あーまだ一人か。あと何人いるんだろ」

っとまた廊下を歩き出した。

第二章 狂った少女

あれから校内探索10分
あれから誰にも出くわさない。
「あーあ、せっかく楽しい日常の始まりだとおもったら、敵一匹も出てこないじゃない」
つぶやく言葉は、もう楽しさでいっぱいで。
「とりあえず、教室戻ってみるか。何もいわないで出てきちゃったし。」


―――・・・


教室の前に立つ。静かだ。敵きたんかな。
耳を済ませる。教室から聞こえるのはいつもの声じゃなくて、
トーンが低い声
またもや男性。

「もう一人はどこだ!!!」

「・・・。わかりません」

敵が私のことを探している。
そういえば戻るときに、さっき倒したあいついなかったし。
みつかったのかな。
そりゃそうだよね。銃声でかいし。

まあいっか。とりあえず、中にはるか。


ガラッ

教室のドアを開けると、みんなの目線がこちらにむく。
「お前今までどこに行っていた。」
「トイレに」
「廊下で俺の仲間が一人倒れていた。足にカッターの刃が刺さったままな!お前がやったんだろう!」
「ん!正解。」

万遍の笑み


「てめぇ!!!ここで死ね!!」
「だからさ、銃無駄だって。君もあいつの仲間ってことは悪いお人なんだよねぇ?」
「ごちゃごちゃいってんなや!!!」
「この人はさっきの人より話が通じないみたいですので、敵対行動に入らせてもらいます」
「お前がカッターを使っているのはしっている!!」
「だからどうしたんですか!?わかっているのなら、どうしてまた銃をこちらに向けるのですか?
無駄だとわかっていながらも、私に攻撃をどうして振る運ですか?ひょっとして
あなたもきっと運が悪い」

銃が放たれる前に、私はしゃがんで両方のポケットからカッターを出す。

「もうしわけありませんが、あなたの行動一つ一つが甘い。また、遅い。だから何も学ぶことができずに、こうしてまたあの人のように、カッターを足に刺される。2本もね^^」
「ぐ・・・・いつの・・・ま・・に」
「もうしわけありませんが、あなたたちのお話は疲れる。理解力がなさすぎる。
つまり、敵としてみなすかみなさないか、それは、あなたたちの理解力が証明する。わかりますか?」
「・・・。てめぇ!!!」
っと放たれた弾は私の頬をかする。

「・・・。」
クラスにいた全員がつばを飲み込む。

そして声があがる。
「おい!!おっさん!!早く逃げろ!!」
敵に向かっての避難命令。
「!?あ!?」
その光景にびっくりする、敵。
「そうね、早く逃げるのが正解ね。だって私の顔に傷をつけたんですものね」

もう周りの声は耳に入らない。
「ごめんなさいね。怒らせたのはあなたよ」
腕に何回を刺さるカッターと
そのたびに体内にのこる、カッターの刃
教室は血で染められた。

「大丈夫よ、まだ生きてるから。私は人を殺さないわ。だって自分が穢れるもの」


教室にいた全員が、悲鳴をあげることもなくただその光景を眺めていた。

RED LINE

RED LINE

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-25

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 第一章 静寂な校舎
  2. 第二章 狂った少女