はちみつ食堂

この小説を読もうと思ってくださった方に感謝します。
最後まできちんと書き上げられるように、スマホで別にプロットを立てて書いてます。

あおいちゃんと周りの人々や、住んでいる場所との交流を
大好きな沖縄を舞台に書いていきます。
頑張りますので、気長におつきあい下さい。

かりゆしのころ

その、しばらく空き物件として閉じられていたシャッターが空いたのは
たしか、5月の半ばの日曜日だったと思う。

茶色の革張りの、品のいいソファが、半分ほど開けられたそのシャッターの中へ吸い込まれて行った。


どんなテナントが入るのかな。
そのソファが運び込まれた建物である『ハニーサンライズマンション』の4階に住んでいる私、秋本あおいは
しばらくその様子を見ながら、待ち合わせの車を待っていた。
あのソファの持ち主が現れないかな、とか
あのソファが入るお店って、何屋さんなのかなとか
そんなことをぼんやり考えながら。


程なくして友人の運転する車が来たので、その様子を最後まで見ていることはできなかったのだけど
何と無く気になる、という予感がする時は
大抵、自分に深く関わっていくことになる事象の前触れだったりする。
そしてその予感は、あまり時間を置かずに、当たることになる。


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はちみつ食堂

はちみつ食堂

  • 小説
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-10-19

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