思いと力

自分がどうしようもない人間だなんてわかっている

でも、どうすることもできないんだ、自分でもわからないんだ

心に体がついていかないんだ

後悔のない一日なんてなかった

前のむき方なんて忘れてしまったよ

後ろ向きのまま道を進んでくほど危険なことはない

どこに行くかわかんないジェットコースターに乗っているようで

そっちのほうがよっぽど怖いのに、前を向かずにいる

何が怖いのか、

自分に向けられる他人の目なんか

不甲斐ない自分を直視することなのか

偽りの防具を身にまとって大丈夫だと言い聞かせる

鏡に映った自分を敵だと思って自分を傷つけている、自分から逃げている

守ってくれる人なんていない、立ち上があれ、前を向け、逃げるな、恐るな

                      戦え

心の声がそう叫ぶ、明日の自分が、何か変わっていることを信じて。

思いと力

思いと力

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-10-03

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