私の恋~不器用な方へ~


「おい・・・おい・・・」
ん、んーなんだよもう・・・
「あとちょっとだから・・・ねぇ・・?」
「ねぇ?じゃねー!おきろっつってんだろ!!」
「っへ?・・・ってうわぁー!!!なんであんたがここにいんの~!?」
私の名前は星野かほ。今日から高校生活が始まろうとしているこの時に、
目の前にあらわれたのは幼馴染の鈴木竜矢だった。
「あれ、なんであんたがいんの?」
「今日一緒にいこ、って約束したのはどこのどいつだよ・・・」
って呆れながらもまだパジャマ姿の私に制服と鞄を
渡してくれた。
そういえばそんなことあったような、ないような・・・。
「いつ約束したっけ?」
「はぁ、?昨日一緒に帰った時だよ」
いっておくが、わたしと竜矢はただの家がお隣さんの幼馴染であって
                   ・・・・
しかも昨日まで一緒にクラスで卒業祝いの打ち上げをしていて
たまたま一緒だったクラスの竜矢とごく自然に一緒に帰ってしまうのも、
無理はなのである。
竜矢は口数は少ないけど意外とやさしくてなかなかのイケメンだ。
だから私の友達の中にも竜矢ファンは少なくはない。
でも私は竜矢をかっこいいと思う子のきもちがわからない。
竜矢とはちっちゃい時から一緒にいて
親も仲がよくっていつも私は竜矢にくっついていた。
だから、幼馴染っていうか兄弟みたいなもんだな。

私の恋~不器用な方へ~

私の恋~不器用な方へ~

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-22

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