夢ごこち

夢ごこち

動かないからだは金の粉に埋まっている

ふう、と息を吐くと金の粉が宙に舞う

此処は此の世の少し上

宇宙にぽっかり空いた穴が入り口

長い長いシャギーのカーペットを辿れば

ペール・アイリスの空飛ぶエレベーター

飛び乗って

砂糖菓子の降るお城

シャンデリアが天井から降りてきて

ぶら下がって

私は目を瞑るの


私を覆った金の粉は

徐々にまるい球体になって

ちいさな惑星になって

宇宙を散歩するの

私を閉じ込めたまま

夢ごこち

夢ごこち

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-29

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