紳士なんかじゃない

紳士なんかじゃない

恋より強く、愛より強く思う人はいますか?
この人のためだけに生きて死にたいと思う人はいますか?

第1話 「ゴロワーズ・ブルー」

第1話 ゴロワーズ・ブルー

戦いの中で、たくさんのケンが生きて死んでいった。
でも、俺の中でケンはヤツ一人だけだ。

戦場で空軍の支援攻撃機「ホエール」のパイロットをしていた俺が、
陸軍の空爆誘導兵であるヤツからの空爆要請を受けたのが俺らの始まりだった。
ヤツの実力を認めた俺は、機上から通信で飲みに誘った。
俺としてはほんの社交辞令のつもりだった。
だが、ヤツが「はい」と返事したあと、「いつにします?」と、
予定を詰めようとしてきたので、本当に飲みに行く事になってしまった。

約束の当日、俺は待ち合わせ場所で待っていたが、ヤツは来なかった。
時間をつぶしながら1時間待ったが、それでもヤツは姿を現さなかった。
仕方ないので先に店に入ってジントニックをちびちび舐めるようにしていたら、
「ジョージさん」と声がして、ヤツが店に入って来た。
約束の時間から2時間半経った頃だった。

「遅せーよ」
「す…すんません、昨日興奮して全然眠られへんで、それで出発間際につい寝てしもて…」

ケンの声は通信で聞いたのとは全く違う、かんかんと響く高い声だった。
戦場での声はきっとナメられないように低く作っていたのだろう。
そして、私服姿のヤツを初めて見た。
装備の上からはそんなに大きくないという事までしかわからなかった。
見た通りヤツは大きくなく、むしろ小さいくらいだった。
驚いたのは髪もまゆ毛もない事だった。
ヤツは見たところ40代前半の俺より少し年下なくらいで、
年齢を考えてもここまでの無毛はあり得ない。

「バカだな」
「ジョージさん、本当に申し訳ありませんでした…」

ケンは肩をすくめて上目遣いで俺の目を覗き込んだ。
その姿は哀れなほど卑屈だった。

「始めるぞ」
「はい」

ヤツの青い目に光が灯った。
ケンは目の色こそ柔らかな青だったが、
顔立ちは日本人のもので、細いつり目に出っ歯をむき出していた。
ヒゲの剃り跡から、髪は黒か濃い褐色だったようだ。
名前からしてもきっとヤツは日系人なのだろう。

「お前、日系人なのか?」
「はい、自分は本名をケンジ・ローラン・エティエンヌ・ド・クレシー言いまして、
日系フランス人7世です」
「名前長げぇよ、てかその顔なのに日本人の血は薄いんだな、
どうりで目が青いはずだ」
「先祖は『ガリア重キャノン砲』にも名前が使われたあのガリア人なのです」

ケンはシャツの胸ポケットから青いパックのたばこを取り出し、
マッチを擦って火をつけた。

「それでたばこもゴロワーズか」
「はい」

ヤツは細い目を完全に糸にした。

「俺はイタリア系アメリカ人3世、ジョージ・レオナルディ。
ニューヨークのイタリア系移民地区でやんちゃしてたところをEDFにぶち込まれたのさ。
今じゃ士官学校も出た堂々たる空軍幹部って訳だ」

糸のように細いくせに、ケンはその目を精一杯見開いた。
ヤツは手にしていたたばこを落としそうになって、
慌てて灰皿に置いた。
そして、すくりと起立して俺の方を向き、びしりと敬礼した。

「よしてくれ、俺らは『ケンとジョージ』、それでいいじゃないか」

ケンはまた捨て犬のような卑屈な目をした。
それから瞳に光をまた灯した。

「…はい!」

第2話 「ソリテール」

第2話 ソリテール

この頃、俺は日本支部の桐川航空基地に務めていた。
戦局は思わしくなかった。
作戦エリアが近かったのと、陸軍基地も敵襲で数が減って来たのもあって、
桐川航空基地では敷地を陸軍のキャンプに解放していた。
当然、ケンの姿を見る事もあった。
しかし、ヤツはいつもひとりぼっちだった。
基地内でいつ見かけても、どんな状況でも一人だった。
軍は団体行動が基本だから合わせてはいても、
他の隊員との間には見えない壁があって、どこか浮いていた。
特に嫌われている訳ではなく、むしろ誰の口からも賞賛の言葉しか出て来ないくらいだった。
ケンは大勢の仲間の中にいても一人だった。

雨が降りそうな夕方、休憩に向かうヤツの首を腕で軽く絞めて身柄確保してみた。

「ジョージさん…!」
「よう、今夜俺とメシ食って? 誰もデートしてくれなくって今夜淋しいの〜」
「明日も仕事あるやないですか」

生真面目なケンらしい返事だ。
ヤツは日本にいて、さまざまな国からやって来た隊員たちと交わっているのだろうが、
東京に来た関西人のように、故郷の言葉を崩さなかった。
俺は家族や街の住民がイタリア語を話しており、
英語もイタリア語も使えたので、ケンのフランス語はほんの訛り程度にしか感じなかった。

「この天気じゃ明日は雨だ、仕事にならねぇよ」
「そやなあ…」
「決まりだ、行こう」

行こう、とは言ったものの、わざわざケンの外出許可を取るのは大儀だったので、
行き先は基地内のレストランだった。
店内には陸軍の隊員もいて、俺たちのテーブルに好奇の視線を無遠慮にぶつけてきた。
いつも一人でいるあのケンが誰かと一緒にいるのが珍しいのだろう。
俺はヤツが陸軍の隊員たちの間で、ある事ない事さまざまな憶測がされているのも知っている。
頭おかしいとか、軍にいる意味なんてないんじゃないかとか、実はすごくいいヤツだとか、
仲間なんて要らないんじゃないかとか。
憶測が憶測を呼んで、ヤツには誰も近づかなくなり、完全に孤立した。
ケンは心を閉ざした。
差し伸べられた手があっても、それを撥ね除けた。
そんな特異な存在だったから、どうしても気になって仕方なかった。
他の隊員たちも俺と同じ思いだろう。
俺は図々しいヤツだから、無理矢理強引に割って入った。
ヤツの世界に、心に。

俺はステーキをブルーレアで頼み、ケンはとんかつとパンを頼んだ。
フランス人だから、とにかくパンがないと気が済まないらしい。
食べる時もヤツはナプキンを襟元にきっちり挟み、前掛けにしていた。
性格と育ちがよく表れている。
肉を箸で適当にちぎって酒を飲みながら雑に食べている俺とは大違いだ。

「お前はいいとこのお坊ちゃんなんだろうな、食べ方がきれいだ」
「まさか、普通の家です。パリの小さなアパルトマンに住む、公務員の家庭です」
「そういうのをお坊ちゃんって言うんだよ、良くも悪くもマフィアでなんとかもってる街で、
喧嘩に明け暮れていた俺からすればお金持ちのお坊ちゃんだ」
「ありがとうございます」

本当に硬い男だな。

「お前の今度の非番にうちに来ないか? 俺も合わせて休みを申請する。
まあ、メシくらいは作ってやるよ」
「えっ、いいのですか?」
「もちろん。狭い家だがお前ひとりが座るところくらいはある」

ケンは花が咲いたようににっこりとして、はいと答えた。
その笑顔はぷりぷりして今にも弾みだしそうでとても可愛らしい。
ヤツにもこういう表情があったのだ。
ヤツの冷たい紳士面をもっと壊してみたい、
もっと温かな人間らしいところを見て見たい、
そう思って俺はもっとヤツの中に入っていこうと思った。
たとえそれが強行突入になっても。

第3話 「一条の光」

第3話 一条の光

「一人暮らしなんですか?」

ケンが初めてうちに来た時、俺に訊いた。

「そうだよ、それが?」
「俺、奥さんや子供…彼女とかと一緒やと思てました」
「残念だな、俺は今れっきとした独り身だ」
「今…?」

俺は若い頃一度、俺の浮気で結婚に失敗している。
俺の女癖の悪さはそう直るもんではないし、離婚されても仕方のない事だと思っている。
俺みたいな40代の将校だと、家庭を持っているのがまず普通なので、
ヤツの驚きは至極当然だった。

「メシが出来るまでDVDでも見てろ」

俺はいたずらでポルノをかけてみた。
それも一番盛り上がるシーンを選んで。

「ジョージさん、何ですかこれ!?」

ヤツは顔を真っ赤にして叫ぶように言った。

「いいだろ、お前のためにわざわざ用意したんだぜ。
こんな無修正の鬼畜系は営内じゃゆっくりと見られないぞ。」
「そんなん用意してくれんでもええです!」
「俺は台所にいるから…な?」

俺は目配せして台所に向かった。
ヤツは「うー」と悔しそうに唸って股間を押さえながら前かがみになった。
ポルノで勃起する事を許せないようなお硬い男だ、
きっと…いや、絶対に女と寝た事もない、彼女もいた事すらないのだろう。
…愛の国が泣いて悲しむわ。

その日以来、ケンは非番ごとに外出許可を取ってはうちに来るようになった。
来たからって特に何をするでもなく、二人で食事したり、
リビングでテレビを見ながらだらだらとするだけだった。
ただなんとなく一緒にいるだけだった。
それでも長い孤独に身を置いていたヤツにとっては嬉しいのだろう。
自分を拒まず受け入れてくれる人がいて、
そばにいてくれる人がいて。

ある時ヤツが寝室にゲーム機を見つけたので、それを起動してやると、
履歴や実績を見て、

「シューター? ジョージさんはシューターなん?」

と、嬉しそうに細い目を輝かせた。
自宅での訓練を兼ねてのゲームだったが、ケンに遊ばせてみると、
ヤツの方が明らかに上手いのに驚いた。
心は硬くとも頭は柔らかいようだ。

そうしてケンがうちに来るようになるうち、
俺の仕事のせいでヤツに待ちぼうけや無駄足を踏ませる事も出てきた。
遅くなって帰って来たら、部屋の前でヤツが座り込んでいた事もあった。
その日は雨だったので、ヤツもずぶぬれだった。
俺は慌ててヤツを部屋に入れ、着替えを持たせて浴室に押し込んだ。
その翌日、非番だった俺は街に出て合鍵を作り、ヤツが来た時にそれを持たせた。
恋人でも妻でもない、しかも男に合鍵を渡すなんておかしな話だ。
とにかくケンは放っておけない男だった。

合鍵を持たせて以来、ケンはいつの間にか家にいて、
リビングのソファにちょんと浅く座っていた。
そして俺を見つけると、花が咲いたように、一条の光が差し込んだように、笑顔を見せた。
帰って来て、誰かに迎えられるのも悪くない。
そんなある夕方の事。
仕事から帰って、夕食の支度をしている時だった。
今夜はあいつ来るのだろうか、わからないからいつ来てもいいように、
少し多めに作ろうかと悩んでいたら、
玄関のドアが音を立て、ヤツが息を切らせながら飛び込んできた。

「ジョージさん! ジョージさん!」
「何だ、いつになく騒々しい。珍しいな」
「これ、見てください!」

ケンは1枚の書類を俺に見せた。

「あ…少尉…お前、昇進したのか!」
「はい! ジョージさんは空軍やけど、俺も追いつけるようにがんばります!」
「よかったなあ」
「それで…営外居住の許可をもらいましてん」
「そうか、お前も将校だしなあ…」

ヤツはにっこにことしながら続けた。

「今日からよろしゅう」

第4話 「ブリュンヒルド」

第4話 ブリュンヒルド

「え」

ケンの言葉に俺は固まった。

「お前、ここに住むって言うのか…?」
「はい!」

よく見れば、玄関先に大きな荷物がいくつも置かれてある。
早々に営内を引き払って来たようだ。

「…まあ、いいだろう。2人なら安上がりだ」
「おおきに、ジョージさん!」

ヤツは喜びで子やぎのようにぴちぴちと跳ねた。
なんと愛くるしい生き物なのだろう。

次の非番の日、俺はマンションの大家に人数変更を申し出て、
契約を変更した。
今の部屋がもともとファミリー向け物件だったのと、
ケンがEDF陸軍将校という堅い職業なのもあって、大家もうるさい事はなく、
契約はすんなり済ませる事ができた。

ケンの荷物は多かったが、おしゃれでもなく、
営内暮らしで料理をする訳でもなく、スペースの都合で私物もあまり置けず、
生活に使うものは少なかった。
荷物の半分ちかくはぬいぐるみでかさばっていた。
物置にしていた空き部屋を片付けて、新しく用意した寝具を置いて、
ヤツが荷物を開いてぬいぐるみを飾ると、そこだけ女くさい雰囲気になった。
一人で暮らしていた頃はインテリアも男らしく洗練されていて、
「いつでも女を連れ込める男の隠れ家」だったのが、
ケンが来た事で「女と同棲している愛の巣」になってしまった。

真面目な硬い性格で、自分にも他人にも潔癖なくらい厳しいケンだったが、
いざ一緒に暮らしてみると、意外にも散らかすタイプだとわかった。
うちに来てから3日もたたないうちに部屋をごみで埋め、
中央にはペットボトルや飲料の紙パックが高峰をなし、
膨れた直置きのごみ袋と連峰を築いていた。
片付けろと言ってもまったく片付けられない男だった。
そのくせ、マンションの入口のドアをハンカチで包んで開けたり、
非番の時は1日に3度も風呂に入るという、潔癖な部分もあり、
ヤツの衛生観念は矛盾し、統合を欠いていた。

寝る時は持参したぬいぐるみを抱いていた。
時折、ぼそぼそと部屋からぬいぐるみたちに話しかける声もした。
俺がヤツの目の前に現れるまでは、ヤツはいつも一人きりの淋しい男で、
誰にも開けない心をこのぬいぐるみたちにだけ開いていたのだろう。
他者とのふれあいに飢えて渇いた心を彼らにぶつけ続けてきたのだろう。

ケンは俺にだけは少しではあるが心を開いているらしく、
笑顔を見せたり、甘えたりしては来るものの、
誰かむかつくだの嫌いだの、まだそういう黒いところは見せてくれなかった。
ヤツはいつ誰に対しても、紳士であろうとしていた。
醜い感情はすべて心の奥底に押し込んで、自分の心を殺した。
同居人としてはそれが淋しかった。
本音を出さないから他人は隔てを感じてしまう。
決して評判が悪い訳でないのに、ヤツの周りに人がいないのは、
そういう事なんだろうなと思った。

ケンはいつも、コンビニの駄菓子1個とか、100円ショップの香りつき文具とか、
ガチャガチャの景品とか、しょうもない物をおみやげに買って帰る事が多い。
おみやげを持って来たという事実に満足しているヤツを見ると、
鳥やねずみ、虫などの死骸を飼い主へプレゼントする猫のようだと思った。
そんなケンが珍しくおみやげもなく、むうっと膨れながら帰って来た事があった。

「お帰り、どうした? そんな珍しい顔をして」
「あの女、マジ気に入らん。絶対潰したる」

表情だけでなく、吐いた言葉もケンらしくない。
ヤツによると、射撃場で自主訓練をしていたところ、
上官がやって来て、なりゆきでその場にいたウイングダイバー隊と、
10回命中早当ての競争することになってしまい、
3人中2人には勝てたが、隊長には負けてしまって悔しいのだそうだ。
俺は女に勝ちを獲らせてやる男だが、
ケンは女ごときに負けるのが許せない、誇り高い男だ。

それ以来、ヤツはその時の事思い出しては悔しさをにじませ、
いつか絶対に倒すとその度に誓いを新たにしていた。
一体どんな女に負けたのかと思い、仕事の隙をぬってウイングダイバー隊を覗きに行ってみた。
訓練を少し見たところで、これはケンも敵わないはずだと納得した。
まずガタイがいい。
ヤツと同じくらい身長があり、豊かな脂肪の下に良質の筋肉がついているのがわかる。
動きも速いし、動きながらでも攻撃できる。
ケンがいくらレンジャーに負けない訓練を積んでいても、
ヤツはあくまでも空爆を誘導し、後方支援を行なう兵士であって、
前衛で体を張るウイングダイバーの隊長を務める彼女とは比べ物にならない。
それに、彼女はなんと美しい人なのだろう。
年齢は俺と同じくらいの40歳前後だろうか、
目元や口元に出来た薄い皺が彼女の整った顔立ちを豊かに彩っていて、
もう若くもないのに、いやそれだからこそ美しかった。
ケンが彼女に負けて悔しいのも、雪辱を晴らす事を切に願うのもよくわかった。
自分を負かした相手がこれほど見事な女なら、燃え上がらずにはいられない。
男はいつだって女を組み敷いて征服したい生き物だからな。

あとで調べてみたところ、彼女は賀 美佳…ハー・メイジア、
台湾系フランス人の40歳。
EDF陸軍降下翼兵部隊隊長、階級は少佐。
実力だけでなく、年齢も階級も彼女が上だ。
戦闘中に「狩り」、「ハンティング」などの単語をよく使う事から、
部下たちに「ハンター」と呼ばれている。
こんな女が相手ではケンの敗北は確定だ。
雪辱を晴らす日など来っこない。

あの日以来、基地内でケンを見かけた時には、
ハー少佐とくだらない内容で言い合いの喧嘩している場面が多かった。
とある任務の合同作戦会議に俺も同席していた。
そこにはケンもハー少佐も出席していた。
こんな重大な場でも喧嘩が始まるのではないかと、
内心とても心配して冷や冷やしていたのだが、やはり戦いは始まってしまった。

「序盤、私が前に出て敵の注意をひく」

ハー少佐が発言すると、

「バカか。俺が空爆呼んで数を減らすのが先やろ」

ケンがさっそく噛み付いた。
出席していた隊員全員が、
「クレシー少尉てこんな口のききかたする人だっけ?」
と目を丸くしていた。
そりゃそうだ、ヤツは「紳士」だから。

「要らん敵を起こしてどうする、お前は本当にアホだな」
「全部あんたに押し付けたる、囲まれて死んだらええ」
「囲まれる前にグングニル全弾お前に命中させてやる」

グングニルは軍でも最高火力を持つ武器のひとつだ。

「汚染されとるあんたが死ねばそれで地球防衛は完了や」
「…お前殺すぞ!」
「殺んのかコラ、表出ろや!」
「上等だ!」

喧嘩は皮肉の言い合いから、ヤクザの抗争に発展し、
ケンとハー少佐がつかみ合って会議室を出ようとすると、
議長である陸軍のおえらいさんが二人をつまんで、

「お前ら二人はミッションに出なくてよろしい! 総員帰還までチームワークを作り直せ、
メニューは追って知らせる、以上!」

と、怒鳴りつけた。
ケンとハー少佐はお互い「お前のせいで」、「お前となんか」と睨み合っていた。

第5話「愛より深く」

第5話 愛より深く

ハー少佐のような美しい女と二人で残れるなんてと、
隊員たちに羨ましがられながら…俺も彼女を口説けなくて残念だけど、
基地に残されたケンとハー少佐は、
チームワークを乱した罰として、
二人でチームワークを建て直すメニューを与えられ、
マシンを使った協力攻撃のシミュレーションをしたり、
戦法の勉強をして合同レポートを書いたり、
自分たちの食事を作ったりと共同作業ばかりをしていた。
しかし、二人はそれが気に入らず、事あるごとに喧嘩してばかりだった。
隊員たちが帰還してくる時間が迫った夕暮れのこと。
二人は基地内の草取りをしていた。

「焼却場に置いて来いや」

ケンがハー少佐に草のいっぱい詰まった袋を投げてよこした。
袋は彼女の顔面にぼすんと命中した。

「おいおい、女の顔に物を投げるとはさすが紳士だな!」
「どう見てもあんたは男やろ」
「死にたいか?」
「かかって来いや、今日こそ雌雄を決めたる」

二人はつかみ合い、殴り合い、蹴り合い、引っ掻き合いしながらもつれていった。
暴力の嵐の真ん中にいながら、ハー少佐は気付いた。
自分が少しも傷ついていない事に。
ケンが明らかに手加減している事に。

ヤツがふと気付いて手を止めると、
ハー少佐が怒りと悔しさに震えながらぼろぼろと涙を流していた。

「…ごめん、やりすぎた」
「お前、今手加減したろ!? なんで全力で来ない!」
「だって、あんた女やん」
「……!」

事実を突きつけられた彼女は、返す言葉を失い、
涙を流しながらケンをぎりぎりと睨みつけると、
背中を向けてどこかへ走り去ってしまった。
ケンは彼女が去った方向を見つめながら呆然としていた。
そうこうしているうち、隊員たちが帰還して、俺はケンの姿を見つけた。

「ただいま…あれ、ハー少佐と一緒じゃないのか?」
「あんなやつ知らん」
「何かあったね?」
「何も」

そうは言っても、何かあったのは俺の目にも明らかだった。
それ以来、二人が喧嘩するのを見ていない。
業務上の連絡でも、皮肉でも、ケンが何を言っても、
彼女はヤツを徹底的に無視し続けた。
喧嘩もしないというのは相当の事があったのだ。
思えば、ハー少佐もよくケンの相手をしたものだ。
同居人の俺とでさえまだ喧嘩した事すらないのに、
彼女とは心の黒い部分を見せてぶつかり合っている。
それは友達としてやっぱり淋しいかな…。

家にいる時もケンは元気がなく、彼女を気にかけているようだった。
ケンは何も言わなかった。
だからこそ、誰よりも強く気にかけ、誰よりも深く思った。
今、ケンに最愛の人がいたとしても、きっと彼女には敵わない。
どんな意味であれ、ヤツにとって彼女は恋より強く、愛より深く思う人なのだから。

第6話「愛の国」

第6話 愛の国

戦局は悪化の一途をたどり、俺たちのいた桐川航空基地も敵襲を受け、
なんとか生き残った俺は海軍の空母「デスピナ」に収容された。
おそらく自宅含め周辺地域も壊滅だろう。
任務に出ていたケンやハー少佐が生きているかはわからなかったが、
次の任務で要請を受ける時、通信でケンの声がしたので、

「よかった、ハー少佐も無事か?」

と、彼女の消息を訊いてみた。
すると、

「あの女は俺が殺る」

と、とてもケンらしい、興奮した声が返って来た。
彼女も無事なようだった。
任務を重ねるにつれ隊員の数は減り、遂行も厳しくなって来たが、
ケンもハー少佐も一応精鋭ではあるので、生き残ることができた。
廃墟での総攻撃を切り抜けると、いよいよ最終決戦だった。
隊員たちは全員疲弊しきっており、
装備も弾薬もまったく足りていなかった。

陸軍ではこの異常な状況で秩序が失われつつあった。
性欲のはけ口を求めて女性兵士を暴行しようとしたり、
そして返り討ちに遭って殺されたり、
食料をめぐる争いも毎日だった。
ハー少佐は階級も高く、強い兵士だったので、
争いに巻き込まれる事はなかったが、
ケンは孤立し、前に出る事の出来ない性格のため食事にありつけない事もあった。
雨の日は誰とも話さず、ずっとひとりでテントの奥にうずくまっていた。
ハー少佐が仲間たちと通り過ぎるのを見て、
いつどんな時も、どんな状況に置かれても曇りなく輝く彼女が憎らしかった。
そして急に彼女と前みたいに喧嘩をしたくなった。
どんな意味でもケンの心を動かすのは彼女だった。
憎みながらも、彼女との喧嘩を楽しんでいたのではないだろうか。
つかみ合い、殴り合あってもみ合いになりながら、
彼女に触れる事に喜びを感じていたのではないだろうか。

ケンは前に出る事のできない、思いを内に秘めてしまう男だったから、
出撃の前夜もハー少佐と言葉を交わす事はできなかった。
戦場は地獄だった。
アースイーターが六角形の飛行物体を連結させて空を埋め尽くし、
光のシャンデリアからレーザーの雨を降らせていた。
雨はヤツの心にも降り注いだ。
彼女との出来事や彼女への思いが降りしきり、ヤツの全てを満たしていった。
それは色香ある艶やかな花の雨だった。

総員で砲台を1つずつ丁寧に狙撃して破壊し、
やっと中枢の「ブレイン」を撃破したと思えば、
アースイーターは姿を変え、新しく出現した。
新しい砲台は更に強力なレーザーを放ち、
先ほど破壊し損ねたハッチからは、長い脚をもつ「ディロイ」と呼ばれる戦闘メカが出現した。
ディロイの脚についた砲台からはいく条ものレーザーが放たれ、
戦場を光の迷宮へと変えた。
特殊遊撃チーム「ストーム」の活躍でなんとかブレインを撃破する事ができたものの、
アースイーターはまたも姿を変えて登場した。
高さのある六角形の飛行物体がブレインを守るように囲み、
雷のようなレーザー砲を撃っていた。
残っていたドラゴン型の大きな生物兵器もどこからともなく飛来し、
ケンたち陸軍隊員の集結する高架式交差点に集結した。
終わりの見えない戦いだった。
仲間が一人、また一人と倒れていった。

「こちらウイングダイバー隊隊長ハー少佐」

ハー少佐より通信が入った。

「負傷した…救護願う!」

救護とは言っても、発信器からすると彼女は少し離れた位置にいる。
ドラゴンはだいぶ片付いたようだが、アースイーターはまだたくさん残っており、
攻撃も熾烈だった。
ビークルを用いても焼け石に水だろう。
つまり、誰も救護に行ける状況ではなかった。
こういう時、軍は足手まといとなった負傷兵を見捨ててきた。
今回だって誰も何も言わなくとも、彼女を見捨てると思いは一致した。
でも、ケンにはそれが許せなかった。
もし自分の大事な人が危機にさらされた時、お前らは見捨てる事ができるのかと。
それほどお前らの想いは軽いものなのかと。
ヤツは何も言わず、拠点の高架下から飛び出した。
隊員たちの止める声も聞こえなかった。

レーザーの間をかいくぐって、大きな調整池のある公園に接する道路の路面に、
ハー少佐が横たわっているのが小さく見えた。
近づこうとすると、アースイーターから彼女目がけてレーザー砲が降って来た。
ケンは光の塊の中へと迷う事なく飛び込んでいった。
…さすが愛の国の男だ。

第7話「マインドブラスト」

第7話 マインドブラスト

爆風が消えると、ケンはハー少佐に覆い被さるように背中を丸めていた。
彼女が気付くと、ヤツはバイザーを上げた。

「クレシー少尉や、大丈夫か!?」

ハー少佐はバイザーの割れ目からどろりと濁った視線をケンに投げかけ、
かすれた声でささやくように言った。

「…なんで来たん? 笑いに来たんか…?」

彼女の傷は深かった。
栗色の髪はまだらに焦げ、レーザーで焼けただれた箇所は肉が見え、血が滲んで流れた。
公用語である英語を使う余裕もないのか、
彼女は母国のフランス語に戻っていた。

「違う」
「ほな、なんで来たのん…なんで…」

ケンはハー少佐の膝を割って前に出て、
彼女をさらうように抱きしめると渇いた喉に水を求めるように、
がぶりと彼女の唇を自分の唇で覆った。

ケンという男はなんて激しく人を愛するのだろう。
ヤツは愛も憎しみも全て抱えて、命を惜しむ事なく地獄に降りて行けるのだ。
すぐに飽きて他の女に目がいく俺にはそういう愛し方はない。
いつか俺にもそういう愛が訪れるだろうか。

ヤツの強く激しい唇にも彼女は反応が薄かった。
もう意識も薄かったからだ。

「メイジア、逝くな、逝くな、逝ったらあかん…、
…愛してる…愛してる…狂おしいほど愛してる…あんたを、あんたひとりを…!」

ケンは言いながらぼろぼろと涙をこぼして子供のように泣いた。
ハー少佐は血で汚れた手をそろそろと伸ばして、ヤツの頬を優しく撫で、
弱々しいながらも甘く柔らかな笑顔を見せた。
そして、彼女の手は崩れ落ち、全ての力を失った。
彼女は自身の全てを止めた。
力を失った彼女の足の間から静かに尿が流れ出て、ケンの膝元を濡らした。

「あ…」

ケンの脳裏に8年前の戦いがよぎった。

8年前、ケンはまだ一般の陸戦兵だった。
市街地戦で敵が放った巨大生物兵器に囲まれ、
糞尿を垂れ流しながら恐怖に震えていたものの、
すんでのところで仲間の救援に助けられ、無事帰還した。
そして、ヘルメットを外して頭を掻くと、ずるりとした感覚とともに、
大量の抜け毛が指に絡まった。
鏡を見ると、まゆ毛もまつ毛もなくなっていた。
脱いだ服にもたくさんの毛が付着しており、床にも大量に散らばっていた。
戦いが終わり、平和が戻って来ても、ケンの毛は戻る事はなかった。
そして、ヤツは空爆を誘導したり、後方支援を行なうエアレイダーに志願した。

足に感じる温かさ、手に伝わる柔らかさは、ケンの本能を呼び覚まし、
理性を、精神そのものを吹き飛ばすのに十分だった。
ヤツはハー少佐の亡骸に手をかけた。

第8話「ピルグリム」

第8話 ピルグリム

俺は他のエアレイダーからの支援要請を待ちながら、操縦席のモニタからケンを見ていた。

「ケン、やめろ! やめろって…!」

通信でヤツに呼びかけたが、応答はなかった。
本能は男女の事に疎いケンでも優しく導いた。
ケンはハー少佐の死体の胸のレースをめくり、
むき出しにした白い乳房をつかんで口に含んだ。
含みながら、尿に濡れた股間をショーツ越しに指でなぞった。
そしてショーツをはぎ取ると、栗色の陰毛を少し弄んで、
ほの暗い桃色の性器に舌を這わせて、襞をめくりながら陰核を探った。
死んだ女は歓びで性器を潤さない。
死が流した尿だけが彼女の性器を濡らしていた。
痛いくらいに勃起し、下着の中がずるずるになったケンはベルトを外し、ズボンを下げて、
濡れた陰茎の先端を彼女の性器にあてがった。
差し込んだ彼女の中はまだ温かかった。
ヤツは腰をゆっくりと動かし始めた。

「あ…あっ…あっ…ああ…」

それはもはや人の声ではなく、動物と何ら変わらなかった。
俺は副操縦士に運転を操縦を任せ、通信越しにその声を聞きながら、
声を殺してひっそりと泣いた。
ケンの愛は彼女の人生から半分はみ出していた。
行く先を失った想いは彷徨い、今こうして死体を穢し、犯す事しかできなかった。
愛しても、愛しても、死体は喘がず、歓びに震えることはなく、
砂のように吸収し、流れ、ケンの心を笑うようにすり抜けていくだけだった。
不器用な、悲しい愛だった。

ケンは泣きながら腰を振っていた。
絶頂に達するとひときわ高く叫び、甘く虹色に痺れながら吐精した。
そして、救いのない永遠の極黒に落ちていった。

英雄は帰ってきた。
雷のようなレーザーが落ちる中、生き残った隊員たちと力を合わせ、
敵を完全に追いつめた。
残りわずかとなったアースイーターから遠雷がかすかに聞こえた。
衛生兵が救護に向かい、ケンを見つけた。
ケンは下半身を露出したまま路面にハー少佐の遺体の傍らに座り込み、
青空に向かって声高らかに笑い声をあげていた。
笑いながら涙を、血を、心を流した。
ケンの心は肉体という枷から流れ出て、愛という聖地を求めてあてどなく彷徨う旅に出た。
今、ここにある肉体はただの骸だった。

最終話「ゴースト・チェイサー」

第9話 ゴースト・チェイサー

ハー少佐との恋は核のように一瞬でケンを愛の骸にした。
戦争はEDFの勝利で終戦を迎えた。
ケンが心神喪失状態で彼女の遺体を穢した事は罪に問われなかった。
ヤツはそのまま軍の医療機関に収容された。
終戦間もなくの事なので、医薬品も医療機器も不足し、
満足な治療を受ける事は難しかった。
ハー少佐の遺体も回収され、ごく簡単な葬儀のあと火葬された。
だが、彼女には身寄りがなかった。
無縁仏になろうとしていたところを俺が代理で引き取る事にした。
彼女はケンの大事な人だ。
きっとヤツが引き取って弔いたいだろう。
だから俺が預かる事にした。
俺も彼女…メイジアの家族みたいなもんだから。

半年ほど経って、ケンは退院した。
俺は新しい家で、新しい家族とヤツの帰りを迎えた。
前の自宅は戦争で全壊した。
桐川町を流れる細い川向こうは作戦エリア外で、建物も残っており、
そこに新しく家を借り、焼け野原で拾った犬と暮らしていた。
犬はEDF軍用犬だったビーグル犬で、傷ついており、名前もなく番号で呼ばれていた。
俺は軍に申し出て正式に引き取り、犬に新しく名前を与えた。
メスだったので亡きハー少佐の「メイジア」とした。

終戦から1年たった夏、俺はケンと結婚した。
結婚を言い出したのは俺だった。
俺たちは同性愛者でもなく、愛し合っている訳でもなかったが、
結婚という形が最良の選択だった。
ケンはプライドの高い男だ、あのまま故郷に帰って、今の姿を見せるのは辛いだろう。
精神に障害を負ったヤツはどうしても弱者になる。
面倒を見て守ってやろうにも法はただの同居人を守ってくれない。
かといって親元のはっきりしている人を養子縁組する訳にもいかない。
そういう事情から結婚という形が一番よかった。

結婚は夏休みにケンを俺の故郷に連れて行き、
両親に事情を話して婚姻届を出した。
ケンの両親には話していない。
説得するだけ時間の無駄だと思った。
いつかヤツが立ち直った時、別れればいい話だ。

戦争はケンを大人に、恋は男にしたけれど、
退院後のケンは魔法がとけたように退行していた。
朝ご飯を食べて俺が仕事に出かけると、
メイジアの散歩をしたり、俺のゲーム機をいじってこっそりハイスコアを塗り替えたり、
コンビニで10円、20円の駄菓子を変な時間に買い食いしたり、
ぬいぐるみ達を並べては独りでおしゃべりしながらままごとをしたりと、
たばこを吸っている以外はやっている事がまるきり子供で、
とても四十前の成熟した男のする事とは思えなかった。
ヤツのゴロワーズはなかなか売っているところがなく、
自宅側のコンビニ1軒に取り寄せてもらっていた。
困ったのはケンに羞恥心がなくなり、
人前でも勃起した股間を隠す事なく濡れたズボンのままでいたり、
性器を露出していじり、自慰行為に走ったりする事だった。
何度も警察の世話になり、警察側も終戦の混乱で受け入れ先がなく搬送できず、
そのまま俺の迎えにただ引き渡すだけだった。
また、遊びに夢中で失禁している事もある。
ケンは知能も退行していた。

それでもヤツには時々亡くなったメイジアが見えるようで、
何もない壁に、便器の排水口に、冷蔵庫の奥に、靴の中に向かって話しかけ、
誰も来ないゲームのルームチャットでは、いつまでも、いつまでも、
楽しく、幸せな会話が続いた。
毎日を堪え難い悲しみに打ちひしがれて苦しく涙がちに過ごすよりも、
退行し、感覚の鈍った今の方が幸せかも知れない。

ケンとの結婚生活は忙しく大変な事も多かったけれど、非常に充実していた。
愛のない、しかも男同士の結婚ではあったが、
女たちとは築けなかった落ち着いた生活が、家庭が、
どういう訳かヤツとは築くことが出来た。
ケンの休職期間は明け、ヤツはそのまま除隊することになった。
俺の仕事の都合もあって、俺たちはそのまま日本に留まった。
ケンの病状が思わしくなく墓を建てられずにいる、
メイジアの骨は今でも俺たちと同じ家で暮らしている。

5年目の冬晴れの朝だった。
その日は平日で、俺はケンと犬のメイジアに朝食を食べさせ、
亡くなったメイジアの小さな祭壇に祈りを捧げ、支度をして仕事に出かけると、
ヤツはまた誰も来ないゲームのルームチャットで一人きりの幸せな語らいに耽った。
そうして疲れて、つかの間のうたた寝をして目覚めると、人の温かな気配を感じて振り返った。
ケンはメイジアを見た。
メイジアは輝くほどの笑顔を振りまきながら走り出した。
ヤツも花が咲いたような笑顔になり、彼女を追いかけて走り出した。
そして、愛の翼を得たケンは、
雲ひとつない澄み切った深い青にダイヴするように、
大きく空を飛んだ。

紳士なんかじゃない

■人物紹介

ジョージ…EDF空軍攻撃機「ホエール」のパイロット。
本名、ジョージ・レオナルディ。
イタリア系アメリカ人、40代前半。
語り手、ケンの友人。
押しに弱く、女にだらしないバツイチ。

ケン…EDF陸軍所属の空爆誘導兵。
本名、ケンジ・ローラン・エティエンヌ・ド・クレシー。
日系フランス人7世、30代後半。
真面目てお硬い紳士。
無毛。青い目のくせに日本人顔。

ハー少佐…EDF陸軍降下翼兵部隊隊長。
本名、賀 美佳(ハー・メイジア)。
台湾系フランス人、40歳前後。
ケンのライバル、でかい。強い。

紳士なんかじゃない

昆虫キモォス! 戦場で空爆誘導兵を社交辞令で飲みに誘った攻撃機「ホエール」のパイロット・ジョージ。 空爆誘導兵…エアレイダーのケンに真に受けられて本当に飲みに行く事に。 それをきっかけに交流が始まり、同居する事になるが、紳士なケンの違う一面を発見していく…。 「地球防衛軍4」二次小説。 「ホエール」パイロット・ジョージとエアレイダーのケンの話。BLじゃないよ。

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • アクション
  • SF
  • 成人向け
  • 強い暴力的表現
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2014-09-24

Derivative work
二次創作物であり、原作に関わる一切の権利は原作権利者が所有します。

Derivative work
  1. 第1話 「ゴロワーズ・ブルー」
  2. 第2話 「ソリテール」
  3. 第3話 「一条の光」
  4. 第4話 「ブリュンヒルド」
  5. 第5話「愛より深く」
  6. 第6話「愛の国」
  7. 第7話「マインドブラスト」
  8. 第8話「ピルグリム」
  9. 最終話「ゴースト・チェイサー」