猫の惑星 (仮)
この小説の原案はTwitterのフォロワー様とのやり取り中に想いつきました。
金曜ロードショーは何だろう?と呟きましたところ
今日は猫の、いや、猿の惑星ですよ、とお応え頂きました。
しかし、猿より猫の惑星の方が面白そうですよねと意気投合しまして文筆してみたいと想ったところです。
シナリオ文風な小説、、とでも言いますか、
文筆は我流です、読み辛い部分もあるかと思いますが何卒ご贔屓目にお願いします、、、汗。
序文
序文
東京都 代々木公園 大集会会場
ミツメ長老の話し
それは阿鼻叫喚の地獄絵図じゃった
人間は大人も子供も次々と原因不明の病いに倒れ死んで行った。
あの頃はまだ多くの人が居てわしは、小さな寿司屋の家族と共にこの先の恵比寿の横丁に住んでおった、、、。
その家族の娘の最後を看取ったのも、わしぢゃ、、、わしも若かったしその娘も、小夜子ちゃんは
まだ十歳じゃった 。
生前はわしの食い物の世話をしてくれての、魚のアラやら汁ご飯やら当時の猫まんまとしてはご馳走じゃった。
寝る時は何時も一緒での小夜子ちゃんが撫でてくれて
わしは布団の上で丸くなって喉を鳴らしながら寝たのじゃ
人の子供は暖かいし良い匂いがするのじゃ特に女の子はの
それは猫も人も同じか?
あの頃が懐かしい、、、。
若者達の愚痴
ケッ!
人間贔屓の糞爺が、昔話ばっかしやがって、原因不明の病気だぁ?
人間が自ら作り出した毒にやられて死んだだけじゃね?
ま、そのおかげで俺達、猫達、大進化って事に成ったワケだよ
馬鹿かお前?人間の所為で俺達、猫達が苦労する羽目に成ったんじゃねぇか?毒まみれの世界!それを作り出したのが人間だ!
それに見てみろあのヒトモドキを
遺伝子組み換えで作られたか何か知らんが気持ち悪りぃ。
そう言うな、アレは機械と人間を掛け合わせにして作られた哀れな生き物だ、生命体に危険のある物質をせっせと集めて回ってくれてるんだ
集めても集めても切りがねぇのにな。
、、、、
でもよ
とことん無責任だったつー訳だよな人間つー生き物は、だから罰が当って滅んだんやろな
それは俺達、猫達だって一緒だよ
人間の残した文明を利用して今まさに人間の真似をしようとしてるのだから。
いつか俺達がネコモドキになる日も来るかもしれないつー事か?、、、
。
とりあえず毛づくろいでもするか?
ああそうだな
ペロペロ
時に西暦20XX人類は地球上から突如として絶滅してしまった。
その原因については諸説有るが
人間達が自ら作り出した病原体により絶滅してしまった、との説が有力である。
猫の惑星
この物語は突如として絶滅した人間に代わり、知性の突然変異を起こした猫族や犬族、或いは動植物が地球上を支配し闊歩し始めた時代の物語である。
代々木公園大集会7.11
さて、この大集会は猫族が何のために集まったものなのだろうか?
ミミー蝉と戯れる子猫達をよそに大猫達は少し雰囲気が穏やかでなかった。
それは、新生国家 大猫本共和国 の支配体制に抗議するためのものであった。
当局者の見守る中
「NWO(Neko World Oder)支配体制絶対反対!!」
「犬族、鼠族、動植物全ての生命体に尊厳を!!」
とシュプレヒコールが発せられた。
見れば猫の他、犬や鼠も混ざって鳥達も上空を旋回している。
共和国とは名ばかりの強権国家のやり口にこの集会に集う庶民は怒っているのだ。
人間達亡き後、真っ先に支配体制を敷いて来たのは一部の猫族達であった。
何故ならこの一部の猫族達は視野範囲内の偶然を、コントロールする事が出来たからである。
「バウワウ!」
その支配体制の煽りを食らったのは犬族、鼠族達であった。
犬族は猫族の天敵として憎まれ、強制収容所送りにされた。また鼠族は食料、家畜として虐げられた。
しかし、猫族の中にも良心派はいてその支配体制、かつての人間達のやり口を真似た国家体制に否を唱える者達がいた。
生きとし生けるもの全てが平等である!との思想を唱える
猫族 アダムバイスニャルプト氏の啓蒙活動に感化された連合ネコミナティの会員達である。
この思想啓蒙活動はニャイツガイストと名打たれて次第に庶民の間に浸透して行った。
主催者発表
大集会参加者 午後現在 20万人
猫の惑星 (仮)