新米軍人の奮闘日記

この作品は戦争を美化するものではありません。
すべてフィクションです。

第1話

~式などに特有の教官の長すぎる話が終わり、強兵所卒業生は一人ずつ教官の部屋に呼ばれる。あ から始まる名前だというのになぜか俺は最後だ。解せん。
「次、入りなさい」
「失礼いたします」
ギィ、と無駄に装飾品の多い扉を開けると教官が部屋の真ん中に立っていた。
この部屋には二人しかいないはずなのに空気が重く、いつもは訓練生の鍛練をしている声などが聞こえるのに、今日はやけに静かだった。
教官の前に立ち、次の言葉を待つ。この空気に耐えている自分を後で褒めてやりたい。
「阿島訓練兵、いや、阿島隊員には第三部隊にいってもらう」
教官の一言一言が重い。このまま逃げたしてしまいたいくらい、重すぎた。
「了解、しました」
やっとのことで吐き出した言葉は震えたりしていないか不安だった。 出来るだけ表情に出すな、と自分に言い聞かせた。
第三部隊、別名【特攻隊】
戦争にとって最も重要で、最も死亡率の高い部隊だ。
元々捨てたような命だ、ためらうことなんてない。そのはずだった。
なのに今は恐ろしくてたまらない。
教官のごほん、という咳払いで我に返り、姿勢をととのえる。
「阿島隊員、君の働きに期待しているよ」
カッ、と軍靴を鳴らして敬礼。 期待もクソもあったもんじゃない。
「長らくお世話になりました」
もう戻れないような気がした。
教官が後ろを向いて右手を上げるのを合図に俺は深く礼をして部屋からでた。
あれだけ重かった体が、嘘のように軽い。
「君が阿島くん?」
女性特有の高い声に、俺は顔をしかめつつはい、と返事をした。
部屋のすぐ前の廊下に、深い緑の軍服を着た女性が立っていた。
「第三部隊にようこそ」

○月○日 (晴)
卒業が決まった
配属先は第三部隊

新米軍人の奮闘日記

水井です。
難しい文章は苦手です。
下手なりにみなさんに伝わればいいかな、と思います。
これからどんどん登場人物を増やしてく予定なので頑張りたいです、、
登場人物紹介なんかもかいたほうがいいのかな、、
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
のびのび頑張っていきます。

新米軍人の奮闘日記

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-09-14

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