岸和田のだんぢり祭りに寄せて/短歌八首

 

だんじぢりよ 今日も快晴 秋の空 心勇みていざ綱引かん



渾身の 力を込めて張る綱を 握れば燃ゆる熱き血潮が


突っ走る だんぢり屋根に 蝶の如く舞い踊り 見たか誉のこの晴れ姿


男だけに 引かせてたまるか 髪結いて 見せん娘の泉州魂


そら荒々しや 心を揺さぶる大太鼓 我らの鼓動を集めしものゆえ


一年瀬を 社に鎮める御魂をば 街に迎えて癒し給わん


掛け声を 空に叫びて我引くは 千早振りたる神の御車



だんぢりの 暮れて提灯赤々と 名残惜しみて引く秋の月

岸和田のだんぢり祭りに寄せて/短歌八首

岸和田のだんぢり祭りに寄せて/短歌八首

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-14

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