世界のすべてが変わろうとも

世界のすべてが変わろうとも

いつの日も永遠に変わらない何かが欲しい

ある日突然この手が自分のものではなくなったら

わたしはどうしたらいいのだろう

一瞬のうちに目の前にいるあなたが

砂ぼこりのように消えてしまったら

わたしはもう笑える時間を手にできないだろう


世界のすべてが変わろうとも

ずっとずっと忘れることのない大切なものが

わたしはもう何かを知っている

ある日突然自分が誰なのか分からなくなったとしても

その笑顔がわたしにくれる温度だけは

心が覚えているだろう


世界のすべてが変わろうとも

いつの日も永遠に変わらない何かを

わたしはもうすでに手にしているとしたら

命が消えるその日まで

この手で 心で ずっとずっと大切に包んでいよう

世界のすべてが変わろうとも

2014年5月7日(記)

世界のすべてが変わろうとも

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-13

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