ネクロニカお試し企画:Ark
・これはつぎはぎ本舗出版の永い後日談のネクロニカの疑似リプレイを小説として書き起こしたものです。何卒。
・鬱、流血表現なども含みます。閲覧のほどは自己責任でお願いします。
ネクロニカお試し企画:『Ark』準備編
永い後日談のネクロニカ、準備編
※注意。「永い後日談のネクロニカ」は死体やグロデスクな描写が多々含まれるためR15となっております。閲覧は自己責任でお願いします。
GM:それでは永い後日談のネクロニカのお試し企画をはじめよう! 今回は外部参加者もいるぞ!
羽月:で、その外部参加者とやらは?
GM:もうすぐ来るぞ。だからそこの青髪コンビはもうちょい奥に詰めろ。
ルカ:って言うか狭すぎるだろこの部屋……。
夕月:痛っ! 姉さん、足踏んでる。
羽月:あ、スマン。と言うかコピー機がキャラシ―吐いてるんだが。
GM:あ、ルカ。後ろのパイプ椅子取ってくれ。夕月は冷蔵庫から飲み物とお菓子出して。
ルカ:お前この姿勢で後ろの物取れとか無茶言うなよw
夕月:……とりあえずアイスティーで良い? でもなんでお菓子がチョコ系しかないのかな?
GM:あ、クッキーとかはその隣の棚な。電子レンジの下の。
羽月:おい、カップラーメンおいてるんじゃねぇよwww
ルカ:羽月、シャーペン投げるぞー。
夕月:痛っ!!
ルカ:あ、ミスった。
GM:夕月、今日お前踏んだり蹴ったりだなw
夕月:……ルカって〈投擲〉いくつだっけ。
ルカ:大体75%。
羽月:7割とは何だったのか……。
『7割とは何だったのか』
クトゥルフ神話TRPGにおいて技能値の目安として、75%以上はその技能の「スペシャリスト」といわれている。 ということは、7割あればその技能に深く精通しているということである。また、そうでなくとも確率的に成功率は高いはずである。 だが、それなのに失敗、下手するとファンブルが多く出るときにこの言葉は使われる。 (byWikipedia)
>ついでに「7割はスランプ、8割はフレーバー、9割はファンブル誘発、6割はギャンブル、5割は意外と成功する、4割はネタ、3割はおまけ、2割以下はクリティカル誘発」と言う言葉もある。テストに出るぞ!
十叶:……これは何の騒ぎだ?
GM:お、来た来た。じゃあとりあえず座ってくれ。で、それぞれ自己紹介頼む。
十叶:まぁオレからやった方がいいか。俺は十叶積希(とがのつみき)だ。
ネクロニカは動画を見たから知ってるぞ。
羽月:羽月だ。昨日そこのアホにルールブック渡されてざらっと目を通してきたからある程度ならわかるが……いいのか? これ。
夕月:姉さんの意味深な発言が引っ掛かる夕月です。ちなみにネクロニカは今知った。
ルカ;同じく初心者のルカだ。とりあえず解説頼む。
GM:おk。とりあえずネクロニカの説明から始まるぞ。
簡潔に言おう。ネクロニカは人類滅亡後の地上で「ドール」と呼ばれる探索者の少女たちが「ネクロマンサー」と呼ばれるGMの悪意に抗うTRPGだ。
夕月:……少女?
羽月:俺も昨日知って驚いたんだがな……どうやらこのゲーム、キャラクターは全員「少女」らしい。
ルカ:oh……。
十叶:何が嫌かってあの説明が当たってるから困るんだよな、それが。
GM:だけど今回はちょっと純粋なネクロニカの世界観から外れてゲームを行うぞ。
今回のシナリオは4回のセッションで構成されるキャンペーンシナリオになる。
詳細としては1回のセッションの間に平穏な世界滅亡前の「(非)日常」パートと世界滅亡後の「非日常」パートを行き来して謎を解き明かしてもらうよ。
十叶:……某ゆっくり卓かよ。
GM:でもちょっとだけ違うんだな。じゃ、さくさくキャラクターシートを作って行こうか。
―――キャラクター作成編―――
GM:それじゃあまずは全員「ポジション」と言うものを決めてもらう。まぁ他ゲームで言う勇者とか戦士とかって認識で良いよ。とりあえず以下の6つからできるだけ被らないように決めてね。
>・アリス
人として少女として、姉妹の心を繋ぐムードメーカー。
>・ホリック
欲求と自我を狂気にまで高め、暴走するイレギュラー。
>・オートマトン
己を殺し、痛みに耐えることに慣れた戦闘人形。
>・ジャンク
多くをあきらめつつ、最後の一つを手放さない古強者。
>・コート
冷静に状況を分析し、的確な判断を下す参謀役。
>・ソロリティ
姉妹の力と心をまとめ上げ、一つにするリーダー。
羽月:了解。さて、今回はどうするかな……。
夕月:うーん……悩みどころだなぁ。
ルカ:俺は周りに合わせるか……。
―――5分後―――
GM:決まった?
羽月:おう、ばっちりだ。
羽月 : ソロリティ
十叶 : コート
夕月 : アリス
ルカ : タナトス
GM:何つーか捻りがねえwww
ルカ:うるせぇwwww
十叶:ってかコミュ障がアリスかw
羽月:そこはご愛嬌だろwwww
GM:じゃ、つぎに「メインクラス」と「サブクラス」を決めてもらうよ。こっちはまぁ他ゲームで言う種族みたいなものかな。これは以下の6つの中から選ぶんだけど、メインとサブで違うものを選んでもいいし同じものを選んでもいい。
>・ステーシー
献身と不死性、頑健なる屍少女。
>・タナトス
白兵戦闘に長けた戦場の女神。
>・ゴシック
死人喰らいの異端、捕食者。
>・レクイエム
長距離攻撃では随一の銃使い人形。
>・バロック
歪んだ異形の肉体を持つ女怪。
>・ロマネスク
優雅に舞い踊る朽ち果てた舞姫。
>・サイケデリック
本来の法則を捻じ曲げる異能者。
GM:まあ特に説明することもないかな? さっさと選んじゃってね。
ああ、そうだ。今回はサイケデリック取得者は一人で縛ってくれよな。全員脆いとすぐ壊れるし。
羽月:GMの言い方が嫌だ。
―――さらに5分後―――
GM:出来たー?
羽月:おいw無いだろこれはwww
ルカ:こwれwはwひwどwいw
十叶:腹筋が……w
GM:何があったし。
羽月 : ゴシック&ステーシー
十叶 : レクイエム&バロック
夕月 : サイケデリック&ステーシー
ルカ : ロマネスク&バロック
GM:超能力アリスwwwwwwww
夕月:テヘペロw
羽月:こんなアリスに癒しなんてないだろwwww
ルカ:癒し(物理)wwww
十叶:ドMじゃねーかwww
GM:ま、まぁいいやw次w次はスキルを取得してもらいますw
まずポジションのスキルを1つ、メインクラスから2つ、サブクラスから1つの合計4つを取得してねw
―――20分後。ルールブックが1冊しかないから時間かかるよ。仕方ないね―――
GM:出来たかー? じゃ、まずは羽月から見せてくれ。
羽月:こうなったぞ。
[姉妹のくちづけ](ラピッド/1/0)サヴァンとに対してのみ使用可。対象の現在行動値を4減少させる
[悪食](オート/無し/)自身の発生させた切断判定時に判定値‐2
[肉の宴](アクション/1/自身)損傷した基本パーツを一つ修復
[庇う](ダメージ/0/0~1)1ターンに何度でも味方を庇える。
GM:ふむふむ、なかなか安定した支援型だな。ってか完全に壁じゃねえかコレ……。
羽月:とりあえずカバーリングできなくなったら肉でも食ってる。
GM:肉食系女子か……。次、十叶。
[冷静](オート/無し/自身)探索時の出目+1
[銃神](オート/無し/自身)攻撃判定出目+1
[死の手](ラピッド/0/自身)任意の攻撃マニューバ1つを使用できる
[結晶化](ダメージ/1/自身)被ダメージ時の付属効果無効化
十叶:ほれ。
GM:これは酷いオート無双。いっそ次は[銃型]取ろうぜ。
>[銃型]。相手の攻撃を妨害したうえで攻撃を叩き込むカウンタースキル。不発に定評。
十叶:……あのスキル呪われてるから嫌だ。
GM:前の卓で使ったやつは2回ともファンブルしたからなw[銃神]とってたから誤射はせずに済んだがw
羽月:「『させるかっ!』[銃型]を使って妨害宣言!」
夕月:そしてファンブル!
ルカ:デデドン!(絶望)
十叶:「これはひどい」
GM:現実はリプレイよりも奇なりwじゃあ次はそこの殺戮アリスw
[運命歪曲](ジャッジ/後述/0~3)判定を強制失敗。コストとして狂気点を一点加える
[盤上の駒](アクション/2/0~1)移動1、対象の行動値-2
[平気](オート/無し/自身)パーツを損傷してもターン終了まで使用可能
[癒し](オート/無し/)他のドールからの対話判定の出目+1
ルカ:ちょっと最後の一行が文字化けしてて読めないなw
羽月:奇遇だなルカ、俺もだw
夕月:一番下が一番重要なスキルなのにwwww
十叶:「見て見てー、ほら、生首拾ったー」
ルカ:生首作ったの間違いだろw
羽月:これは酷いヤンデレw
GM:とりあえずおまけ程度の癒し成分は放っておくとして[盤上の駒]が怖いなw
夕月:癒し成分大事なのwお願いだから無視しないであげてw
四人:断る! (爆笑)
夕月:ハモらなくてもいいからw
GM:じゃ、次wルカwww
[衝動](ラピッド/効果参照/自身)任意の未練に狂気点一点を加え、マニューバのコストを0にする
[時計仕掛け](効果参照/無し/自身)レベル3改造パーツを1つ取得
[死の舞踏](ジャッジ/0・自身)攻撃判定のダイス振り直し
[怪力](オート/無し/自身)肉弾・白兵攻撃のダメージ+1
GM:うん、物凄い典型的? な戦闘キャラだな。
ルカ:突っ込みどころもあんまりないんじゃないかなw
GM:無いなw前の異能アリスがアレすぎたせいでw
夕月:悪かったねw
GM:と、言うわけで今度は「強化パーツ選択」に移ろうか。
取得できる強化パーツの数やレベルは選んだクラスに依存するぞ。そこに1点のフリーポイントを足して、表と格闘しながらパーツを選んでね。
羽月:……ところでGM。
GM:うん、気づいてるだろうけど……男性プレイヤー諸君、初めに言っておきたいことがある。
夕月:うん?
ルカ:なんだ?
GM:別にこれはこっちにとっては大したことじゃないんだけど……一応君たちの沽券に係わるだろうから言っておくぞ?
十叶:……あ。
GM:変異パーツレベル2の「おとこのこ」を胴体につけること。いいな?
男性陣:…………(汗)
羽月:確かGMのリアル卓には平然と女子キャラを演じる男子がいたよな……。
GM:しかも卓を掛け持ちしたうえでな……。
―――格闘中―――
GM:じゃ、さっきと同じように羽月から晒してね。
そうそう、説明し損ねてたけど。ネクロニカではキャラクターを人形を作るように好きなパーツを組み合わせて作るんだ。誰でも持ってる基本的なパーツ『基本パーツ』に選べる『強化パーツ』を付属させるイメージで良いよ。
羽月:だらだら説明するよりストーリーに入った方が分かりやすいけどなwじゃ、晒すぞ。
[ボイスエフェクト](ラピッド/2/0~2)戦闘中一人と対話判定
[日本刀](アクション/2/0)白兵攻撃+1、切断
[棺桶](ダメージ/2/自身)防御2。戦闘終了時に破壊されていなければ基本パーツ2つ修復
[よぶんなうで](ラピッド/0/0)望むアクションマニューバ一つをラピッドとして使用する
[しんぞう](オート/無し/自身)最大行動値+1
GM:ほむり、庇うからして予測してたがガード専か。
羽月:とりあえずボイスエフェクトは取るだけ取ってみた。恐らく立ち位置は奈落だろうな。
GM:立ち位置に関する説明は後ほど。それじゃあ次、十叶。
[カンフー](オート/無し/自身)最大行動値+1
[二丁拳銃](アクション/3/0~1)射撃攻撃2、連撃1
[スコープ](ジャッジ/0/自身)支援2
[おとこのこ](オート/無し/自身)対話判定出目+1
[しんぞう] (オート/無し/自身)最大行動値+1
GM:何これ攻撃型より攻撃型。
十叶:支援のつもりだったが遠距離持ちがいなかったんでな……どうしてこうなった。
GM:行動値が低いのがややネックになるな。とりあえず花園辺りで頑張ってくれ。
十叶:そうだな。
GM:次、殺戮系女子。
夕月:僕は男ですが……。
GM:中の人は、ね。
[アドレナリン](オート/無し/自身)最大行動値+1
[狙撃ライフル](アクション/2/2~3)射撃攻撃1、出目+1
[おとこのこ](オート/無し/自身)対話判定出目+1
[しんぞう](オート/無し/自身)最大行動値+1
GM:まさかの狙撃ライフル……。
羽月:君を撃ち殺すRPG。
ルカ:ただし彼(?)は癒し役である。
十叶:君が死ぬまで撃つのをやめない!
夕月:みんな酷いよwww
GM:そして攻撃が地味だなこいつwまぁいいやw最後、ルカw
[しっぽ](オート/無し/自身)最大行動値+1
[アドレナリン](オート/無し/自身)最大行動値+1
[ライトセイバー](アクション/2/0)白兵攻撃1+切断+連撃
[にくむち](アクション/3/0~1)肉弾攻撃2+連撃1
[スパイク](ダメージ/1/自身)白兵、肉弾ダメージ+2
[おとこのこ](オート/無し/自身)対話判定出目+1
GM:わお、攻撃特化。
ルカ:その辺のアリスとか火力が低すぎるからなんとかできないかとがんばった。
夕月:酷いなぁw
GM:よし、じゃあ次は『暗示』と『記憶のカケラ』を決めるぞ。
ドールたちはそれぞれ記憶をなくしている。その記憶がどんなものであるかの『暗示』とその記憶のわずかなカケラである『記憶のカケラ』を決めるんだ。一応ランダムで決められるが、どうする?
羽月:俺はランダムでも構わんぞ。
ルカ:俺もだ。
十叶:俺もだな。めんどくさいし。
夕月:僕も。
GM:それじゃ、羽月から決めていこうか。『暗示』は10面ダイスを1つ、『記憶のカケラ』は10面ダイスを二つ振ってくれ。あ、『記憶のカケラ』は2回振ってくれよ。
羽月:あいよ。
『暗示』/10、幸福:ぬくもりの日々。愛される喜び。満たされる時間。あの幸せの日々を、たとえ胸の中だけで良い、取り戻したい。
『記憶のカケラ』/21、鎖:羽を毟られた蝶。死してなお誰かの鎖を感じる操り人形。
52、仮面:うそつき。誰も信じてもらえない。きっと、誰も信じられない。
GM:最初っから重いなぁw
羽月:偽りの幸せと鎖ですかさいですかw
ルカ:これは酷いw
夕月:もしかしてランダム表ってこんなのばっかりなの?w
GM:まともどころもあるんだけどなぁwww次、十叶。
『暗示』/6、喪失:かつて、あなたは何かを失った。それは今も失い続けている。命や記憶ではない……もっと別の、大切な何かを失ったはずなのだ。
『記憶のカケラ』/25、葬儀:誰が死んだのだろう。写真の顔はぼやけていてよく分からない。でも、その葬儀はきっと大切な人の物なのだ。
78、埋葬:土の中へうめられていく。無情にも、やがて顔さえも土の下へと。
GM:どう考えても葬儀で死んだ人を喪失でしょこれwwww
十叶:ダイスの女神さまがあらぶっておられるw
ルカ:ダイス神……恐ろしい子。
GM:次、問題児。
『暗示』/8、反転:今のあなたと、かつてのあなたは、まるで別人だ。真実の己を思い出しておくべきだろう。それに戻るかどうか別としても。
『記憶のカケラ』/31、廃棄:壊され捨てられうめられた記憶。理不尽による蹂躙これからもきっと、希望なんてない。。
20、黒い館:廃墟のような、黒い館のシルエット。入ったら……そこから先は思い出せない。
GM:これまた不思議な組み合わせが出て来たなぁw
夕月:そりゃ性格変わるよw
羽月:その結果が異能アリスかw
ルカ:こんなアリスは嫌だw
十叶:……黒い館=精神病院(ぼそっ)。
夕月:僕そろそろ泣くよ?w
GM:はい最後、ルカ。
『暗示』/希望
『記憶のカケラ』/85、隠れ場所:小さな自分だけの世界。ここでもそんな場所が必要だろうか。
32、謝罪:大切な人を傷つけてしまった。謝らなければならない……でも、何を?
GM:希望……か。
羽月:このゲームの希望はろくでもないものだがな……。
ルカ:どうしてだ?
十叶:『餌は曖昧な希望だけ。都合のいい夢に酔う人形』
夕月:ルールブックの裏表紙だね、それ。
GM:まさにその通り。はてさて、本当にそれは希望なのかねぇ……。
じゃ、次に各キャラクターの名前と享年を決めよう。享年はそのキャラクターの年齢だよ。今回は全員高校生だから15~17歳に収めてくれると助かるな。
ルカ:名前はどうするんだ? そのままか?
GM:全員苗字を作ってもらうよ。勿論名前の方も付けてくれて構わないけど。
羽月:また名前考えるのか……。
GM:ふっふっふ……そんな時はこれ。『恋と冒険の学園TRPG エリュシオン』! 名前をD66で決められる優れものさ!
夕月:あ、来た来た。大惨事表。
十叶:名前のランダム表にすら核地雷が埋まってるアレか。
ルカ:とりあえず苗字だけでも決めてみるか。名前とちぐはぐならそっちも変えればいいだろ。
GM:で、今回羽月と夕月は血縁でいくの? それともなし?
羽月:リアル双子だからって血縁組むのもなんか芸が無いんだよなぁ。
ルカ:前回無しだったんだから今回はあってもいいんじゃないか?
……っつーか2人とも血縁無しで組んでも無意識にロールが近親よりだからたぶんあった方がいいぞ?
羽月:げ、マジ?
夕月:……否定できないです。
羽月:んー、じゃあ今回は有りで行こうか。
GM:じゃあ代表で羽月が振ってくれ。まずは6面ダイスを1個振ってね。
羽月 → 5
十叶 → 2
ルカ → 5
GM:じゃ、次は6面ダイスを2個振ってね。
羽月 → (1,3) → 白波(しらなみ)
十叶 → (1,6) → 冴島(さえじま)
ルカ → (1,5) → 卯花(うのはな)
GM:誰も地雷を踏まなかったwwww
夕月:全員厨臭くもなければ地雷臭もしないwまったくもって面白くないw
GM:で、どうする? 名前の方も決めるか?
羽月:俺はこのままでいいや。俺が振ると夕月も振る羽目になる。
夕月:僕もこのままで
ルカ:俺は振ってみようかな。面白そうだし。
十叶:俺もかな。
GM:おk。と言うかこのメンバー俺勢多すぎてなんか泣ける。じゃ、ルカと十叶はさっきと同じ手順でダイスを振ってね。
ルカ → 3&(2,3) → 季更(きさら)
十叶 → 3&(1,2) → 恭弥(きょうや)
GM:おk。
ルカ:で、年齢か……全員高1くらいでいいんじゃないか? なんか暇そうだしw
羽月:異論はないなw
夕月:じゃあ全員15か16だね。
十叶:その辺は各自適当に決めるか。
GM:じゃ、『たからもの』を決めようか。これは全員が持っているアイテムだ。これはパーツとして扱うが、全く効果はないぞ。ただし他パーツ同様攻撃されれば破壊される。
ルカ:破壊されたらどうなるんだ?
GM:それについては『未練』を決めるときに説明するよ。それじゃ、全員ランダムで良いな?
夕月:異論はないよ。
GM:よし、全員10面ダイスを1つ振ってくれ。
羽月 → 4 → 壊れた部品
十叶 → 8 → アクセサリー
夕月 → 1 → 写真
ルカ → 2 → 本
GM:じゃ、最後に『未練』を決めてキャラクター製作は終了するぞ。『未練』と言うのはダブルクロスで言うロイスが一番近いな。心を現実に繋ぎ止める強い感情の事だ。
これは人や『たからもの』に対して取得するんだが……さっき言っていた話だ。『たからもの』が破壊されたらどうなるか。
羽月:簡潔に言うとSAN値が減る。
GM:おいw
各ドールたちは『未練』一つにつき4点分の『狂気点』の受け皿を持っている。これが満タンになると発狂だ。そして全ての『未練』の『狂気点』が満タンになってしまうとドールは精神崩壊……つまり、ゲームオーバー。
そしてドールたちはゲームスタート時に仲間の人数分+『たからもの』分の『未練』を抱えている。狂気点は初期だと全ての未練に3点ずつたまっているよ。今回は4人だから自分を除いた3人に対する『未練』+『宝物』に対する『未練』、合計4つの『未練』……狂気の受け皿を抱えた状態でスタートすることになる。
夕月:『たからもの』が破壊されてしまった場合『未練』はどう扱えばいいの? 仲間がゲームオーバーになった時は?
GM:いかなる場合でも『未練』の対象を失ったとき、『狂気点』が一点増えるよ。
破壊された時は『たからもの』はパーツ欄から削除される。
ルカ:『狂気点』を減らす手段はあるのか?
GM:あるよ。それが仲間に対する狂気であれば『対話判定』と言うもので減らすことができる。クトゥルフで言うなら精神分析だな。対話判定はその名の通り仲間同士の会話、つまりロールプレイだ。そこは頑張ってもらうしかない。ただし『たからもの』の未練を減らす方法は非常に少ない。バトルパートと呼ばれる戦闘が終わった時に『たからもの』の数だけ狂気点を下げられるんだけど、そこか『寵愛点』、他ゲームで言う経験点を使って下げるしかないね。
だけど注意してほしいのが、下げられる『狂気点』の数が『記憶のカケラ』の保有数に依存するんだ。だから初回セッションでは全員2点しかセッション中に『狂気点』を下げられないわけ。
羽月:そこがほんとにシビアなんだよなぁ……ダイスの女神さまがほくそ笑んだ瞬間においでよ死人の森になる難易度だぞ。
十叶:とびだせ、ぞうもつの森。
夕月:それ子供泣くから。
ルカ:要約すると『たからもの』を破壊されないように守りつつ『狂気点』を減らしてボスを撃破せよ、ってとこか?
GM:その認識で構わない。で、その『未練』もダイスで決められるんだが……どうする?
羽月:言わずもがなだな。
GM:了解だ。あ、ただし言っておく。「1、嫌悪」を引いた場合は振り直しをしてほしい。今後のロールプレイに差し障ったら困る。
ルカ:了解
GM:じゃ、一気に振ってくれ。
・羽月
→ 十叶:保護
→ 夕月:依存
→ ルカ:保護
・十叶
→ 羽月:執着
→ 夕月:憧憬
→ ルカ:依存
・夕月
→ 羽月: 恋 心
→ 十叶:執着
→ ルカ:依存
・ルカ
→ 羽月:憧憬
→ 十叶:保護
→ 夕月: 恋 心
GM:それが全員に対する未練だよ……ぷぷぷ!
ルカ:ちょ、ま、振り直しを要求する!
羽月:お、おわぁ……。
十叶:何この三角関係。
夕月:姉さん助けて、ホモがくる。
羽月:お前そんな趣味が……引くわ……。
ルカ:誤解だぁぁぁぁ!
夕月:ホモは帰って、どうぞ。
ルカ:扱いが酷い! 訴訟も辞さない!
十叶:そこの近親相姦アリスちょっと黙れ。
GM:お前ら落ち着けwとりあえず全員のキャラクターシートはまた後日見やすい形でうpするのでお待ちあれ。
それでは次回、いよいよネクロニカオリジナルシナリオ「Ark」始動! 待て次回!
―――おまけらじお―――
GM:はいどうも、ゲームマスターです。でも今回はなすことない。弱った。とりあえずネクロニカのルールで分かりづらいとこがあればどしどし質問ください。
とりあえず暇です。何について説明しましょうか。
今回のセッションは前回みたいな小説調じゃなくて台本調でお送りしますよ。だってネクロニカって戦闘システムがもにょもにょ。そう言えばサプリメントのエラッタでいろいろ修正されてたので一応注意しておかないとだめですね。
余談ですがネクロニカって結構クラスト化パーツに強弱がもにょもにょなんですよね。盤上の駒強すぎわろえない。一応今回は基本ルールブック、箱庭の物語、歪曲の舞踏の三本を使用していく予定ですよー。
ではでは、本日はこの辺で。
ネクロニカお試し企画:Ark
「永い後日談のネクロニカ」はつぎはぎ本舗様及び神谷涼様の著作物です。一切の著作権はつぎはぎ本舗様に帰属します。
サムネイル画像は公式サイト様二次創作向け素材からお借りしました。
※ルールミス等ありましたらお知らせください。