兄と妹の夏季課題

続きです。4

顔を洗い終えた、茜は鏡に映る自分を眺め、普段見せない姿を翔にみせたことを今になって、恥ずかしく思えてきた。

「なんで、言いたいことをちゃんと言えたのかな」

いつもなら、言う勇気がなく、つい押し込んでしまう茜の性質。あの、状況では安心しきっていたのかもしれない。いつもは頼りない三つ年上の兄。あの時だけは、兄とは意識していなかったのだ。

「かっこよかったな、、お兄ちゃん、」

そう呟き、自分の声が耳から伝わった時、自分でいったことにびっくりした。急に恥ずかしくなり、鏡に映る自分の顔は赤面していた。茜のもう一度、顔を冷水で洗い、顔をパンパンと軽く叩き、自分で自分に喝を入れた。よし!と意識を入れ直し、お風呂場から出た。縁側に戻ると、翔と結衣が庭を眺めながら座って駄弁っている姿があった。茜は、仲良さそうに喋っている二人をみて、変な気持ちになった。茜まだ、その感情の正体を知ることはない。

「お兄ちゃーん、結衣姉ちゃーん、なに二人だけで楽しそうに話してるのよー」

茜は二人に駆け寄り、翔の横に座った。

「お、もう大丈夫なのか?」

翔が心配そうにいう。大丈夫大丈夫、茜はいつも通りに答えた。

「あーちゃん、おはよ~」

翔の隣から顔をヒョイっとだし、茜に挨拶をした。茜は笑顔で、おはよ~と返す。

縁側には、翔を真ん中に左隣に中学二年生の可愛い妹、右隣りには17歳の可愛い幽霊少女。翔はまんざらでもない表情をしていた。
当然、妹からは変な顔しないでよ気持ち悪いとすぐさま指摘された。それから、3人は縁側で、この夏のどこで遊ぼうやら宿題があるやら、楽しくお喋りを続けた。楽しいおしゃべり会は翔の腹の音によってお開きになる。

「お腹すいたな~」
翔は時計を確認し、昼過ぎていることをしった。結衣といると時間が過ぎるのが早いような気がする。

「お昼は私が作るよー」

驚くことに、お昼作ります宣言をしたのは結衣だった。翔と茜は顔を見合わせ、できるの?と二人同時に聞いた。

「料理ぐらいできるよー。二人して失礼だな~」

結衣は白い頬をフグみたいに可愛く膨らませている。んじゃ、任せようかなと翔が心配そうに言うと、任せてよ!と張り切ってキッチンへと結衣は向かった。

「結衣姉ちゃん大丈夫かな、、?」

「俺らも行ってみるか」

幽霊が料理をするなんて知らなかった兄妹はやはり心配になってキッチンへと向かった。
兄妹はこっそりとキッチンを覗く。そこには
ご機嫌な様子で沸騰した鍋に白い棒状のものを入れている結衣の姿があった。

「、、お兄ちゃん、あれって、、」

「、、うん、あれはあれだな、、」

「、、そうめんだよね??、、」

「、、うん、間違いない。そうめんだ、、」

そうめんを湯がくのを料理と言えるのか、兄妹は疑問に思ったが、暑い中そうめんを食べるのは間違いではないと思い、安心したのもつかの間、結衣はそうめんを湯がいている鍋に、塩をひとつまみ入れたのだ。

「、、ん、んん?そうめんって塩入れるんだったっけ?、、」

「、、いや、それはパスタじゃないのか?、、」

結衣の謎の行動に、兄妹はさらに心配になり、また何かするんじゃないかと、こっそり監視していたが、塩を入れた後は別に変な行動もなく、見た目美味しそうなそうめんが、テーブルまで運ばれた。そうめんを囲むように3人はテーブルについた。美味しそうなお昼ごはん。しかし、翔はひとつおかしい光景を目にした。つゆがなかった。

「結衣、つゆがないぞー」

「んー?そこ置いてあるよー」

「そこって?ちゃんともってきたのか?見当たらないけど、、」

「そこだよ~。そうそう、それそれ」

結衣が指差す方向には、鰹節の香りがする液ではない、真っ赤なケチャップだった。つゆってこれか?と結衣に再確認すると、もしかしてしょーちゃんとあーちゃんはめんつゆ派の人?と今までに聞かれたことの無いことを聞かれ、うん、俺らめんつゆ派なんだよつられてしまった。ごめんね、とってくるねー。と言って結衣は席をたった。

「茜、お前はケチャップ派だったか?」

「ううん、大丈夫。私もめんつゆ派だから」

「おぉ、そうか。なら、よかった」

こんな会話、そうめんを前にして言うことなんだろうか。翔は新鮮だった。茜も戸惑っていた。 結衣はめんつゆをもって来て、食事は再開された。翔と茜はそうめんをケチャップにつけて美味しそうに食べている異様な光景をみながら、完食した。

「美味しかった~。ありがとうな結衣」

「ありがとー。結衣姉ちゃん!」

翔と茜は結衣にご馳走様でしたと、礼をした。

「いいよいいよー!美味しかったって言ってくれて嬉しいよ。人の為に料理するなんて、久々だったさー。あ、食器は置いといていいよ~私が後片付けすらから~」

結衣はご機嫌に片付けをしだした。

「お、悪いな結衣。んじゃ、おれは部屋で課題を少しやってくるよ。溜めたら大変だって事はもう嫌ってほど学んできたからな」

「それなら、私も課題してこようっと、計画的にやらないと終わらないしね」

そう言って、翔と茜は結衣に後片付けを任せ、部屋に戻っていくのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夏の強い日差しの中、今年で80歳になる幸子に畑仕事は、きついものだった。
幸子は、近所に住んでいる渡辺家の畑仕事の手伝いを終え、縁側で休憩をとっていた。

「幸子さんありがとうございます」

「いえいえ、いいのよ。困ったときはお互い様よ、真弓さん」

「そういえば、幸子さん。お孫さん達が帰って来てるんでしょ?」

「そうなのよ、賑やかでさびしくないわ」

幸子は、翔と茜の顔を思い浮かべた。それと同時におかしなことを言っていたのを思い出した。

「真弓さん、この辺りであの子達と同い年ぐらいの子って住んでいましたっけ?」

「うーん、この辺りは、ほんと少子化が進んでるからね。」

「そうですか」

幸子はその答えを聞き、麦茶を飲み干し、夕飯の時間までには帰らないといけないのでと、真弓に挨拶をし、帰る準備をした。今日は本当にありがとうございました。真弓は玄関でもう一度、礼を言った。それじゃあねと、ドアを半分まで開けたところで真弓は幸子を呼び止めた。

「どうしたの?」

忘れ物をしたのかと思った幸子は、鞄を開けようとしていた。

「さっきのことで思い出したことがあって、ここのあたりで翔ちゃんや茜ちゃんと同い年ぐらいの子はいないのかって話。成長してたら翔ちゃんと同い年ぐらいの女の子がいたよ。」

女の子という単語にピンときた幸子は聞き返した。

「成長してたらって?」

「その女の子、3年前ぐらいに亡くなってるのよ」

幸子はぞっとした。

「原因は?」

幸子は恐る恐るきいた。

「たしか、自殺だったような。そのあと、その一家はすぐにこの村から出ていったから詳しいことは分からないけど」

幸子は思い出した。3年前、翔と茜がくる少し前に、ある家庭で不幸ごとがあり引っ越していったということを。それが女の子の自殺だったなんてこの日、初めて知った幸子は、3年前の茜からの変な電話、今回の知らない女の人の件が全てつながった。

「そうだったのね」

幸子はありがとうと挨拶をし、家を出た。外はもうオレンジ色に染まり始めている。

「こんなこともあるんですね、おじいさん」

幸子はそう呟き、お腹を空かせてまっている二人がいる家に、いや、三人がまっているだろう家にとぼとぼとあるきはじめた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はあ、今日はここまでいいや」

翔は夏の課題を終わらせる為に部屋に戻って机に着いたのだが、わずか30分で参考書を閉じたのだった。課題をやめてしまった翔は横になる為に、ベッドにダイブした。木目が人の顔のようにみる天井を眺め、考える。結衣はなんで死んだんだろうか。なぜ、見送りにこなかったのか。結衣は約束を破ることはなかったので、翔は不思議で仕方なかった。どっちにしても結衣本人には聞きにくいことだ。いくら考えても正解はでないと思い、考えることをやめた。

「わっかんね」

翔は目を閉じた。視界が真っ暗になる。結衣は幽霊か、、、ん?まてよ。翔は一つ見落としていたことがあった。なんでこんなことも考えなかったのかと翔は自分を恥じた。なんで、結衣は成仏してないんだ?結衣はこの村から出ることができない。なら、結衣は、地縛霊の類なのか?この世に未練が、あるんだろうか。翔は、ベッドからおり、隣で課題をやっているであろう茜の部屋にむかった。コンコンとドアをノックし茜に入室許可をとる。ドアをあけると、茜はやはり机に向かって、まじめに課題を進めていた。

「どうしたの、お兄ちゃん?課題ちゃんとやってる?」

「うん、まあまあだ。それより茜、結衣のことで気になることがあって」

「結衣姉ちゃんのことで?どうせ、課題しなくて結衣姉ちゃんの事ばかり考えてたんでしょ」

茜は、翔をにらみ言った。

「ちゃんと、課題もしたさ。そのあと考えてたんだ」

「まあ、課題が終わらなくて困るのはお兄ちゃんだし、私には関係ないしね」

茜はすこし不機嫌そうにいった。

「茜、怒ってるのか?」

「別にー。んで、結衣姉ちゃんの事ってなんなのよ?」

翔は課題をちゃんと終わらせないとまた怒らせてしまうとおもい、明日から計画的にしょうと決め、言った。

「結衣って、死んでるんだよな?」

「そうだと思うけど、私たちにしか見えていないみたいだし。今更、どうしたのよ」

「なら、なんで成仏しないんだ?」

それもそうだよね、、と茜は呟き考えいった。

「未練があるとかじゃないの?」

「やっぱ、茜もそうおもうか。未練ってなんだろうな」

「それは私たちには分からないよ。そうゆうのって、幽霊それぞれなんじゃな?」

やっぱそうだよなと、翔の表情は詰まっていた。それをみた茜は口をひらいた。

「お兄ちゃんは、結衣姉ちゃんを成仏させようとしてるの?」

そうだよ。その答えに茜は意外だと思った。お兄ちゃんなら結衣姉ちゃんとずっといたいんじゃないかと思っていたからだ。

「成仏ってことは、もう会えなくなるってことだよ?お兄ちゃんは寂しくないの?」

「そりゃ、寂しいけどさ。でも、ちゃんと成仏して天国にいってほしんだよ。俺は」

そう言った翔の表情は、大事な人の幸せを願うかのようだった。

「そうだね、私も天国にちゃんと行ってもらいたいよ」

「夕飯を食べたら、俺の部屋でそのことを結衣に話したいと思う。俺らにできることがあれば手伝うから、ちゃんと成仏して天国にいってもらいたいって」

わかったと、了解した茜はたくましくなったお兄ちゃんの姿に魅せられていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日の夕飯は少し雰囲気が違い、翔は変な違和感を感じていた。

「おばあちゃん、この煮物美味しいね」

変な沈黙を破りたく、翔は口をひらいた。

「翔、茜、よく聞きなさい。」

幸子は重々しく続けた。

「自分の目の前に見えているものを大切にしなさい。もし、その大切なものが周りの人には見えないとしても、それは自分の妄想なんかじゃないよ。」

幸子は翔と茜を交互に目を合わせ言っている。翔たちも幸子の想いを全身で受け取るかのように話を聞いてた。

「目にみえてるもの、それぞれにちゃん意味があるんだよ。翔と茜はみえてるものそれは、大切な意味のあるものなんだろ?」

幸子の問いかけに翔と茜は即答で答えた。

「うん、とても大事なものだ」

「お兄ちゃんと私にとって意味のあるものだよ」

幸子は迷いの無いまっすぐな答えに、よろしいと笑顔で返した。

「さあ、冷える前に食べてしまおうか」

翔と茜はうんと頷き、おいしいおいしいと幸子の手料理を食べるのであった。重苦しかった食事が、笑い声のきこえる食事に変わり、あっという間に食べてしまった3人は、ごちそうさまと挨拶をし、翔と茜は食器をさげ、幸子は後片付けをしていた。

「おい、茜。片付けが終わったら、俺の部屋に結衣を連れてきてくれ。」

「分かったよ~。でも、結衣姉ちゃんどこにいるのかな」

「縁側じゃないのか~?」

確認してみるね~と、茜は返事をし片付けを続けた。一足先に部屋に戻った翔は
どう、結衣に伝えようか考えていた。

「やっぱ、変に取り繕ったりせず想いをストレートに伝えた方がいいよな」

そう小さく呟き、結衣がどんな反応をするのか想像していた。幽霊にとって成仏とはどんなことなのか。良いことなのか、悪いことなのか、嬉しいことなのか、嫌なことなのか。まだ、死んだことがない、翔が考えてもわかることではなかった。そこに、片付けを終えた茜が、結衣を連れて入ってきた。結衣の表情は緊張しているようだった。

「しょーちゃん、話ってなにかな?」

「まあ、ベッドにでも座ってくれ」

翔は、結衣と茜をベッドに座らせ、本題に入った。

「これは、大事な話なんだ」

翔がそういうと、部屋がいっそう緊迫した雰囲気になった。結衣は不安ながらも話を聞いている。

「結衣、俺らにとってお前は大事な人なんだよ。お前といると楽しい、茜もお前をお姉ちゃんのようにしたっている」

俺には分からないんだけどと、翔は結衣をまっすぐ見つめ続けた。

「結衣は、成仏しないのか?」

部屋には冷気が流れ込んだかのように冷たくなった。結衣は翔から一瞬目をそらし、再び目を合わせ一言、したいよと静かに答えた。翔はその答えを聞き、雰囲気を変えることなく続けた。

「俺らに、できることがあるなら手伝う。だから、ちゃんと成仏しような」

優しく結衣を見つめ翔は想いを伝え、茜は結衣の手を取り大きく頷いた。結衣はそっと口を開いた。

「私は、この世に未練があるから成仏出来ない。未練ってのはね、楽しい思い出なの、私の中で楽しい思い出が完成しないと成仏出来ないの」

結衣は、悲しそうに続けた。

「私と一緒に楽しい思い出を完成させてくれる、、?」

翔は迷うことなく答えた。

「当たり前だろ!俺の茜はお前の為ならなんでもする覚悟だぜ」

「そうだよ、結衣姉ちゃん。私は結衣姉ちゃんの味方だよ!」

結衣は翔と茜の答えに、ありがとう。と笑顔で涙を流している。

「そうと決まればこの夏いっぱい思い出を作らないとな!」

翔は泣いている結衣の肩に手を差し伸べポンポンと、優しく叩いた。

「うん、、」

結衣は嬉しそうにそう答えた。やっぱ夏は川だよな~。いや、昔みたいに探検しようよ!などと、翔と茜は夏の計画を楽しそうに立てている。結衣はその光景をみて、3年前の夏の日を思い出していた。あの頃もこうやって、なにするか話し合ってた。

「3年前に戻ったみたいだね」

結衣は笑顔で翔と茜に呟いた。

「いや、3年前よりも最高の思い出を作ろうぜ!」

「うん!そうだね!結衣姉ちゃんはどこにいきたい?」

「私は、しょーちゃんとあーちゃんと一緒だったらどこで楽しいよー!」

3人は時間を忘れて、これからの予定を立てていくのだった。

「もう、こんな時間か、、」

翔は、時計をみて呟いた。眠たくなってきたよ~と結衣はあくびをしている。茜はもう、首をこっくりこっくりさせていた。そろそろ眠りましょうかと茜はベッドから立ち上がり、結衣におやすみなさーいと挨拶をし、お兄ちゃん早くきてよ。と言い自分の部屋に帰って行った。

「お兄ちゃん早くきてよ?」

結衣は首を傾げ、翔に繰り返した。

「あぁ、今日は茜と一緒に寝るって約束したんだよ」

「中学二年生にもなってお兄ちゃんと一緒に寝るなんて、あーちゃんは本当お兄ちゃんの事が好きなのね~」

結衣はニヤリと笑い翔に言った。

「おいおい、からかうなよ。俺はあいつに、もう我慢をさせないって決めたんだよ。まぁよくパシられるけどさ」

翔は、んじゃおやすみ。と結衣に挨拶をし、茜の待つ部屋に向かった。

「ほんと、羨ましい」

結衣はそう呟き、電気を消してベッドに横になるのだった。

「おい、はいるぞ~」

翔は茜に入室宣言をし、部屋に入った。部屋にはもう、ベッドに入って横になっている茜がいた。翔は、ベッドに近づき入るぞ?と言ってベッドに入った。やはり、シングルベッドに2人入るのはきついものだった。

「ちょ、狭いけど我慢してくれ」

翔は、背中を向け横なっている茜に言った。返事が無かったので、もう寝たのかと思った翔は、自分も寝ようと目を閉じた。妹と一緒に寝るのは何年ぶりだろうか。久々な感じに翔は目を閉じるも眠りにつくことはまだできなかった。

「お兄ちゃん、起きてる?」

寝たと思っていたので、翔はいきなりの妹の声で少し驚きながらも、あぁ、起きてるよ。と返事をした。

「久々だよね。こうゆうの」

「そうだな~。3年前のあの事から俺らの仲もちぐはぐしていたしな」

そう、3年前のあの日以前まではとても兄妹仲が良かったのだ。

「私、やっぱここに来て良かったと思う」

「そうだな、俺らもこうして前みたいに仲良くしていけてるもんな、、。今まで俺のせいで変に無理させてて、ごめんな」

翔は目をあけ、小さな背中を向けている茜に向かって言った。

「うん、いいよ。お兄ちゃんよく、私のわがまま聞いててくれてたじゃん」

「可愛い妹の願いだからな」

いつも文句を言いながらも茜の願いを翔は叶えてきたのだ。翔は言うと再び目を閉じた。
茜は寝返りをうち、翔の方を向いた。

「お兄ちゃん、、」

翔は目を閉じたまま、ん?と返事をする。

「おやすみ」

翔はおやすみと返事をしようしたそのとき
翔の柔らかいものが唇に当たった。翔は驚き目を開けると、茜の顔が目の前にあった。翔は驚きで、ただ固まっている。茜は重ねていた唇を離すと、おやすみのキスと一言。翔に抱きつき寝てしまった。翔はそうゆうのは普通、ほっぺにするんじゃないのか?と思い、自分に抱きついて寝る妹の頭を撫で、おやすみと小さく囁き、眠りに着くのだった。

兄と妹の夏季課題

兄と妹の夏季課題

続きです。4 拙く自己満足な作品ですが 読んでくださっている方 ありがとうございます。

  • 小説
  • 短編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted