天魔戦記

新米の小説家です!よろしくお願いします!誤字脱字はお許しください!

元ネタ
COD BOゾンビモード

※あと一つにまとめました!これからここに追加して行きます!

第1話悪 夢の夜

1944年・日本
《日本軍陸軍基地》
ドン!ドン!
参謀長【入りたまえ。】
ガチャン

???【失礼します!第59陸軍34名!到着しました!】
参謀長【君の噂は聞いているぞ、優秀な兵士だそうだな。】
???【いえ、恐縮です。】
参謀長【まぁ本題だが君達の部隊はある場所に派遣する、そこは死の沼だ・・・頼んだぞ天魔大尉。】


《死の沼》
日本兵【ようこそ天魔大尉!】
ドイツ科学者【よろしく天魔大尉、長旅ご苦労だったな、此処では何が行われているか知っているか?】
天魔【いえ、】
科学者【まぁ、教えてやる来たまえ。】

天魔は科学者に連れられ沼地の奥へと進んで行った。しばらくすると科学者は足を止め、沼地の奥を指差した、奥には巨大な不気味に光る岩があった。


科学者【あれが、エレメント115だ、死者の蘇生が可能な隕石だ、ドイツの精神病院でユダヤ人や死んだドイツ兵に投与した所、実験は成功だが、その日、そこは完全に封鎖された。】
天魔【何があったんです?】
科学者【知らないほうがいい、さて次に行こう。】


《エレメント115》
日本兵A【きおつけろよ】
日本兵B【ああ】
ガッ!ガッ!
日本兵B【採取完了、うあ!】
ボチャン!

日本兵が足をつまずき転ぶ。

日本兵A【だ、大丈夫か!?】
日本兵B【大丈夫だ、クソ!沼地は嫌いだ・・・・】
日本兵A【どうした?】
日本兵B【いや、ちょっと気分が悪い・・・や、休んでく・・る】


《その夜》
《兵舎》
科学者【では、明日たのんだぞ。】
天魔【はっ!】
兵【ふぅ、疲れた。】
兵【しかし、不気味な所ですなぁ。】
兵【河童でも出そうだ】

ガチャン、
兵舎に一人の日本兵が入ってくる。

兵【ん?我らの兵じゃないな、おい、どうした?】

すると日本兵はいきなり噛み付いて来た、兵は兵舎の外へ押し出した。

兵【な、何だあいつは?!噛みつきやがって!】

その途端、外から銃声が鳴り響く一発や二発じゃない。

天魔【全員、ライフルを持て!戦闘準備!アメリカかもしれん!】
兵【隊長おかしいです!味方を撃ってます!】

《外》
兵【冗談じゃない!やめろ!】
ズドォン!
兵【う、うあぁぁぁぁ!】

人が人を喰う酷い光景だ。
辺りは銃声とうめき声が響く。

兵【隊長!】
天魔【・・・どうなっている】
バタン!
するとさっき外に押し出した日本兵が入ってきた。
日本兵【ああああ・・・】

かちゃ!
ドン!
天魔はハンドガンを日本兵の足に向け発砲した、だが、日本兵は平然と歩いてくる、さらに腹などに数発発砲したがまるで痛みも感じていなかった、天魔は刀を抜き日本兵の頭を斬り落とした。
天魔【許せ・・・全員発砲を許可する!襲ってくる奴は撃て!】
兵【おお!】

兵達は、ライフルを撃ちまくった、だが数が多すぎた。
次々とゾンビは現れ天魔達に向かってくる。

天魔【撤退!中央司令部に迎え!走れぇー!】

兵達は何とか司令部までたどり着いた、戦力は大半がやられていた。
天魔【クソ!何がなんだかわからない!人が人を喰うだと!おかしいだろ!】
ガシャン!
兵【隊長・・・】
天魔はカラになったハンドガンの弾倉を床に叩き付けた、天魔は二階に上がり指令室の扉を開けた、指令室には誰も居らず体力の血が床に残されている、天魔は地下へと走った、すると。

天魔【ん?】
【助けてくれ!】
そこは牢屋だった、数人のアメリカ兵が捕まっていた。
アメリカ兵【頼む!助けてくれ!】
天魔【・・・わかった。】

天魔はアメリカ兵達を解放した、天魔はアメリカ兵達を連れて仲間のもとへ戻った。
兵【・・・隊長!】
兵【ん!アメリカ兵!?】
天魔【諸君聞いてくれ!外は死人がうじゃうじゃ居る!たが、数メートル先に飛行場がある!我々だけでは奴らの餌食だ、アメリカ兵達も一緒に脱出してもらう。】
兵【しかし!】
天魔【今は敵も味方もない。】

天魔はアメリカ兵達に指令室にあったライフルを手渡した。

アメリカ兵【・・・サンキュウ】
天魔【生まれは?】
アメリカ兵【ん?英語、わかるのか?】
天魔【ああ、すこしだが。脱出したらアメリカに帰れるといいな。】
アメリカ兵【あんたいい奴だな、他のと比べて、死ぬなよ!】
天魔【OK!】

天魔は隙間から外の様子を見た。
天魔【よし!】

扉を開けると、天魔は手投げ弾を数個投げた。
どごぉぉぉぉおん!

天魔【走れ!】

兵士達は撃ちまくった、弾がなくなるまで撃ち必死に走った。

兵【はぁ、はぁ!】
アメリカ兵【大丈夫か?】


《飛行場》
兵【輸送機に乗れ!】
アメリカ兵【急げ!急げー!】
天魔【良し!出せ!】
ブウゥゥゥゥゥゥゥウン!


まるで、一夜の悪夢を見ていたかの様だった、たが現実だったその後我々はアメリカに捕まったが、助けたアメリカ兵が話を付けてくれた、その後その島はナチスの基地になっていたがアメリカ軍が占領した、だが、俺達が話した物は見つからなかった。

エレメント115も・・・・

第2話 日の国の刃

私達は、あの一夜の悪夢を乗り越えて、アメリカ軍の空母にたどり着いた。

アメリカ兵【艦長、未確認機は日本軍のものです!】
艦長【・・・・】
アメリカ兵【偵察機からの報告!・・・・日本軍の輸送機です!】

-コード65842365!アメリカ軍第58小隊!ウォーカーだ!-

艦長【ん?!】
アメリカ兵【日本機からです!】

-着艦許可を!燃料がからだ!飛んでるのが不思議だぜ!-

兵【どうします?艦長!】
艦長【着艦を許可する。】


ー感謝します!ー

しかし、陸上機を空母に着陸させるのは至難の技である、輸送機はふらつきながら空母の甲板に車輪をつけた、片方の翼が艦橋にぶつかり輸送機はすこしカーブし止まった。

ガタンッ!

輸送機の扉があき、アメリカ兵が次々とおりていく。

アメリカ兵【無事だったか!】
アメリカ兵【ウォーカーじゃないか!?】
ウォーカー【おぉ!アレンじゃないか!また会えたな!】

アメリカ兵が降りた後、天魔達が降りた、すると兵達は銃を向けた。

ウォーカー【まってくれ!こいつらはいい奴だ!俺達を助けてくれたんだ!】
艦長【銃を降ろせ、ウォーカー、艦長室へ、日本の方々も。】

《艦長室》
艦長【・・・・何があったか、話してくれるな?】
ウォーカー【信じてもらえないかもしれないですが。】
天魔君【・・・・】

天魔と、ウォーカーは話したエレメント115、ゾンビ、全てを話した。

艦長【・・・とても信じられんが、事実なのだな・・・・天魔と、いったかな?】
天魔【はい】
艦長【君は、これからどうするんだ?】
天魔【・・・・私も部隊の皆も、戦いたくありません。私達の事は艦長にお任せしたいのですが、よろしいですか?】
艦長【・・・わかった。明日、甲板に集合だ。】
天魔【え?】
艦長【働かざる者食うべからずだ、フフフ。】


《後日》
シュッ!シュッ!シュッ!
日本兵【何で、甲板の掃除を?】
天魔【日本兵がアメリカ軍の空母の甲板の掃除かぁ~】
ウォーカー【頑張れよ~。】
天魔【お前も手伝え!】


こうして天魔達はアメリカの空母で働くことになった。

アメリカの空母『マーメイド』に来て数ヶ月たった、天魔達はすっかりアメリカの兵達と仲良くなっていた。



シュッ!シュッ!シュッ!
《甲板を掃除中》
天魔【ふぅ~】
国分【でかいですなぁ~アメリカの空母は】
古林【まぁ、赤城や大和の方がでかいがな。】
国分【そうだな、はぁ疲れた。】
古林【口より手を動かせよ。】
国分【お前もな】
天魔【休憩しよう、飯だ。】
兵達【はい!】
古林【やったー!】
国分【飯の時間か。】


【食堂】
食堂ではアメリカ人も日本人仲良く飯を食べていた。
ウォーカー【よ!】
天魔【ウォーカー、今日は元気だな。】
ウォーカー【当たり前だ国から煙草が届いてな、これがいい香りでよ!】
天魔【ん~私は煙草が苦手でな】
ウォーカー【そいつは残念だ、上物なのによ】
天魔【煙草はどうも、】

ウーー!!
ウーー!!
ウーー!!
-敵機だ!戦闘準備!-

ウォーカー【天魔達は此処にいろ!皆行くぞ!】

天魔【きおつけろよ。】
ウォーカー【おう!】

天魔【お前達は此処で待機!】
兵達【了解!】

《指令室》
艦長【戦力は?】
兵【日本の零戦だと思われます。】
艦長【戦闘機は発進、主砲は命令を待て。】



《戦闘機隊》
ウォーカー【敵機確認、戦闘開始!】
米兵【了解!】
ドッドッドッドッドッ!

コルセアと零戦が辺りに飛び交う。

米兵【やられた!脱出する!】


《空母》
兵【戦闘接近!】
艦長【砲撃開始!】
ドオォォォォン!
ズドドドドドドド!

日本機のほとんどが海に墜落した、しかし一機が火を吹きながら向かってくる。

ブウゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!
零戦は真っ直ぐ空母に向かって来た。
艦長【・・・・おかしい、これは特攻だ!】
米兵【駄目だ、間に合わない!】
迎撃が間に合わず、零戦は空母の甲板へと突っ込んだ。
ドゴォォォォォォオン!!!

空母の甲板から黒煙が立ち上った。

艦長【被害状況を知らせ!】
兵【主砲が損傷!航行に問題はありません!】
艦長【くそったれ!これは神風だ!片道分の燃料を積んで敵艦に体当りする!狂った攻撃だ!人の命を何だと思ってるんだ!】

《甲板》
天魔達は、体当りした日本機の前に立って敬礼した。

天魔【これが日本の、天皇陛下の御意志なのか?・・・・】

第3話 絆

戦いが終わり、ウォーカー達は空母に帰って来た。

ウォーカー【一機、体当たりされたみたいだな。】
天魔【主砲は修理すれば大丈夫らしい。】
ウォーカー【そうか・・・・】
天魔【・・・・】
艦長【天魔にウォーカー話がある。】

《艦長室》
艦長【ウォーカー、先はご苦労だった。】
ウォーカー【ありがとうございます】
艦長【さて、君達二人は死の沼という所から脱出したんだったな、我が艦の兵が調査して来た、隕石もゾンビの姿も確認出来なかった、だがある資料見つけた、ナチスの物だった・・・・そこに、君の名前があった・・・・天魔】
天魔&ウォーカー【!】
天魔【ナチスとは、私、あまり関係ないはずです。】
ウォーカー【そうなのか?】
天魔【俺はずっと日本にいたはずだ。】
艦長【・・・・・はず?】
天魔【なぜか、一年前あたりから記憶がないんです。】
艦長【記憶がない・・・どう言うことだ?】
天魔【それが、わかりません】
艦長【・・・そうか、まぁいい我々はこれからインド洋を渡り、ドイツに向かう、もしかしたら記憶が戻るかもな】
天魔【・・・どうしてです?】
艦長【君が写っている写真にドイツベルリンの研究場が写っている、関係が深いのだ。】
天魔【・・・なるほど】
艦長【明日、ドイツに向かう準備しとけよ。】


ウォーカーと天魔が艦長室をでる。


副官【なぜ、ドイツに?】
艦長【この資料だけは、隠してた・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
No.055『天魔』

負傷兵ながら1 の適合 の三体と同様に肉体に変化が見られ ゾンビ達を する事が可能である、

脱走し、 研究所

機能亭 封鎖を決定

捕獲完了
記憶 消 した。
明後日、大日本帝国に引き渡し、戦闘データを報告されたし。

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艦長【血で読めんが、天魔には何か秘密がある。】
副官【・・・・】


【空母マーメイド後部甲板】
天魔はじっと祖国日本の方角を見つめていた。

天魔【・・・日本はどうなってるんだろうか。】
ウォーカー【よう!天魔!】

ウォーカーが天魔の肩を叩き横に座り込む。

天魔【ウォーカー・・・お前は。】
ウォーカー【聞くなよ俺とお前はフレンドだそれに、命の恩人だ。】
天魔【ウォーカー。】
ウォーカー【お前があの時助けてくれなかったら、俺はうまいタバコもこんな美しい風景も見れなかったぜ。】
天魔【そうか。】
ウォーカー【本当に感謝してるぜ。】
天魔【俺もだよ・・・マイフレンド。】

海に沈む太陽の光が二人を照らし、二人の間に絆がうまれた。

第4話 ベルリンの少女

ドイツ、ベルリン
そこは廃墟と化していた、戦争が終わりドイツは負け、ソ連が占領していた、民間人はソ連軍が避難させて一人も居なかった。しかし、妙な噂があちこちで出ていた、死んだはずの兵士が動き回っている。という噂、確かに各地で、あるものが消えていたのである・・・・・そう、ドイツの兵士達の死体。


《ベルリン郊外》
ウォーカー【ベルリン郊外に入った、不気味だぜ。】
天魔【・・・・本当に誰もいないんだな。】
ウォーカー【だな、ソ連が陥落させてからだ、あの噂がで始めたのは。】
天魔【死体が歩く、各地で死体が消える・・・・噂じゃない!】
ウォーカー【ああ、俺達はこの目で見て来たんだからな!】


その二人を、建物の屋上から少女が見ていた。

???【ああ!お兄ちゃん!お兄ちゃんだ!帰ってきたんだ!】

タッタッタッタッタッタッ
階段を降りる。


リヒトーフェン【デンプシー君!あそこに少女が!】

???【うっ!ナチスドイツ兵!?私を捕まえに?!う~もう、捕まらないよ!皆やっちゃえ!】

すると、辺りからうめき声が響く。


ニコライ【何だ、いるじゃねえか!怖くて、おじげづいたか?】
デンプシー【リヒトーフェンなにしてた?】
リヒトーフェン【いや、ちょっと記録をしていた。】
タケオ【全員!葬ってくれる!悪霊退散!】

ゾンビの大群が四人に襲いかかる。
ズドッドッドッドッドッドッドッドッ!!

ウォーカー&天魔【!?】
天魔【銃声!?】
ウォーカー【そこの劇場だ!】

ウォーカー【駄目だ!塞がれてる!】
天魔【裏口にまわろう!】
ウォーカー【よし!】



《裏口》
天魔【くそ!鍵がかかってる!】
ウォーカー【銃を使う!】
天魔【了解!】
ウォーカー【行くぞ!】
天魔【おう!】

ドンッ!ガチャン!!

天魔【開いた、ん!】
ドサッ!
ドアを開けた瞬間、天魔は何者かに抱き着かれ倒れた。

天魔【・・・・ん?】

そこには少女が抱きついていた。

???【おかえりなさい!お兄ちゃん!】
天魔【え?】
???【心配してたんだよ!一人で行っちゃうんだもん!】
ウォーカー【あ~天魔?どちら様?】
天魔【お、俺にも誰だか・・・・・ルナ?】
ルナ【なに?お兄ちゃん?】
ウォーカー【天魔、知ってるのか?】
天魔【何故か名前がわかるんだ】
ルナ【ん?お兄ちゃん、記憶ないの?】
天魔【・・・・(やはり、俺は記録が消えている、俺はこの子をしっているだが、思い出せない。)】。
ルナ【】
ウォーカー【・・・】

ルナは天魔に抱きついている。

天魔【えーと、俺は中を見てくる、ウォーカーとルナはここにいてくれ。】
ウォーカー【あ、ああ】
ルナ【早く帰って来てね!】
天魔【ああ】


《劇場》
天魔【中は砲撃でボロボロだな・・・・(あの子の名前を俺は知っていた、あの子は、ルナは俺のなんなんだ?)】
カチャ!
天魔【ん!?】

突如、天魔の前に銃を持った兵士が現れた、兵士は銃を乱射してきた。
ズダダダダダダ!!!
天魔は物陰に隠れ、ライフルに弾をこめた。

天魔【フルオートってやつか!】

天魔も撃ちかえす、しばらく銃撃戦が続いた。
ドォン!!!
何者かに撃たれ兵士は動かなくなった。

天魔【ん!?誰だ?!】

???【祖国の仲間を見捨てる事は出来ん!大丈夫か、若きサムライよ。】

物陰から男が出て来た、天魔は少し驚いた、男の服装から見ると天魔と同じ日本兵だった。

天魔【ありがとうございます、助かりました天魔と言います。】
タケオ【私はタケオ、タケオ・マサキだ、こんな所で仲間に出会えるとは、ご先祖様の恩恵か。】
天魔【私もです、タケオさんは、】
ニコライ【あ!タケオ!俺だ!俺が電源いれたんだぜ!あぁん?友達か?まぁ、そんな事より早くこいよ!】
タケオ【まったく嵐のような奴だ、すまん私は行く、また会おう戦士よ!】

天魔【は、はい!・・・】
ウォーカー【銃声がしが、大丈】
ルナ【お兄ちゃーん!!】

ドン!ドサッ!
また、天魔はルナに抱きつかれ、倒れた。
ルナ【お兄ちゃん】
天魔【わ、わかった!わかったから、離れて】
ウォーカー【熱々だな】

5分後

天魔【ふぅ、話した通りだ、こいつなんか持ってる?】

天魔は兵士のカバンから書類を取り出した

天魔【・・・・・とんでもない発見をしちまった、見ろウォーカー。】
ウォーカー【・・・・こいつは、すげぇ!】
天魔【・・・・また、始まるぞ世界大戦が!】

第5話 死人使い(ネクロマンサー)の少女

天魔とウォーカーは倒した、兵士のカバンから書類と地図を見つけた、そこには・・・・

天魔【大変な物みつけちまったなぁ、作戦内容がずらりだなぁ。】
ウォーカー【ああ・・・でも、とっくに実行されてるはずだ、この作戦太平洋戦争前だぞ、しかし、こんなこと世界で起こってないぞ。】
天魔【まぁ、まずここに行こう。】

天魔は地図を指差した。

ウォーカー【・・・研究所?】
天魔【ああ、】
ルナ【また、あの場所に行くの?】
天魔【・・・え?ルナ、今なんて?ここに行ったことあるのか?】
ルナ【やっぱり覚えてないんだね、ここはルナとお兄ちゃんの初めて会った場所だよ。】
天魔【・・・】
ウォーカー【・・・なら、言ってみようぜ!何か思い出すかもだぜ。】
天魔【そうだな。】


《道中》
天魔【この作戦考えた奴ら、どこの国の奴らなんだ?】
ウォーカー【V2号ロケットを、ワシントン、ロンドンに撃ち込むなんて大胆だなぁ。しかし、作戦実行日付はとっくにすぎてる。】
天魔【ああ、しかもロケットの弾頭は明記されてない。たった6発で、何するつもりだ?】
ウォーカー【それが、引っかかるなぁ。】
ルナ【お兄ちゃ~ん、おんぶ!】
天魔【え?ああ!わ、わかった】
ルナ【わぁ~い!久しぶりだね、こうやっているの!】
天魔【ん~まだ思い出せないなぁ。】
ルナ【ルナは、お兄ちゃんといるだけで幸せ。】
ウォーカー【何か、俺だけ浮いてない?】
天魔【き、気のせいだ】

スダダダダダダダ!!
天魔達が道中歩いているといきなり物陰から機関銃が現れ、天魔達を狙った。

天魔&ウォーカー【!?】

天魔達は、建物のなかに飛び込んだ。

天魔【はぁ、はぁ、】
ウォーカー【あの兵士の仲間だ!】
天魔【3、いや5人いる!ルナ下がって!】
ルナ【お兄ちゃんをいじめる奴は許さない!】
天魔【ルナ下がっ・・・・ん!?】
ウォーカー【・・・ん!?】

あたりの空気が重くなった、何処からかうめき声が響いてくる。何処からともなく人影が大勢走ってきた。

ウォーカー【増援か?】

敵兵はそれめがけて発砲するが人影はまるで痛みを感じていなかった、人影は敵兵士を襲い始めた。
しばらくして、天魔とウォーカーは敵兵士を確認しに行った。

天魔【・・・・!】
ウォーカー【!】

天魔とウォーカーはその人影に銃を向けた、血の気が無く無我夢中で敵兵士を食べていた。

天魔【やっぱり居たか!死人!】
ルナ【なにしてるの?ルナの友達だよ。】
ウォーカー【フレンド?ゾンビだぜ!喰われちまう!】
ルナ【噛まないよ!優しいもん!ほら!大丈夫!】

天魔とウォーカーは銃を下ろした。

天魔【ルナ?まさか、ゾンビを操れるのか?】
ルナ【ん~お話できる!あれ?お兄ちゃんもできなかったっけ?】
天魔【・・・・】
ウォーカー【・・・・】


天魔は混乱していた、ルナはゾンビを操れる、それだけでも頭は混乱した。
そして、ルナは言った天魔もゾンビを操れると言った。


天魔【・・・】
ウォーカー【・・・】
ルナ【・・・ん?どうしたの?】
天魔【いや、なんでも・・・】
ウォーカー【天魔・・・もう少しで研究所だ。】
天魔【あ、ああ】


《研究所》
研究所の周りはバリケードが張り巡らされていた、天魔達は隙間を見つけ中に入った。

天魔【・・・】

“おお、待っていたぞ天魔、早速だがこのゾンビに命令しろ”
“はい、マクシス博士”


天魔【・・・】
ウォーカー【天魔どうした?・・・天魔?】

“貴方は、人間?”
“多分、違うと思う。”
“じゃあ、なに?”
“わからない”
“そうなんだ、私はサマンサ、貴方の名前は?”
“天魔”
“よろしくね、天魔”


天魔【・・・】
ウォーカー【おい!天魔!】


“エドワード!なんのつもりだ!”
“お父さん、怖いよ。”
“大丈夫だよ、サマンサ”
“さよならマクシス博士”
キュィィィィィィィィィィィィン
“フハハハハ!”
“リヒトーフェン博士?何を?”
“何でもない、君はゾンビの檻を全て開放し、本部に戻れ。”
“・・・了解”


“おかえりなさい!お兄ちゃん!”


ウォーカー【天魔!!】
天魔【あ、ああ!・・・ウォーカー、思い出した、全て思い出した、話すよ過去を。】

第6話 天魔の過去(前編)

天魔は研究所についた瞬間、頭の中に記憶がよみがえってきた。
天魔はルナとウォーカーに話した。

天魔【・・・・・あれは、俺がドイツに派遣された時の話だった。



【ドイツ】

隊長【日本人はついて来てるか?】
兵【はい!】
隊長【ん?日本人!飛行機雲が出てるぞ!】
石井【了解!】

俺は日本の陸軍学校航空科を卒業後ドイツに派遣されたんだ、最初は仲間とうまくいかなかったがすぐうちとけた。

派遣されて一年間がたった日、俺達の隊は国境付近の見回りだった。


ダダダダダダダ!!
兵【う、うあああああ!】
ドォォォオン!!

突如、味方が撃ち落としされた。

隊長【!?】
石井【敵機三機!右からきます!】
隊長【日本人!左前方より、ハリケーン二機!】
石井【了解!】

しばらく戦闘が続いた、隊長は敵機を二機撃墜した、だがもう一機に後ろをとられ、被弾した。

隊長【く、くそ!日本人!逃げろ!】
石井【隊長!隊長ー!】

キィィィィィィィィ・・・バァーン!

石井【隊長ーー!!くそぉ!】
ダダダダ!

敵機は真っ直ぐ俺につこんで来た。

石井【くらえ!】
ダダダダダダダダダダダダダ!

敵機と俺のメッサーシュミットはすれちがった、そして後ろで敵機は火だるまになっているのが見え、敵機は地上に墜落した。

石井【隊長、仇はとりました。うぐっ!】

俺も脇腹に銃弾を受けていた、幸い機体はほぼ無傷だったためなんとか基地には帰れた、基地に着いた時、俺はドイツの病院に運ばれた、俺は気を失っていたきずいた時は病院とはかけはなれた場所だった。

石井【!?何処だ此処は?】

部屋には医療器具、ホルマリンずけの臓器が並んでいた、中央には不気味にイナズマを放つ大きな岩がおかれていた。

石井【病院なのか?それにしては・・・ん?体が動かない!】
???【では、実験第342号を始める、実験体は負傷兵の日本人、115充電開始。】

石井【グッ!ガハッッッッ!!】

そこからは、意識を失い次目覚めると今度は病院らしい部屋のベットだった。

石井【・・・ハッ!俺は・・・そうか撃たれて病院に。】

ガチャン
誰かが病室に入ってくる。


???【やぁ、おはよう。】
石井【お、おはようございます。】
ドミニク【私はドミニクだ、よろしくね。】
石井【石井です・・・】
ドミニク【どうしました?】
石井【夢で貴方を見た気がします。】
ドミニク【フフフ、君は私の作品だ。】
石井【え?いきなり何を?】
ドミニク【君は石に選ばれし者だ!君は人間を超えた存在だ!素晴らしい!素晴らしいぞ!】
石井【一体、何の話、あ、頭が!痛い!】
ドミニク【フフフ、君にはこれからたくさん働いてもらうぞ、化物君】

第7話 天魔の過去(中編)

ウォーカー【・・・その、ドミニクって男、何者なんだ?】
ルナ【・・・】
天魔【そのうち話す・・・

それから俺は、ドミニクに問いかけたがそれ以上は何も言わなかった。



石井【・・・もう夜か。】
俺は、その日は眠った。



ドミニク【病室301号室に、洗脳電波を遅れ。】
兵【は!】
ドミニク【我々が仲間で、我々に忠実になるよう。】
兵【ハッ!充電開始!】
ドミニク【君には期待しているぞ。】
兵【充電完了、放電開始!】



《朝》
石井【・・・ある?俺は、】

ガラガラガラ

石井【ん?】
ドミニク【やぁ、天魔君よくねむれたかね?】
石井【天魔?】
ドミニク【君の名前だ、歩けるかな?少し歩こう天魔よ。】
天魔【は、はい。】



その時に、俺は天魔と名前を変えられていた、洗脳によって。
その後病院内を歩かせられた。



ドミニク【ああ、此処は地下牢だ、君は近寄らないように。】
天魔【了解です。】

“う、うぅ”

天魔【ん?】
ドミニク【どうした?】
天魔【いえ、何も。】

天魔【あの、この病院は普通とは違うと思うですが。】
ドミニク【・・・君は軍人だ、今日は君の退院と病院の視察だ。それと忘れていると思うが、君は私の部下だ、いいな?】
天魔【そうですか。】

そして、その日俺の初仕事が基地の警備だった。

天魔【・・・】

“う、ううぅ”

天魔【ん?また。】

俺は地下牢の前にたっていた、俺は地下牢に近ずいた。

???【だれ?】
天魔【ん?】

牢獄の中は、暗く相手の姿を確認する事は出来なかった。

???【貴方、だれ?・・・ん?貴方は兵隊?】
天魔【まぁ、兵隊だ日本の。】
???【日本?聞いた事ある!侍の国って本に書いてあった!】
天魔【あ、ああ】
???【刀は!】
天魔【一応もってる。】
???【見たいなぁ~】
天魔【すまない、今は持ち合わせていない。あ!そうだ君は何で此処に?女の子だよね?】
???【私は、お父さんに逆らったから、此処に監禁されてるの、ご飯も食べさせてもらえないし、誰かと話も出来ない、だから貴方と話ができて嬉しい!】
天魔【酷いお父さんだな、辛くないのか?】
???【うん!大丈夫だよ!私、人間じゃないから。】
天魔【え?それは、】
兵【困ります。天魔殿此処には立ち入りはご遠慮いただきたい。】
天魔【す、すいません。】
???【天魔って言うんだ!・・・天魔、またお話してね!】
天魔【わかった、そういえば君の名前は?】
ルナ【私はルナ、ルナ・ベルトだよ!】


天魔【ルナと出会ったのは、地下牢だった。】
ルナ【あそこは冷たくて、暗くて、怖かった。】
ウォーカー【・・・



それから俺は、ルナの牢獄を度々訪れた、暇があればルナの所へ行った。
ドミニクの命令を破って。

ルナ【ねぇねぇ!天魔!寿司ってなに?】
天魔【寿司は食べ物だ、日本では贅沢品かな。】
ルナ【美味しそうだった!本には色んな色があったよ!】
天魔【ああ、あれは色んな魚が乗っかてるんだ。】
ルナ【ヘェ~】
天魔【おっと、そろそろ行かなくちゃ、また来るよ。】
ルナ【うん!また明日!】



【部屋】
天魔【・・・ルナ、どんな女の子何だろう、あそこは暗いしな・・・また明日だな。】



【翌日】
ドミニク【天魔】
天魔【ん?】
ドミニク【来たまえ。】

俺はドミニクに、地下へと案内された、そこは地獄と言える場所だった。

ドミニク【どうだ、成果は?】
研究員【駄目です、今日は50体を使用しましたが全員失敗、アンデット化しました。】
ドミニク【そうか、では切り替えて天魔の実験を進める。】
研究員【了解しました、天魔殿こちらの中へ。】

俺は、ある部屋にいれられた、中は何もなく貧相である、すると前方の扉が開く、突然人間が走ってきたその顔は人間と言うより死体のようだった、死体は天魔の周りを徘徊している。

ドミニク【成功だ!素晴らしい!】
研究員【では次のステップへ、天魔殿そのアンデットに命令して見てくれ。】
天魔【あ、はい!】
アンデット【うぅ】
天魔【壁に歩いてくれ。】
アンデット【うぅ・・・】

アンデットは壁に向かって歩いた、次に天魔が走れと言うとアンデットは走り出した。

ドミニク【実に素晴らしい!次のステップだ!】

すると、また前方の扉が開き、中から銃を持った兵士が現れた、兵士達は天魔とアンデットに銃を発砲した、天魔やアンデットの体に無数の弾丸が当たる。

天魔【くっ!ぐあっ!】
アンデット【うぅ、あああ!】

アンデットは、走り出した兵士を殺した。

天魔【なぜだ、撃たれたのに生きている?!私も、奴も。】
ドミニク【君は完全体だ、エレメント115と言う、元素を君の体に投与したのだ。】
天魔【何です、それは?】
ドミニク【この物質は人間の魂の代わりとなる物だと言う、死んだ人間の身体に投与すると、この物資が人間の筋肉を動かし生きた人間を襲う、生きた人間に投与すれば低い確率で超人が生まれる。】
天魔【・・・】
ドミニク【それが君だ、天魔】
天魔【私が・・・】
ドミニク【君は無敵だ、銃で撃たれても平気だったろ?
天魔今すぐ、研究所に向かいマクシス博士の手助けを頼んだぞ。】
天魔【了解です!】



研究員【いように素直ですな】
ドミニク【日頃の洗脳の成果だ。】
研究員【影の事は?】
ドミニク【まだ、知らない。】


バチッ!!バチッ!バチバチバチバチ!!
キュッィィィィィィン!

”アッハッハッハッハッハッハッ”


エレメント115の隕石から、不気味な笑い声がきこえる。

ドミニク【・・・】
研究員【な、何です今の?】
ドミニク【わからん。】

第8話 天魔の過去(後編)

俺は、ドミニクの命令でドイツベルリンの研究所へ向かう事になった。


地下牢
天魔【・・・てな訳で、しばらく来れなくなる、ごめんな。】
ルナ【う~ん、寂しいけど、早く帰って来てね!ルナ、待ってる!】
天魔【なるべく早く帰ってくるよ、じゃあ行って来る。】
ルナ【行ってらっしゃい、天魔】



天魔【ん?あれは?】
兵【ティーガーです。】
天魔【でかいな。】
兵【世界最強の戦車です。】
天魔【・・・(チハも負けてはいない!)】
兵【そろそろ研究所です。】


【ベルリン・研究所入口前】
天魔【不気味なだ。】

研究所の周りは有刺鉄線で囲まれている、窓には鉄格子、扉も頑丈そうな鉄で出来ている。

天魔【ドミニク様の命令で来ました。】
兵【お待ちしてました、中へ】


マクシス【おお、待っていたぞ天魔】
天魔【お会いで来て光栄です、マクシス博士】
サマンサ【・・・】
天魔【ん?そちらのお嬢さんは?】
マクシス【私の娘だ、サマンサ挨拶しなさい。】
サマンサ【こんにちは。】
天魔【こんにちは、サマンサちゃん】
リヒトーフェン【やぁ、今晩は天魔君。】
天魔【こ、こんばんは】
サマンサ【まだ、昼間だよ。】
リヒトーフェン【ナハハハハ♪】
マクシス【エドワード、サボるな!】
リヒトーフェン【は、はい!マクシス博士!】


それから俺は、毎日実験を手伝ったアンデットに命令し、様々なデータをとった。

ある日、リヒトーフェン博士の部屋の前で。
天魔【リヒトーフェン博士、マクシス博士が探してましたよ・・・博士?】

リヒトーフェン博士の部屋は暗く俺は奥へと進んだ、すると本棚の隙間から光がこぼれていた。


“データの送信ご苦労様だ、エドワード”
リヒトーフェン【いえ】
“さて、最終段階だマクシス博士を殺せ”
リヒトーフェン【!そ、そんな何でです!?私には・・・】
“彼は、もはや必要のない人間だ、それに我々の計画を知っている。”
リヒトーフェン【私には、出来ない!】
“命令だ!殺れ!エドワード!貴様も殺されたいのか?私が直々に殺してやろうか?そうだ、サマンサとか言ったか?あの小娘も何処に逃げようと殺してやる”
リヒトーフェン【わ、わかりました・・・】
“よろしい、天魔にもこちらに来るよう伝えろ、では後ほど”
リヒトーフェン【・・・】


コンコン

リヒトーフェン【・・・入りたまえ。】
天魔【博士、マクシス博士が呼んでいました。】
リヒトーフェン【ああ・・・】
天魔【・・・】
リヒトーフェン【聞いていたのか?】
天魔【・・・はい。】
リヒトーフェン【・・・だれにもしゃべるな。】
天魔【はい。】



天魔【さっきの声、ドミニク様?マクシス博士を殺せ?・・・】


【テレポーターA実験室】
マクシス【エドワード何のつもりだ!扉を開けろ!】
サマンサ【パパ怖いよ!】
マクシス【大丈夫だよ、サマンサ】
リヒトーフェン【さよなら、マクシス博士。】

キュィィィィィィィン!

リヒトーフェン【ははははは・・・はは・・・・は】
天魔【リヒトーフェン博士】
リヒトーフェン【・・・】
天魔【・・・】
リヒトーフェン【・・・天魔君、これは君が持っていろ。】

リヒトーフェンは天魔に数字の書いてある紙を渡した。

天魔【これは?】
リヒトーフェン【私は助ける資格が無い。】


リヒトーフェン博士はそのまま町の中へ消えて行った。



リヒトーフェン【さて、ベルリンを出るか、デンプシー君の顔が見たいし。】

研究所はあっと言う間にアンデットに占領された、リヒトーフェン博士の姿はなかった、それから俺はドミニクの所に戻った。


ドミニク【エドワードが、裏切ったか。あそこを失ったのは大きいが、まぁ君がいるしな計画は成功するだろう。】
天魔【計画とは?】
ドミニク【簡単さ、エレメント115を乗せたV2号ロケットを敵国の首都へと発射する、着弾地点から500kmは人々はアンデット化し、生きた人間を襲うだろう、素晴らしい実に素晴らしい。】
天魔【何という。】
ドミニク【ふふ、その時は君がアンデットの指揮をとりたまえ、作戦は一ヶ月後だ君も準備したまえ。】
天魔【は、はい。】


【部屋】
天魔【さて、ルナに会いにいくか。】

コンコン

天魔【どうぞ。】
ドミニク【やぁ天魔君、ちょっと来てくれ。】
天魔【ん?】

【地下牢】
つれて来られたのはルナのいる地下牢だった。



ドミニク【こいつを檻からだせ。】

兵士が地下牢の明かりをつけた、その時初めてルナの姿を見た、白い髪の少女だった。


天魔【ルナ・・・】
ルナ【天魔!おかえりなさい!あ、・・・何しに来たの!出て行ってよ!】
ドミニク【父親になんて口をたたくルナ。】
天魔【父親!?】
ルナ【そう、こいつが私を檻に閉じ込めて、鎖でつないで、私を実験台にした本人よ!】
ドミニク【天魔、君は此処に来ていたのか?】
天魔【す、すいません!】
ルナ【謝る事ないよ!こんな奴】
ドミニク【まぁいい、この子は口が悪いから、洗脳する事にした】
天魔【え!】
ドミニク【天魔、引っ張り出して連れて来い、強引でもかまわん。】
ルナ【あんたは父親何かじゃないわ!バカ!天魔助けて!】
天魔【ドミニクさん、私は・・・出来ません!】
ドミニク【はぁ、君は何を言っている?】
天魔【私は、少女を洗脳する事に反対であります!】
ドミニク【命令だ!】
天魔【断ります!】


ドミニクは拳銃を取り出し天魔に向けた。

ドミニク【やれ】
天魔【こ、断ります!】
ドミニク【やはり、貴様は未完成だな、やはり黄色い猿などでは洗脳は無理か!猿ではな!何が大日本帝国だ!何が天皇陛下の為だ!頭の悪い猿どもめ!笑わせてくれるよ日本は!兵士!娘に麻酔銃を撃て!】
天魔【き、貴様!!やめろぉ!】

天魔は刀を抜き、ドミニクの腕を斬り落とした。

ドミニク【ああ!あぁぁぁ!!】
天魔【貴様には生きている資格はない!】
ドミニク【兵士!撃て!撃ち殺せ!】

ズドドドドドドド!!

天魔は体に銃弾を受けた。

天魔【邪魔をするなぁ!】
兵士【ひぃぃ!】


兵士は逃げて行った、ドミニクも消えていた。

天魔【ルナ!】
ルナ【天魔!ありがとう!】
天魔【ルナ、一緒に逃げよ!】
ルナ【うん!】



兵士【敵は2人だ発見次第撃ち殺せ!】
隊長【けして逃がすな!】
“” こちら!研究室!アンデット達の檻が開けられています!アンデットが多すぎます!応援を!う、うああああ”

隊長【おい!応答を!】
アンデット【あああ】
隊長【く、来るな!】
バン!バン!
アンデット【ああ・・・おおおお!】
隊長【ぐっ!ああぁ!】


施設はたちまちアンデッドに襲われ壊滅した。



ドミニク【速く!発進しろ!】
兵士【了解!】
ブロロロ!
ブゥゥゥゥゥーン!

天魔【くそ!逃がしたか!】


その後俺は病院内の書類をあさった、奴らの本拠地は『インド洋のある島』だった、それを知った俺は日本にこの事を知らせようとした、しかしルナを一緒に連れて行く訳にはいかず、ルナをベルリンの友人に預けたんだ。


天魔【その後、俺は一度日本に戻ったがドミニクの仲間に捕まり、記憶を消されたわけだ。】
ウォーカー【なんて奴だ、ドミニク】
ルナ【私が実験台にされるまえ、800人も実験に使われ、殺された】
天魔【今度こそ!ドミニクを!】
ウォーカー【ん?おぉっと、お客さんだ。】
天魔【敵か】
ルナ【あいつらよ!】

天魔、ルナ、ウォーカーは銃を取り物陰に隠れた。

第9話 ラヴィアンテ帝国と終戦

研究所に兵隊が現れた、天魔達は迎撃体制をとっていた。

天魔【奴らは、殺す気でいるぞ!】
ルナ【どうするの?】
ウォーカー【二階に登ろう、正面から来るならこの出口しかない、なら作戦は簡単だ、一カ所に集中砲火だ。】
天魔【わかった!】
ルナ【りょーかい!】



隊長【良し、行くぞ!】
兵士【了解】

兵隊は通路をゆっくりと進んでいた。


天魔【・・・】
ルナ【・・・】
ウォーカー【・・・】


兵士【広場です。】
隊長【あの二体を探せ。】



ウォーカー【撃てぇ!】


天魔のガーランド、ウォーカーのトンプソン、ルナのMP40二丁が火を吹き銃弾の雨を降らせた。



兵士【攻撃だ!】
隊長【撃て!撃てぇ!】

激しい銃撃戦が続いた。

天魔【この銃、ガーランドは凄いな一発一発装填しなくていいんだ。】
ルナ【その銃、便利だね。】
ウォーカー【日本にはマシンガンがねーのか?】
天魔【あるよが、ごくわずかだがな。・・・あ、あれ?!】

カチッ!カチッ!

天魔【まさか、つまったか!】
ウォーカー【ありゃま!】
ルナ【お兄ちゃん!私の銃、貸してあげる!】
天魔【ありがとう!ルナ!】


【30分後】


ウォーカー【弾が無くなるぞ!】
天魔【ああ!】
ルナ【なくなっちゃった!】
天魔【・・・仕方ない!】

天魔は刀を抜いた。

天魔【日本の戦い方を見せてやる。】


隊長【・・・銃撃が止んだな、よし見て来い!】

兵士10人は二階に向かう為、一階のフロアに入り込んだ。

兵士【きおつけろ】
兵士【気味が悪い】
ズバッ!
兵士【ヴッ!】
兵士【な、何だ!?】
ズバッ!
兵士【がぁ!】
ズバッ!
兵士【ぐぁぁぁ!】
ドサ!ドサ!ドサ!
兵士【う、うああああ!】
ズバッ!
ドサ!




隊長【おい!どうした!】
兵士【ん!んん!】
グサッ!
隊長【!?】

ウォーカー【隊長さん、周りは警戒した方がいいぜ。】

ウォーカーは敵兵の隊長の背中に銃を突きつけていた。


天魔【終わったか?】
ウォーカー【ああ】

隊長【くそ!】
ルナ【動かないで!】
天魔【さて、洗いざらいはいてもらおう。】
ルナ【あれ?】

ルナは敵兵の肩についているマークをじっと見つめた。

ルナ【これ・・・わたしの家で見たことある!たしか、ラヴィアンテ。】
天魔【・・・ラヴィアンテ?】
ウォーカー【おい!貴様らの組織の名前は!】
隊長【ラ、ラヴィアンテだ!ラヴィアンテ帝国だ!】
天魔【君達の目的は?】
隊長【そ、それは】
ウォーカー【身なりからしてドイツ軍だが、関係はあるのか?】
隊長【あ、ああ。第三帝国は利用されたのだ!】
ウォーカー【何だって?】
隊長【ヒトラーはある日我々、ラヴィアンテ帝国に暗殺され、我々の工作員がヒトラーを装い第三帝国を利用した、しかし第三帝国は負けた、だから我々はある島に組織を移転した。
ウォーカー【何処だ!お前らの本拠地は!】
天魔【・・・インド洋の二つの島だな。】
隊長【・・・一つは軍事基地だ、一回り大きい島が本拠地、指導者はドミニク。】
天魔【ドミニクめ!】
ウォーカー【天魔!空母に戻ろう!報告しなくては!】
天魔【ああ、わかった】



【インド洋・ラヴィアンテ帝国本拠地】

ドミニク【諸君!もうすぐだ!全世界にラヴィアンテ帝国を示せる!】
兵【V2号ロケットは60%完成です。】
ドミニク【よし、急ピッチで頼むぞ!ロケットの攻撃目標は、ソ連!アメリカ!イギリス!各軍事基地!世界が一瞬にして地獄と化す!】



【空母マーメイド】
艦長【天魔、君に話がある・・・】
天魔【何でしょう?】
艦長【君がベルリンに向かった日、広島に原爆が投下された、そして長崎にも原爆が。】
天魔【・・・】
ウォーカー【天魔、】
天魔【日本はどうなるんだろう。】
艦長【それと、今連絡があった、戦争は終わった。】
天魔【・・・】
艦長【日本は、負けた。】
天魔【・・・艦長、私が知っている事を話します!】


天魔は今までの事を話した。

第10話 日本国

ラヴィアンテ帝国の陰謀を打ち砕くため、空母マーメイドはインド洋のある二つの島を目指していた。

ブゥゥゥゥゥゥゥン

天魔【ん?】


【司令室】
天魔【今の飛行機は?】
米兵【偵察機です】
日本兵【マークと吉田が行きました。】
天魔【吉田が?】


【インド洋】
【米偵察機】
吉田【ん?】

“吉田、出撃するなら言えよ!”

吉田【すいません天魔さん、急ぎでして。】

“無理するなよ、偵察が終わったらすぐ帰れよ!”

吉田【了解であります!マーク!後ろは頼んだぜ!】
マーク【おーよ!後部機銃一筋3年ってな!】

吉田達はなるべく雲に隠れながら敵の島を偵察した。20分ほどで偵察は終了した。


吉田【よし、帰還だ!マーク!】
マーク【おうよ!】



【空母マーメイド】
艦長【なるほど、確かに何もないわけでは無いようだな。】
米兵【飛行場が三つに港が二つ。】
天魔【・・・港?】


“マーク!敵機だ!”
“了解!右前方にも敵機6機!”



【インド洋海】
吉田とマークの乗る敵機は無数の敵機にねらわれていた、無数の弾が偵察機を穴だらけにして行く。

吉田【くそ!ふりきれない!マーク!撃ちまくれ!】
マーク【・・・】
吉田【!?マーク!マーク!!】

マークは機銃を握ったままいきを絶命していた、吉田にも弾が命中し偵察機は真っ逆さまに落ちていく。

吉田【て、天魔隊長殿、後は頼みます!さよなら!】


キィィィィィィィィィイ!

ドォシュッーーーーウ!!!!



【空母マーメイド】
天魔【・・・
艦長【天魔、今は耐えるのだ、彼は命懸けの偵察を自分で志願したんだ、仲間の為にな。】
日本兵【吉田・・・】

天魔は偵察機からの報告書を書き写し、静かに司令室を出た。

ウォーカー【天魔】


“この空母マーメイドは、世界中に通信できるんだ、確か周波数は通信室においてある。”

【通信室】
天魔【・・・頼む、届いてくれ!】
カチカチカチカチ


【日本】
【東京通信センター】
日本兵【暗号文などは全て焼却処分だ!】

ジジ・・・ジジ・・・

日本兵【こんな時に何だ?・・・日本の暗号文だ!】
日本兵【・・・・・・な、何だと。日本、いや日本どころか世界が危ない!】
日本兵【天皇陛下にお知らせしろ!

その後日本は直ちに天皇の命令で日本国内の戦力をかき集めた。



【皇居】
天皇【・・・我が国もいつ、ラヴィアンテ帝国にやられるか・・・我が国の戦力は?】
参謀長【特攻機を改造し戦闘機にしています、ですが、やはり燃料がありません。】
天皇【・・・再び祖国が国民が、戦火に焼かれることは断じてあってはならないのだ。】
日本兵【参謀長!たった今!パラオから!輸送船団が!】

突然、東京の港に数隻の輸送船があらわれた。

パラオの使者【我々はパラオから参りました。日本が戦いに出ると聞き、石油が足りないと言う事で私達は日本に恩を返すためできる限り、燃料を集めて来ました。】
天皇陛下【パラオの皆様、感謝します、】
参謀長【天皇陛下・・・】

天皇陛下は深く頭を下げた。

パラオの使者【かつて、私達は日本兵達に助けてもらいました、彼等は自分達の命と引きかえに私達を救ってくれた、感謝してもしきれないです、私達は少しでも恩返しがしたいと、燃料を集めて来ました、頑張って下さい・・・サクラ、サクラ】
天皇陛下【・・・ありがとう。】
参謀長【感謝します!】


【空母マーメイド】
艦長【たった今通信が入った。アメリカは信じてくれんようだ。】
米兵【なぜだ!くそ!】
日本兵【日本は来てくれるでしょうか?】
天魔【来る、必ず。】
艦長【さて続きだが、天魔が率いる上陸部隊は敵の本拠地のとなりの島に上陸、飛行場を奪う。制空権を握れば必ず勝てる。】


【空母甲板】
天魔【ウォーカー、上陸の日の空は任した。】
ウォーカー【ああ、制圧はまかせる。】
ルナ【お兄ちゃん!ウォーカーお兄ちゃん!】
天魔【ルナ!】
ルナ【お兄ちゃん達、何話してたの?】
ウォーカー【ルナちゃんはかわいいって話だ。】
ルナ【そうなんだ〜♫】
天魔【夜になって来たな、そろそろ、】

米兵【敵機!数16!戦闘機は直ちに発艦せよ!】
ウォーカー【行くぞみんな!】
米兵【了解!】
天魔【ルナ!部屋に隠れてろ!】
ルナ【うん!】

第11話 上陸と絶望

空母マーメイドの迎撃隊は敵爆撃隊を粉砕し、敵の本拠地に反復爆撃を繰り返し。三日がたった。

【敵地海岸】
敵兵【・・・】
ザクッ!
敵兵【ヴッ!】



天魔【よし、突撃!】
米兵【突撃ー!】

一斉に敵地へ海兵隊、駆逐艦の砲弾が撃ち込まれる、天魔率いる上陸部隊は敵飛行場前まで進撃した、敵も猛烈に反撃したがわずか半日で占領された。


【飛行場】
天魔【・・・なかなか手強かったな。】

ブヴゥゥゥゥゥゥ

空ではウォーカーがアクロバットを決めて、地上部隊の注目を集めていた。

天魔【全く元気な奴だ・・・弾薬を補給するか。】


天魔は補給物資の弾薬箱が積まれている場所に向かった、そのなかに小さい箱があった。

天魔【なんだろう、これ。】

天魔が箱を開けると。

天魔【・・・え?】

小さい箱の中にはなんとルナが寝ていた。

天魔【え!?ルナ?何で居るの?】
ルナ【うぅ、あ!お兄ちゃん!おはよう!】
天魔【ルナ!船で待っててって言ったじゃ無いか!】
ルナ【やだ!お兄ちゃんともう離れたく無い!】
天魔【うぅ、こ、困ったなぁ〜。】
ルナ【お兄ちゃん〜♫】

ルナは天魔に抱きついて離れなかった、その日兵士達の注目のまとだった。
その後、ウォーカー率いる戦闘機隊は占領した飛行場に降りてきた。

天魔【おかえり〜】
ウォーカー【おう!一服一服。】
カチッ!ボッ!
ウォーカー【ふぅ~~。】
ルナ【・・・】
ウォーカー【ん?・・・!ふぅ~】
ルナ【・・・ワァ~!】

ウォーカーは煙草の煙で輪を作った。

ルナ【すごいすごい!もう一回!】
ウォーカー【おう!ふぅ~ふぅ~ふぅ~っ!ぐふっ!げほっげほっ!】
ルナ【すごい!もう30回!】
ウォーカー【む、無理!】
天魔【ハハ。】



【ラヴィアンテ帝国本拠地】
ドミニク【よし第二段階だ、電波を発信せよ。】
兵【了解。】
ドミニク【戻っておいで、かわいい我が娘よ、潜水艦はどうした?】
兵【暗闇に紛れて島に停泊しています。】



【空母マーメイド】
ルナ【そういえば!・・・うっ!あああ!】

ルナが頭を抑え、倒れこむ。

天魔【ルナ!おい!】
ウォーカー【衛生兵!】
ルナ【お、お兄ちゃん!あ、頭がいたいよ!】
天魔【ルナ!頑張れ!今!】
衛生兵【どうしました!】
天魔【頭がいたいと、】
衛生兵【ぐあっ!】

ルナは、突然起き上がり衛生兵を蹴り飛ばした、ルナは浜辺へと走って行った。

天魔【ルナ?】


【浜辺】
天魔【ルナ、ルナ!】


ルナは海へと飛び込んだ、向こうの海に潜水艦が現れた。

天魔【ルナー!!】
ウォーカー【敵潜水艦だ!・・・危ない!】

潜水艦から砲弾が飛んできた、天魔達は一旦飛行場側へ引いた。


潜水艦にルナが入って行くのが見えた。
天魔【ルナ、】
ウォーカー【多分、奴らの所だ。】
天魔【まってろ、ルナ必ず助けに行くからな!】
米兵【おい!空母が!】


遥か向こうで火柱を上げている船があった、それは空母マーメイドだった。

米兵【俺達の船が。】
天魔【そんな、艦長。】
ウォーカー【上陸用舟艇を出せ!救助にむかう!】
天魔【俺も行く!】


艦隊は全滅だった、補給物資などは海の藻屑ときえた。
天魔を含む521人はインド洋の真ん中で孤立した。

第12話 日本軍vsラヴィアンテ帝国軍

天魔達が孤立した数日後、日本では傷付いた艦船の修理を終え、台湾に連合艦隊が集結し、今まさに出発しようとしていた。

【台湾】
木村長官【・・・】
兵【長官!出撃準備完了しました!】
木村【全艦、インド洋に進撃開始!】

この時、日本海軍の戦力は
旗艦長門
金剛型戦艦榛名
空母葛城
空母鳳翔
重巡青葉
軽巡大淀
軽巡酒匂
駆逐艦秋月
駆逐艦雪風
駆逐艦綾波
駆逐艦陽炎

これが日本海軍の兵力の全てであった、駆逐艦秋月、雪風は戦艦榛名を引っ張るかたちとなった。

日本政府はこの作戦に名前をつけていなかった、それはこの作戦は国の意思ではなく軍による独断と言うことになっている。
この時、軍の主導権はアメリカ軍に渡っていた。
この作戦をアメリカに提案したが聞いてもらえず、しかもすでに潜水艦の伊400型はアメリカに取られてしまっていた。
日本政府は天皇に決断をゆだねた、天皇は【日本、世界を救うためなら致し方ない。】と告げ、日本政府はアメリカ軍の目をかいくぐり台湾に艦船を集結させた。


数日でインド洋の入り口インドネシアを通り過ぎ、インド洋にはいった。


【旗艦長門】
士官A【静かですな。】
士官B【敵なんて、いるんでしょうか。】
木村【いる、必ず。】

普通なら電文一つでここまで軍が動くのは極めて異例だった。しかしあの時アメリカ軍の電文、今は亡き空母マーメイドのアメリカ軍宛の電文も捕まえていたからだ。


木村【それより、榛名はどうだ?】
士官A【少し遅れていますが問題ありません。】
士官B【長官、酒匂からです。前方60キロに敵艦発見。】
木村【敵艦、だな。鳳翔!葛城に攻撃命令を!酒匂機へ敵艦の種類を教え!】

空母葛城、空母鳳翔から戦闘機、攻撃機、急降下爆撃機が総勢47機が敵艦隊に向かった。


隠してラヴィアンテ帝国と日本帝国海軍の顔合わせとも言うべきインド洋海戦の火蓋は切って落とされた。

第13話 インド洋海戦 前編

日本連合艦隊は敵艦隊を発見しただちに攻撃機を発艦させた。

【攻撃機隊】
兵A【こちら二番機、敵までもう少しです・・・はい!通信終わり。】
兵B【久々に爆撃機に乗ったぜ。】
兵C【私は真珠湾から今までです。】
兵B【凄いですね。】
兵C【私の場合は命中弾なし、です。】
兵B【それでもですよ。】

“全機へ、敵の機動部隊だ!”


雲を抜けると敵の機動部隊が日本連合艦隊を目指していた、攻撃機隊は一斉に攻撃体制をとり敵艦隊に突撃した。


【ラヴィアンテ帝国軍】
ラヴィアンテ兵A【アメリカか!?】
ラヴィアンテ兵B【に、日本軍だ!対空戦闘!】



攻撃機隊は次々と爆弾、魚雷を命中させていった。


【二番機】
兵A【よし!大戦果だ!帰投する!】



【日本連合艦隊】
木村【戦果は?】
兵A【撃沈4、撃破3であります!】
木村【全滅だな。】
兵【やった!】
士官A【やりましたね、このまま敵本拠地に艦隊突入ですな!】
木村【・・・全艦!突撃だ!】


日本連合艦隊は島の近海まで進撃した、その直後。
兵【酒匂の二号機より入電、敵本拠地の港に空母らしき影、三隻をともなう。】
木村【!?】
士官A【来たか。】
士官B【先制しましょう!港にいるなら我々が優勢です!】
木村【・・・】
士官A【長官!】
木村【攻撃機隊、発艦準備!】


【空母葛城】
整備兵【いそげ!魚雷と爆弾を甲板に上げろ!】
兵【はい!】


【空母鳳翔】
兵D【あと少しで、準備完了です!】
兵G【・・・】
兵D【どうした?】
兵G【太陽に何かいる、飛行機のかげ?】


その影は大きくなり無数の航空機が空母鳳翔に急降下してきた。

兵G【敵だ!急降下ー!!】


それはラヴィアンテ帝国の爆撃機だった、葛城はまぬがれたが鳳翔は爆弾二発をくらい甲板の魚雷、爆弾に誘爆した。
あっという間に炎に包まれ退艦命令をだした。

木村【葛城!ただちに攻撃機発艦させろ!】
士官A【鳳翔、無念だ。】


かくして、空母鳳翔はインド洋に散った。

第14話 インド洋海戦 後編

日本連合艦隊は空母鳳翔を失ったが、木村長官は残りの空母葛城で敵本拠地に停泊中の空母三隻を攻撃命令をだした。


日本攻撃機隊は低く飛び敵空母にむかった。

兵A【見えた!】
兵B【ああ!空母だ突撃!】

しばらくすると対空砲火が激しくなって来た、葛城攻撃隊は次々と魚雷を命中させ、空母三隻に大打撃を与えラヴィアンテ帝国兵を震え上がらせた。
日本攻撃機は被弾すると敵艦に体当たりをしてくる。
この時の日本爆撃機隊の攻撃はまさに奇跡の大戦果を残した。

兵C【初めて命中させたぜ!】
兵A【やったな!】
兵B【空母が火だるまだ!】



【旗艦長門】
木村【・・・】
士官B【長官!攻撃機隊から入電です!】
木村【うむ。】
士官B【敵空母三隻撃沈!】
兵【おお!!】
兵【やったぁ!】
兵【大戦果だ!万歳!】
士官A【敵本拠地は裸も同然です、艦隊突入ですね!】
木村【しかし、あの電文の送り主は何処に居るのだろか。】
士官B【確かにあの電文は本当でしたね、捕虜の証言でも一致しています。】

バタン!
士官が一人入ってくる。

士官A【長官!先ほど米軍の漂流者を発見し尋問したところあの電文を送信した者を知っていると言っています!】
木村【!?少し席をあかすぞ、対空対潜警戒を厳にせよ!】


米軍の漂流者は天魔の乗っていた空母マーメイドの乗組員だった、木村長官はその漂流者から全てを聞いた。

木村長官は驚いた、電文を送ったのは日本兵と言うことに。

木村【・・・なるほど、それで天魔は今敵本拠地に居るんだな?】
米兵【そうだ、だが補給を断たれてもう数日がたっている!頼む仲間を、ゲホッ!。】
木村【わかった、必ず助けよう。彼を医務室へ。】



【敵本拠地】
【飛行場近くの山岳地帯】
???【水をくんできた。】
???【ありがとう天魔、すげぇな、日本兵はまるで疲れ知らずだ。】
天魔【ウォーカー、大丈夫か?】
ウォーカー【ああ、少しだるいが、大丈夫ゲホッ!ゲホッ!】
天魔【しっかりしろ!】
ウォーカー【大丈夫だよ!ったく心配性だな。】
日本兵【天魔隊長!敵軍港が攻撃されました!攻撃したのは我が日本軍機であります!】
天魔【本当か!】
日本兵【はっ!連合艦隊はすぐそこまで来ているであります!】
米兵A【俺達、たすかるのか?】
ウォーカー【ああ、もうすぐだ!】
日本兵【やったぁ!】
米兵【やったぁ!】

第15話 ルナvs天魔

【日本連合艦隊】
士官A【長官!救出した米兵から聞き出した無線信号を手当たり次第つないだところ、一つだけつながりました。】
木村【よしつないでくれ。】

“日本艦隊きこえますか?”
木村【よく聞こえる、私は連合艦隊司令長官木村だ、君たちは今どこにいる?】
“山の中、敵飛行場の隣の山です。”
木村【偵察機を飛ばして確認させろ。】
兵【はっ!】
木村【君たちの隊長は?】
“そ、それが、隊長は米兵の隊長と敵地に向かって行きました。”
木村【何!?その隊長の名前は?!】
“天魔隊長です。”


【島と島の連絡橋】
天魔【・・・見張りは5人】

ガサッ!

天魔【!?】
ウォーカー【天魔!俺だ俺だ!】
天魔【ウォーカー!?なぜ来た?】
ウォーカー【馬鹿野郎!一人で行かせて国に帰って見ろ!夜眠れねーよ!】
天魔【ウォーカー・・・サンキューだ。】


天魔とウォーカーは連絡橋の下を敵に見つからないように進んだ。


天魔【・・・ウォーカー大丈夫か?】
ウォーカー【あ、ああ!】

20分泳ぎ敵の基地がある島に上陸した。

天魔【・・・ルナがここに。】
ウォーカー【おい!あれ!】

敵の基地の先に巨大なロケットが顔を出していた。

ウォーカー【一発や二発じゃないぜ。】
ラヴィアンテ兵【貴様何者だ!】
天魔&ウォーカー【!?】

ウォーカーはトンプソン機関銃を敵兵に発砲した。

ウォーカー【・・・走るぞ!】
天魔【おう!】

次の瞬間全島にサイレンが鳴り響き、基地から敵兵が出てきた。

ウォーカー【天魔!これ!】
天魔【なんだこれ?】
ウォーカー【ショットガン!だ!くれてやる】
天魔【ウォーカー何度も済まんな!】
ウォーカー【来たぞ来たぞ!】
天魔【手榴弾!】

天魔は敵基地の出入り口ゲートに手榴弾を投げ敵兵数人を吹き飛ばした。
ウォーカーはその間にフェンスを切り敵地にはいりこんだ、ウォーカーはトンプソンを乱射し天魔から気をそらした。

ウォーカー【さぁ!来い!ヤンキー魂見せてやる!天魔行けぇ!】

しばらくしてウォーカーの姿はみえなくなった。

天魔【ウォーカー・・・ありがとう。】



天魔は敵基地内部に入り込んだ、かなは敵兵の姿はほとんどなくものけのからだった。
そのうち天魔は広い部屋に入った。
異様にに丸い空間、その中心にはルナが立っていた。

天魔【・・・ん?ルナ!ルナー!】
ルナ【・・・】

“待ってたぞ天魔、やられたよ天魔君がこの事態を招いたせいで私の野望が狂ってしまった、君には死んで貰うよ、ルナ!そいつを殺せ!”

天魔【ドミニク!くっ!】
ルナ【・・・】
天魔【ルナ!目を覚ませ!】


ルナの身体から黒い影が現れる。

天魔【な、なんだ?!】



【基地】地上
ウォーカー【くそ!敵が多い!】

第16話 終焉

天魔はウォーカーが囮となり敵の目をかいくぐり、敵の本拠地に潜入した。中は手薄になっていた。天魔を待ち受けていたのは、ドミニクによって操られているルナだった。

天魔【・・・ルナ】
ルナ【・・・】
カチャ!
ルナはMP40を天魔に向けて発砲した。
ダダダダダダダダダダダ!

天魔は、回避しながらライフルでルナからMP40を撃ち飛ばした。
ルナ【・・・】
天魔【ルナ!目を覚ませ!】


【一方ウォーカー】
敵の基地の中を走りまくり取り囲まれてしまった。

ウォーカー【ああ!くそ!弾がねぇ!】

ウォーカーはリュックサックから使えそうなものを探した、しかし使えそうなものは無くウォーカーはハンドガンを抜き応戦した。

ウォーカー【やられてるたまるか!うおぉぉぉぉ!!】

その時、無数の砲弾が基地に降り注いだ。

ウォーカー【ファック!?】


基地の外から日本軍が現れ、一気に流れ込んで来た。

日本兵【手を上げろ!】
ウォーカー【ま、まて!味方だ!味方!】
米兵【ウォーカー大尉!ご無事で!】
ウォーカー【お前らもな!】
日本兵【米兵の指揮官殿ですね、天魔殿は何処か?】
ウォーカー【話してる時間はない!天魔は俺がたすける、皆はあのミサイルをじゃなきゃ世界が終わる!行ってくれ!】
日本兵【了解!続けぇ!】

日本兵はミサイル基地へと向かった、ウォーカーは基地内部にむかった。

ウォーカー【・・・誰もいない。】

暗い通路にラヴィアンテ軍兵士の死体が転がっていた、ウォーカーはその兵士からMP40をとり先を急いだ。

しばらくして制御室らしき部屋にはいった、一つのモニターに天魔とルナが映っていた。

ウォーカー【・・・!?天魔!】
ドォン!

何者かに肩を撃たれた。

ウォーカー【ぐぅ!】
ドミニク【貴様は、天魔の?】
ウォーカー【あああああ!】
ダダダダダダダダダ!

ウォーカーはMP40を乱射した、ドミニクは部屋の奥に消えていった。
ウォーカー【くそったれ!いてぇ!】

ウォーカーはドミニクの後をおった、するとある部屋に入った。

ウォーカー【はぁ、はぁ、電波塔?】

ドン!


【一方天魔】
ぐぐぐぐぐぐぐ
ルナの身体から黒い影が上がり、天魔のくびを締め上げた。
天魔【くっ!な、何だ!】

天魔は影にショットガンを突きつけると、影は天魔の持っていた銃を真っ二つにした。
天魔は刀を抜いて影を切り離した。

天魔【はぁ、はぁ、これがエレメント115か。】

シュッ!シュッ!
影は天魔めがけて襲いかかった。
天魔は影に刀を振り下ろしたがはじき返された。
影は変形し、天魔の脇腹を貫いた。
天魔【ぐっ!ああ!】

影は天魔の頭を貫こうとした。
シュッ!


【一方ウォーカー】
ドミニク【ハハハ、あれはルナを操るための電波塔だ。そして、ラヴィアンテ帝国は皆私と同じ世界を取る者だ、世界は私の物になるルナは我々の貴重な戦力だ。
聞いたところ、君は天魔の友人だな?なんにせよ、君たちは死ぬんだ。】
ウォーカー【聞いた限りじゃあんたの夢には反吐がでる!娘を犠牲にしてまでなぜ世界にこだわる!】
ドミニク【君にはわかるまい!私は世界の頂点にたつのだ!君のようなゲスな男に何を言ってもわかるまい。】
カチャ!
ドミニク【残念だったな。】
ウォーカー【銃を向ける時には・・・気をつけな!!】
ドン!

ウォーカーはリボルバーを取り出しドミニクから銃を弾き飛ばし、ドミニクを蹴り飛ばした。

ドミニク【この!】
ドミニクは銃を取り出し、ウォーカーを撃った。
ドン!ドン!ドン!ドン!
銃弾はウォーカーの足に当たった。
ウォーカー【う!うおおぉ!】
ウォーカーはドミニクに向けてMP40を撃った。

ダァダダダダ!

ドミニク【ぐっ!!】

ダァダダダダダダダダダダダダダ

ドミニク【あ・・・ああ・・・・・】
ウォーカー【はぁ、はぁ、ざまぁみろ!・・・地獄に堕ちなクソ野郎、ぺっ!】
カチ!
シュッ!

ドゴォォォォォオン!!

ウォーカーは手榴弾で電波塔を破壊した。



シュッ!
天魔【・・・ん?】
ルナ【あああああああ!】
ドサッ!

影はルナの身体に入っていった。

天魔【ルナ!】

天魔はルナを抱き上げた。

ルナ【うぅ・・・お、お兄ちゃん?】
天魔【ルナ!大丈夫か?!】
ルナ【うん、けど力が入らない。】
ウォーカー【天魔ー!】
天魔【ウォーカー!無事だったか!】
ウォーカー【天魔!ドミニクの野郎は始末した!・・・天魔】
天魔【ああ、ルナ、ウォーカー・・・帰ろう。】

ドゴォォォォォォォオン!

天魔【!】
ウォーカー【!】
天魔【何だ!?】
ウォーカー【とりあえず・・・



逃げろー!!

第17話 終戦と平和

天魔とウォーカーはドミニクを倒しルナを救出した、すると基地が爆発を始めた。この爆発は日本艦隊のミサイル基地のミサイルを砲撃し、ミサイル基地からこの基地の通路に伸びている石油菅が連動して爆発していたのだ。

ドゴォォォォォォオン!!
タッタッタッタッタッ!
天魔【はぁ!はぁ!し、死ぬ!ウォーカー!走れない?】
ウォーカー【む、無理!足撃たれてるんだ!】

天魔はルナを背負い、ウォーカーを肩にかけて走っていた。
ドゴォォォォォォオン!!

天魔&ウォーカー【ひぃー!!】
ルナ【きゃぁ~~!】

ドゴォォォォォォオン!!
ドゴォォォォォォオン!!
ドゴォォォォォォオン!!


【本拠地・外】
ドゴォォォォォォオン!!

日本兵【!?】
米兵【!?】


敵のミサイル基地が崩れていくのが見えた。
ドゴォォォォォォオン!!

日本兵【やった、敵の陣地は崩れたぞ!】
米兵【おぉぉぉぉ!】


ラヴィアンテ兵【司令・・・】


ラヴィアンテ兵は降伏し戦闘は全て停止した。

【本拠地跡】
辺りは瓦礫の山だった。
日本兵【ん?・・・おい!医療班を!】



【数日後】
【医療テント】
天魔【・・・んー・・・ん?】
ウォーカー【目、覚めたか?】
天魔【ああ・・・】

天魔とウォーカーはベットに寝かされていた、ルナは天魔のベットの上に寝ていた。

ウォーカー【運が良かったってよ、瓦礫のくぼみに偶然入って助かったんだと。】
天魔【なるほど・・・】
ウォーカー【あと、空母マーメイドが・・・撃沈された、艦長も死んじまった。】
天魔【艦長・・・無念だ。】
ウォーカー【ああ、立派な人だったよな、名前を聞いてなかったのが後悔だ。】
天魔【そうだな・・・ウォーカー】
ウォーカー【ん?】
天魔【終わったな。】
ウォーカー【ああ、】

【インド洋双子島近海】
天魔とウォーカーは飛行機から空母マーメイドが沈んだ上空を旋回していた。
ウォーカー【・・・天魔】
天魔【おう。】
シュッ!
天魔は花束を落とした。

ウォーカー【空母マーメイド艦長・・・ただいま帰投しました。】
天魔【艦長ありがとうございました!敵兵である私を仲間にいれてくれて!
・・・うぅ、ううう】
ウォーカー【うっ、はぁ、・・・では艦長、行って参ります!・・・さよなら。】
ブウゥゥゥゥゥゥゥゥウン!



数日後、この戦いをアメリカの潜水艦がちくいち本国に伝えていた、アメリカ海軍はただちに大艦隊を送った、日本艦隊は交戦はしないと無電を打ち、アメリカ艦隊に拘束された。

ウォーカーが持ち出した資料が証拠となり世界的大ニュースとなった。



数日後、ハワイにニヶ国のトップが集まっていた。
アメリカのトルーマン大統領
日本国の天皇陛下

2ヶ国のトップが、この戦争をきに今後のことについて話し合った。
アメリカは日本と和解し、日本もアメリカの要望で、沖縄にアメリカの軍事基地を置くことを承諾。

日本は侵略をしない、核を持たない作らない持ち込まないことを誓った。

また日本、アメリカ、イギリス、ソビエトは四ヶ国平和友好条約を結んだ、互いに救い合い、国の発展に尽くすと。


【ワシントンDC】
“こんにちは、世界ニュースラジオです。先の大戦でアメリカは栄光の勝利をつかみました、しかしこれはある秘密国家ラヴィアンテ帝国が仕掛けた壮大な潰し合いだったのです。つまり世界の軍事大国同士を戦わせ消耗させ、ラヴィアンテ帝国がある作戦により世界を我が物にしようとしたのです。それを阻止してくれたのは、あるアメリカ艦隊の隊員たちと日本艦隊と一人の日本人でした。詳しい名前はまだ公表されてません。”


【インド洋双子島】
【帰国日】
天魔【ありがとな。】
ウォーカー【ああ、また会おう。】
天魔とウォーカーは互いにハグをした。
ルナ【ウォーカー!またね!】
ウォーカー【元気でな、ルナ】

天魔とルナは船に乗り込んだ、陸を離れて双子島が見えなくなるまでウォーカーはずっとみていた。

天魔【・・・正直、寂しい。】
ルナ【】
天魔【寝ちゃったか。】


【数ヶ月】
【日本・靖國神社】
天魔【・・・】
ルナ【・・・】

帰国後、兵士達は靖國神社に集められ祝杯が行われた、そして兵士達は階級昇格した。
そして、

兵【天皇陛下より最高勲章を授与されるもの、天魔。】
天魔【!?】
天魔は、意識が飛びそうだった、天皇陛下といえば神に近い存在、またお顔すら知るものはあまりいなかった。

天魔は前に出た、すると天皇陛下が兵士達の前に出てきた、兵士達は姿勢を低くしひざまずいた、天魔もひざまずいていた。
天皇陛下【顔をあげたまえ、天魔】
天魔は顔をあげた。
天皇陛下【そなたは、我が日本、また世界の為に自らの決断により世界を救った、これは賞賛に値する、ソナタには最高勲章と軍の副統帥権を授ける、大義であった。】
天魔【あ、ありがたき幸せ!】

天魔は深くひざまずいた。

その後、日本は憲法の改正など新たな日本が作られていった。



【月】
【月面基地】
???【・・・天魔】

第18話 影ヒトガタ

1946年1月24日
【東京】
天魔とルナは東京の兵舎にいた、その理由は記者達に周りを囲まれているからだ。


【兵舎】
天魔【いっぱいいるなぁ。】
ルナ【お兄ちゃん、有名人だしね。】
天魔【うむ、しかし東京が焼け野原とは聞いたが、これはひどいな。】
ルナ【とうきょうってどんな街だったの?】
天魔【洋風の建物が多くて、まぁほとんどは木造建築だったな。】
ルナ【ふ~ん】
天魔【・・・ルナ!】
ルナ【ん?何お兄ちゃん!】
天魔【東京の街に行ってみるか?】
ルナ【街に?】
天魔【ああ、そろそろお昼だしな。】
ルナ【行こう!行こう!お昼食べに!】
天魔【よし、じゃあ行くか!】


(ルナは、まだ誰かに甘えたい年だと思う、行動を共にしているからわかる。ルナには、寂しく生きて欲しくはない。)



ルナ【わぁ〜!】
天魔【東京はどうだ?】
ルナ【すごく楽しい!!】

ルナは蕎麦屋の前で止まった。

ルナ【・・・】
天魔【ん?蕎麦屋か、食べてみるか?】
ルナ【蕎麦~?】
天魔【食べ物だよ、お腹空いただろ。】
ルナ【うん!】



【蕎麦屋】
ルナ【わぁ〜!綺麗〜。】
天魔【ふふふ、ルナ、これを乗せるとさらに美味いぞ。】
ルナ【なにこれ!?】
天魔【ワサビって言う食べ物だ、辛くて美味しいぞ。】

ルナはワサビの口に入れた。

ルナ【!?ふぇっ!辛いよぉ〜】
天魔【ハハハ、ワサビは少し蕎麦の中に入れて混ぜて食べるんだ。】
ルナ【美味しい!お兄ちゃん!凄く美味しいよ!】
天魔【それはよかった。】



【アメリカ】
【ワシントン】
兵【エリア51!ネバダ山脈基地から連絡途絶!】
兵【テレポーターが充電開始されてます!】
参謀【ウォーカー大佐を呼べ!】


ウォーカー【ネバダ山脈基地の基地の調査ですか。】
士官【そうだ、連絡が途絶して5時間だ。】
ウォーカー【なるほど、では行ってまいります。】
士官【頼んだぞ。】



【日本】
【東京】
天魔【うぅ・・・う


“隕石は回収したか?”
“こちらです”

“実験は中止しましょう!私たちもいつ奴等に喰い殺されかわかりませんよ!”

“115、ネバダ山脈。月、基地”


バサッ!
天魔【!?】
天魔はベットから跳ね起きた。
ルナ【スースー】
天魔【夢・・・ネバダ山脈?たしか、アメリカの・・・】

“いってみるか?”
天魔【!?誰だ!何処にいる!】
カチャ!
天魔は軍刀を抜いて辺りを見渡した。


“お前の中”

天魔【訳のわからない事をいうな!】
"大きな声を出すなルナが起きるぞ"
ルナ【ん~むにゃむにゃ~】

天魔は兵舎の外に出た。

天魔【本当に・・・俺の中に?】

天魔の体から影が伸び人間の形になった。

影【ああ、本当だ、私はエレメント115の生命体だ】
天魔【何だって!?】
影【石にいると、動けないのだ人間に入れば、その人間を操る事ができる。】
天魔【お、俺の体を乗っ取ると?】
影【違う違う、お前はコントロールできん、お前は精神がつよいからな。】
天魔【そ、そうか。】
影【まぁ、最初に見た時は嬉しかったぜ、俺の適合者はお前が初めてだ、大概の人間は全身の半分の血が噴き出て死ぬ、そして】
天魔【ゾンビになる】
影【そう、まぁそんな事はいい俺達は宇宙から来たらしい。】
天魔【宇宙って、宇宙?それに、俺達?】
影【そうだ、今近くにいるのは、ルナに入っている影だ、お前も見ただろルナから伸びた黒い影を?】
天魔【あれが、お前と同じ】
影【お前も影を操れる、そしてお前とルナの影以外の影が月にいる、そいつに会いに行こうぜ。】
天魔【・・・頭が混乱して来た、でもルナを一人には】
影【影が守ってるから大丈夫だ、行くぞ!】
天魔【ま、待て!行くって?飛行機か?船

キュィィィィィィィィィィィィン!

バーーーーーーーーーーーーーーーン!

第19話 サマンサ

【アメリカ】
【エリア51ネバダ山脈基地】
ウォーカー【GO!GO!】
兵【了解】


ウォーカー【しゃがめ】
ガサッ!
ウォーカー【・・・あれは!?】

ウォーカーは、基地の奥に見覚えがある人物がいた。



天魔【暑いってことは。】
影【ネバダ山脈基地だ】
天魔【・・・聞いていいか?】
影【ん?なんだ。】
天魔【宇宙から来たっていったな、何しに来たんだ?】
影【・・・あえて言うと俺は人間だった。】
天魔【人間!?】
影【訳あってな、お前と同じ影に取り付かれた人間だった、まぁ取り付いていたのはルナの影なんだかな、詳しいことはまたの機会だ。しかし俺の力で沢山の人が死んだ・・・いや殺したんだ。】
天魔【・・・】
影【殺すきは無かった、ただ皆を守りたかった、しかし人間は俺を利用しようとした、そしてまた人が大勢死んだ・・・でなんやかんやで影になりお前と出会った、お前は初めての適合者だった、乗り移っても死ななかった、俺はお前に取り付いて逃げ出したかった。すまない】
天魔【・・・お前の気持ちはわかった、大丈夫だ後悔はしてない、誰かを守れる力が持てたと考えれば】
影【天魔・・・】
天魔【俺も守りたいものがある、こんどはお前の力を俺が皆を守るために使う!】
影【天魔・・・ありがとう】
天魔【これからよろしくな!・・・さて!月って言ったが?】
影【お前と同じ影が入った人間だ。】
天魔【よし・・・どうやって?】
影【テレポーターがあるらしい】
【おーーい!】

基地の奥から人が歩いてくる。

ウォーカー【天魔!やっぱり天魔だぜ!】
天魔【ウォーカー!?久しぶりだな!】
ウォーカー【確かにな!】
天魔【さて、ウォーカーどうやら月に用事がある。】
ウォーカー【月?ならテレポーターがあるぜ!】


ウォーカー達と天魔はテレポーター格納庫へ向かった。


ウォーカー【お前達はここで待機だ、いいな?】
兵達【了解】
ウォーカー【テレポーターねぇ~】
天魔【自由に何処にでも行ける機械だと。】
ウォーカー【すげぇ技術だぜ。】
天魔【ここからは?】
影【あそこに入れば、あとは月に行ける。】
ウォーカー【天魔、誰としゃべってるんだ?】
天魔【え?あぁ・・・】
影【言っていいぞ。】

2分後

ウォーカー【なるほど、俺はウォーカーだ!よろしくな!】
影【知ってるぜ。】
天魔【では、行くか。】

天魔とウォーカーはテレポーターに乗った、すると辺りからイナズマがはしった。



【月面基地MOON】
キュイィン!!!
天魔【な!か、身体か!?】
ウォーカー【軽い軽い!ヒャッホォー!】
天魔【おぉ、これが月・・・雪山のようだ。】
ウォーカー【低重力が楽しい~】
天魔【ここは、建物のなかだな、外は空気が無いと聞く、この潜水服みたいな物を着るのかもしれん。】

ダダダダダダダダダダダ!
突如、銃声が鳴り響く。

???【屍どもめ!何処までも付いてくつもりか!】
天魔【あれ?タケオ殿?】
タケオ【おぉ!天魔ではないか!また会えたな!】
天魔【お元気そうで何よりです。】
タケオ【お主もな、ん?見た所丸腰ではないか、これをやろう。】
タケオは、天魔にリボルバーを渡した。
天魔【ありがとうございます】
タケオ【うむ、では先に行く!さらばだ!】


ウォーカー【・・・】
天魔【ウォーカーどうした?】
ウォーカー【何か、熊のぬいぐるみがな。】
天魔【熊のぬいぐるみ?】
影【サマンサ・・・】
ウォーカー【サマンサって、マクシス博士の娘さんの名前?】
天魔【・・・わかった】
ウォーカー【何がだ?】
天魔【リヒトーフェン博士だよ、彼は博士その娘を殺せと命じられた、そして彼はテレポーターでマクシス博士とサマンサを消した。だが、リヒトーフェン博士は月にテレポートさせたんだ。
サマンサが生きてるなら?】
ウォーカー【多分生きているだろう、しかしリヒトーフェン博士を怨む?】
天魔【多分そうだと思う、しかしだとすると影が感じたエレメント115は、マクシス博士?サマンサ?どちらに寄生してるんだ?】



リヒトーフェン【サマンサ・・・】
サマンサ【さぁ!むくいを受けなさい!】




天魔【行こう、ウォーカー】
ウォーカー【そうだな。】
カチッ、シューーー
宇宙服に空気が入る。


しばらく、月基地を探索していたやはり無人のようだが、辺りには血痕のあとが沢山あった。
その後、巨大なドームに入った、中には植物が沢山はえていた。
天魔【空気があるようだな。】
天魔はヘルメットをとった。
ウォーカー【たしかに空気があるな。】
影【近くにいる!】
天魔【何処だ?】

ザザッ!

天魔【!?】
???【!?】
天魔【り、リヒトーフェン博士?】
リヒトーフェン【天魔くん?何故君が!?】

???【みぃーつけた。】
リヒトーフェン【伏せろ!】

シュッ!!

伏せた瞬間、周りの木々が切り倒された。
黒い影をまとった少女が宙を待っていた。



天魔【・・・サマンサ】
サマンサ【・・・天魔、何でここに?そこにいちゃダメだよ?殺しちゃうよ!どいて!】
天魔【聞け!サマンサ!リヒトーフェン博士は君を殺そうとは思っていなかった!】
サマンサ【え、う、嘘よ!なら何故私をこんな所に!】
天魔【リヒトーフェン博士は、博士と君を抹殺を命令された、しかし断ったんだ、だが命令した奴らが殺すことを恐れた、リヒトーフェン博士は君達を月に送ったんだ。】
サマンサ【・・・】
リヒトーフェン【本当だ、サマンサちゃん、君と博士を殺されるのを見たくなかったんだ。】
サマンサ【・・・そ、そんなの!信じられないわ!】
リヒトーフェン【サマンサちゃん・・・すまなかった!こんなところに連れて来たばかりかエレメントに寄生されて・・・許してくれ、許してくれ。】


リヒトーフェンは両手を地面につき頭を下げた。


天魔【・・・博士。】
リヒトーフェン【死に場所をもとめたら、君のところまで来てしまった、君の軌跡を追い続けた。】
サマンサ【リヒトーフェン・・・】

サマンサはしばらく黙って、顔を上げた。

サマンサ【そ、そうとも知らず私、貴方に酷い事を。】
リヒトーフェン【いいんだ、僕が君にした事をの方が大きいのに、君は優しんだね】
サマンサ【リヒトーフェン!】
リヒトーフェン【サマンサちゃん!】

デンプシー【いいシーンだな!リヒトーフェン!】
タケオ【博士に栄光あれ!】
ニコライ【お巡りさんこっちだぜ!】
リヒトーフェン【う、うるさいな!あっちにいたまえ!諸君!シッ!シッ!】
天魔【よかったな。】
タケオ【君も立派だぞ!】
天魔【いやぁ、それほどでも。】



リヒトーフェン【これで、お別れだな。】
デンプシー【寂しくはねぇよ】
ニコライ【うぅ、う寂しくなんかないんだからね!】
タケオ【さらばだ!戦士達よ!勇敢だったぞ!】
リヒトーフェン【君達はどの時代に行く?】
タケオ【この時代に生きよう】
デンプシー【そうだな。】
ニコライ【ウォッカの産地に店を出して、ウォッカの風呂に入りたい!】
リヒトーフェン【はは、じゃあ皆さん・・・さいなら!】

天魔【リヒトーフェン博士。】
リヒトーフェン【さぁ、日本に帰りたまえ、サマンサちゃんを頼んだよ。】
サマンサ【リヒトーフェン。】
リヒトーフェン【またね、サマンサちゃん】


キュィィィィィィィィィン!!




???【落ち着けマールトン!落ち着けば!出来る!】
リヒトーフェン【私の主人があきれるなぁ〜・・・】

第20話 始まり。

サマンサはリヒトーフェンを敵視し、ゾンビに襲わせていたが、リヒトーフェンはサマンサとマクシス博士を救うために、テレポーターにかけたのだ。
サマンサは真実をしり、リヒトーフェンに今までの事を謝った。
リヒトーフェンとサマンサは和解し、別れを告げた。
後、サマンサの父マクシス博士は月基地にきてから、しばらくして亡くなったという。


ウォーカーは、アメリカに帰り司令部に報告した、(基地がゾンビに制圧されていました、大変でしたが、激闘の末我が部隊の勝利!基地を奪還しました!)
後、ウォーカーがモデルになったゾンビ映画がでた。

天魔【・・・へぇ~】



天魔とサマンサは、日本に帰った、日本に帰る頃は日の出だった。

【日本】
影【ふぅ〜。テレポートは疲れる。】
天魔【すまない、助かる。】
サマンサ【天魔。】
天魔【ん?】
サマンサ【ありがとう。】
天魔【・・・ああ。】


【兵舎】
天魔【ルナ?】
ルナ【ん~、ふぁ~・・・おはようお兄ちゃん。】
天魔【おはようルナ。】
ルナ【あ、おはようお兄ちゃん。あれ?お兄ちゃんその子は?】
サマンサ【私はサマンサ、よろしくね。】
ルナ【よろしく、私はルナ。】
天魔【これから、サマンサは訳あってうちの家族になる。】
ルナ【じゃあ!お姉ちゃんになるんだね!】
サマンサ【ルナは妹になるのか、かわいい妹だ。】
天魔【・・・和む】
兵【天魔様!至急、議事堂へ来てください!】
天魔【え?あ、はい!わかりました!サマンサ、ルナちょっといってくる。】
サマンサ【わかったわ】
ルナ【行ってらっしゃい】


【国会議事堂】
兵【敬礼!】
ザッ!
天魔【・・・】
内閣総理大臣【天魔殿にイギリス、アメリカ、ソ連から勲章が届いている。天皇陛下も喜んでいられる】
天魔【は、とても光栄ですあります!】

天魔は、今や山本五十六につぎ日本国民の注目を集めた。
日本の状況は男女の差別をなくし、現代の日本に大いに踏み出した。
軍隊は解体されず、国家総動員法などは廃止された。


これが天魔誕生のお話、しかし、本当の戦いはここからであった。


第一章 天魔誕生編 完

天魔戦記

ありがとうございました!
これからドンドン作品を出して行きます!頑張ります!

天魔戦記

この物語は謎の石エレメント115、日本の軍人天魔とその仲間達が繰り広げる冒険の物語。

  • 小説
  • 短編
  • 冒険
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 第1話悪 夢の夜
  2. 第2話 日の国の刃
  3. 第3話 絆
  4. 第4話 ベルリンの少女
  5. 第5話 死人使い(ネクロマンサー)の少女
  6. 第6話 天魔の過去(前編)
  7. 第7話 天魔の過去(中編)
  8. 第8話 天魔の過去(後編)
  9. 第9話 ラヴィアンテ帝国と終戦
  10. 第10話 日本国
  11. 第11話 上陸と絶望
  12. 第12話 日本軍vsラヴィアンテ帝国軍
  13. 第13話 インド洋海戦 前編
  14. 第14話 インド洋海戦 後編
  15. 第15話 ルナvs天魔
  16. 第16話 終焉
  17. 第17話 終戦と平和
  18. 第18話 影ヒトガタ
  19. 第19話 サマンサ
  20. 第20話 始まり。