紗希と僕 1


僕の同じ歳の幼なじみの話です。彼女の名前は紗希といいます。
近所で、親同士も仲が良く、赤ん坊だったころからよく遊んだ仲でした。結構活発な子で、おとなしかった僕はいつも泣かされていました。
一緒にお風呂に入ることも結構ありました。私たちは毎回のようにお互いの性器を触りあったりしていました。二人きりで遊んでいるときも互いの性器を出し合ったりして何が楽しいのかわかりませんがそんなことをしていました。

小学生になると性器を見せ合ったり、一緒にお風呂に入ったりすることはなくなりました。学校や家ではカードゲームなどをして普通な遊びをするようになりました。

僕が小学6年の雨が降っていた放課後のことです。僕は帰ろうとして、児童玄関へ行きました。傘をさして外へ出ると、雨宿りをしている紗希がいました。クラスも違うし、最近は遊んだり喋ったりしていませんでしたが、周りに誰もいなかったし、声をかけないのもどうかと思ったので、「雨宿り?」と声をかけました。「うん」と彼女は頷いて言いました。雨は強くなってきているし、なかなか止まないだろうと思ったので、「(傘に)入れよ」と彼女に言いました。紗希は「いいの? じゃあ入る」と言って二人で一緒に帰ることにしました。話しながら歩いていると雨が急に強くなりました。学校から僕の家のほうが近かったので走って僕の家に帰りましたが、二人ともべたべたに濡れてしまいました。このまま玄関にいてもどうかと思ったので彼女を家に上げました。家には誰もいませんでした。多少濡れても大丈夫だろうということで更衣室に行ってタオルを渡して身体を拭きました。

「なんかここの場所なつかしーい」
と彼女は言いました。
「あーうん。前は一緒に(風呂に)入ってたもんな」
彼女のやや長い髪は濡れて肌にぴたりとついていました。それを見た僕はなんだかどきどきしていました。
「ねぇ、一緒にまた入る……?」
「……え?」
「うそ、なんでもない」
しばらく沈黙が続きましたが、僕は何思ったのか服を脱いで下着だけになりました。あれだけ一緒にお風呂に入っていた仲です。時はたっても彼女とこの空間にいるときは服を脱ぐ行為は不思議ではないと思ったのでしょうか。
「やだー」と言いながら彼女は背を向けました。
「俺は風呂入る。風邪ひくの嫌だし、温まらないと」
僕はうまくごまかせたかわかりませんでしたが、全裸になって浴室のドアを開けました。

彼女は更衣室からなかなか出て行きませんでした。僕は乳白色のお湯の中に入って、しばらく曇りガラス風のドアを通して更衣室の様子を見ていました。すると、彼女が服を脱ぎ始めたようでした。まさかと思ってあたふたしていた時、扉が開き、髪をトップにまとめて、大きいタオルを身体に巻いた紗希が現れました。平然とシャワーをし、浴槽に入ってきた彼女は、肩までお湯につかると僕に背中を向けてタオルを取り始めました。僕は驚いてしばらく何も言えませんでした。
「……紗希?」
「……んー? ……あたしも風邪ひきたくないもん」
「でも、自分ちで入れば……」
「まだ雨すごいもん。後で迎えに来てもらう」
反応できずにいると、彼女が向こうを向いたまま言いました。
「ねえ! 意識してる!? 昔も一緒に入ったけどさっ、あたし成長したんだから、……その……」
彼女の顔は赤くなっていました。
「……見てほしかったんだよ……あたしの身体を……」
「……」
えー?

僕はまた反応に困りました。紗希のクラスと合同でやるプールの授業などで彼女を見たときとか、胸が膨らんでいるなとは思っていました。彼女はとても恥ずかしそうにしていて、それでも体を近づけてきました。触ってほしいということなのかと僕は思い、意を決して彼女の体に触ることにしました。両手を彼女の肩に伸ばし、腕を下に撫でていきました。嫌がるかと思ったけれど、びくっとしたあと気にしないふりをしていたようでした。僕が背中やわき腹を触ったところ、とてもくすぐったそうにしていました。それもあってか緊張していた僕はなんだか昔に戻った感じがして少し懐かしくなりました。僕はゆっくりと彼女の胸に手を近づけていきました。彼女は嫌がらずに浴室の壁を見ていました。

紗希と僕 1

紗希と僕 1

幼馴染と僕の小学校6年の時の話

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2012-01-12

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted