爆発反応装甲

例え己を恥じて罰するとしても
犯した過ちに首をうなだれるとしても
そこにあの
忌まわしき利己心の作用していることに気付かぬ餓鬼の心よ
お前は見せ掛けの表象において神妙だ
しかしそこに反省はあるか
そこに罰はあるか
皺の入った童顔を
萎れた風にしかめては
進んで罰に甘んじて
その素直と哀れで媚びへつらい
内なる稚拙な精神を護っている
戦車の装甲のように

爆発反応装甲

人は利己心から逃れられない
逃れ得たと思うことこそが最悪の利己心である

爆発反応装甲

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-08

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