Untitled #3
夏休みまで……
「なあ」
「なんだよ」
「夏休みまであと一ヶ月程だな」
「三ヶ月だけどな」
「俺たち、人生最後の夏休みを迎えるんだな」
「中学のな」
「いろいろあったよな、この一年」
「え、ちょ、俺がおかしいのか!? 俺が間違ってるのか!?」
「何ごちゃごちゃ言ってんの?」
「一年もう終わったのかよ!?」
「まだだよ、そんなこともわからないの? ハッ」
「テメェが分かってなかっただろ!」
「ちょっと〜人のせいにしないでよ〜」
「お前のせいだろ!!」
「それで、夏休みどうする」
「君は24時間364日ずっと勉強しないと生きていけないと思うよ……」
「夏休みってイコール長いだけの空っぽの世界だよね〜」
「それはお前の頭の中な」
「酷いな、昨日ちゃんと詰め込んだよ!」
「どういうことだよ!」
「こういうことだよ!」
「何それとなーく頭を開けようとしてるの? ――って開いたし!」
「じゃあ君も開けようか」
「ヤメロオオオオオオオオオオオオ!!」
Untitled #3
なんかもう何でもあり