未来のアイテム テレパス・マウス

その未来の機械は頭の両側につけるものでテレパスマウスとよばれた。

頭の信号を読み取り思っていることを相手に瞬時に伝えたり、思っただけで

機械を動かしたりできる画期的機械だった・・・。

未来の人はテレパスマウスを頭に装着し、どんどん仕事をこなした。

頭の信号だけですべてが可能になる。

夢のような世界だ。

しかし、どんなに急いでも仕事量は変わらない・・・という物理的な事実が

あることを彼らは忘れてしまっていた。

その物理的仕事をやらねばならないという事実を未来人たちは受け止められないでいた。

「あのテレパスマウスは餌だったのか・・・・?我々をおびき寄せる・・・!」

未来人たちはテレパスマウスを使った分、ここで物理的仕事を延々

やるのだと思うと、涙がでそうだった。

未来人たちは言った。

「ああ・・・あの世界は夢だったのだ」

と。

    おしまい

未来のアイテム テレパス・マウス

未来のアイテム テレパス・マウス

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-05

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