サースティー・サーティー

書いておこう
私の中に重たく影を落とす
そして光をあてるとそれを嫌うようにどこかにかくれてしまう
目には見えないが確実に存在するもの
もしかしたらそれは
私の周りの人生の先達が確かにそれを現時点では証明してくれているように見えるように
いわゆる連帯とか奉仕とか、愛とかいうもので
一時的あるいは長期的に払拭され解決を見るものなのかもしれないが
果たして「若年」という無造作な世代論の中で語られる
その影の主の位置づけ(これも一般的価値観に基づいた相対的視点というものであるのだが)
は不安あるいは制御不能の心理状態から脱却するための大きなよりどころには
残念ながらなりそうもない
「絶対」という言葉が「無」にすら通用しないことが
私が人間であるという意味を支えていることを知ったのは
もう何年も前の話
その中で積み上げられるのは時間の経過により認識される過去
2008年現在 それだけは秩序を保っている
つまり、二十代がおわり、三十代が始まるまでのわずかな時間
その時間を費やしてすべきことは「準備」
歯が痛い とか 恋人がいない とか 金がない とか
いわゆる 浮かんでは消える心と体の諸問題を解決するにはあまりに短いわけだが
「何かが出来そうな気がする」という「若年」「ならでは」の楽観を持ち越す
ことは確実であるとしても、夢見るたびにそれが夢であったことをくやしがるような
感性をコントロールすることは既に会得しているもので
さて
後に残ること
それは、 掃除 掃除だよ
サースティーサーティー!

サースティー・サーティー

サースティー・サーティー

  • 自由詩
  • 掌編
  • 時代・歴史
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-11

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