人身御供の少女
おそろしい、神だと名乗る頭のおかしな奴が来て、人身御供を差し出せとおどしてきた。
街の人間たちはそいつを恐れた。
しかし、大事な自分の子供を人身御供に差し出すのは嫌だった。
そこで街の人間たちは、ちいさな村から、ひとりの少女をさらってきた。
見知らぬ少女を人身御供に差し出す。
誰も少女の素性を知らない。
村にいた素朴な少女だと思っている。
素朴な少女は何も知らずに人身御供に差し出されたとみんな思っている。
神だと名乗るおかしな奴はその街の少女だと思っている。
少女の素性を誰も知らない。
本当の素性を誰も知らない。
村人たちは少女を知らなかった。
そして、その後何が起こるかみんな知らなかった。
少女以外は・・・。
おしまい
人身御供の少女