自殺少女

自殺少女

皆さんは、自殺したことはありますでしょうか?

質問がちょっと唐突すぎましたね。

皆さんは、自殺を考えたことはありますか?

私はありますとも

理由?


それはですね・・・

願い

あぁ、今日もまた憂鬱
明日も憂鬱
憂鬱じゃない日なんてあるものだろうか?
「雪乃ー!今日も学校に行こう」
私の名前を呼ぶ上辺だけの友達
私に家族がいないことをいいことと思っていつも上辺だけの笑みを浮かべる
もちろん、その目が笑ってないことには気づいている
「うん」
短く返事をして友達の横を歩く
歩道橋を渡ってる最中ふと思う
ここから飛び降りてしまえばどんなに楽なことか
そうすれば、彼女らも後悔するのではないか?
だが、現実は甘くない
私が飛び降りて死んだところで彼女らは私を嘲笑うだけだ
そんな無駄死にこそ御免だ
あぁ、いつになったら楽になれるのか
またそんな日々が私を待っている

日常

「おはよー」
「おはよー!」

次々と挨拶を交わしていくクラスメイト
私にはその挨拶は回ってこない
来るはずもない
逆に「おはよー」なんて言われたら椅子から物音をたて落ちるだろう
・・・いや、それを狙って挨拶する人も?
普通に入って普通に座って普通に読書をする
入った瞬間水バケツが落ちてくるなんてこともないし
席がなくなってることも無い
ただ・・・

『しね』

『消えろ』

『いなくなれ』


そんな言葉が机には鉛筆やらシャーペンで書かれてる
特に気にしてないので先生が来る前には消している
イジメといっても暴力とかそういう感じの直接的なものではない
逆にありがたいぐらいだ
そのせいか担任も他の教師もまったくといっていいほど気づきやしない
それでも教師か?
『先生は、このクラスにイジメがないようにしたい!』
先生、すみませんがここにありますよ?
前の私ならともかく、今の私なら即答してるだろう
「よしっ、全員席に着け!」
相変わらずの熱血ぶりで・・・
そういいたくなってしまうほどの熱血ぶり
この先生は、このクラスが初めてなようで4月からずっと張り切ってる
最も、この先生にイジメが発覚したところで何も変わらないのは分かりきったことだ
逆に面倒なことになるだけではないだろうか
「雪乃、そのケシゴム貸して」
「ほらっ」
「うっす。サンキューな」
別に男子にケシゴムを貸したところで何も感じない
あいにく、そこまで乙女心とか分からないから
そういうのを妬んでか、よく女子に睨み付けられるのはよくあること
そんなに羨ましいなら自分から「私が貸してあげる!」とか言えばいいものを
これだから女子は面倒なんだ
一時限目が終わり、二時限目が始まる
「雪乃、この問題を解いてみろ」
「4.2×10 18  円です」
「正解だ」
頭はいいほうなのでそういう面でも恨まれる
なんだ。私って恨まれることしかしてないじゃん


努力もしてないくせに

頭良いからって余裕かましやがって

ほんと。ああいうのムカツク


次々と並べられる、勝手な言葉


あんたには分からないだけで努力はしてる


余裕かましてるように見えるならお前の眼球は腐ってる


むかつくからなに?(笑)



実際にはいえない言葉
その言葉は私だけの秘密の言葉
誰にも打ち明けられることの無い永遠の秘密
言ったら殺される
私は、自殺しようがしまいが
いつでも崖っぷちに立っているんだ



「ねぇ、さっきあの男の子に貸してた消しゴムだよ。はい、どうぞ」
悪感しか感じない微笑みで消しゴムを渡される
…否、消しゴムだったもの
「…ありがと」
その消しゴムは切り刻まれてて消しゴムについてたカバーなんて焼かれてほぼ灰になっている。別に、お気に入りの消しゴムじゃないからどうでもいい。てか、これ塾の勧誘の時にもらった消しゴムだし。
そう思った私は、ゴミ箱にぽいっと捨てる。その姿に驚く女子たち
…いや、塾のやつなんだから気づきなよ
「何?」
若干、威圧をかけると「な、なんでもない…」と怯えた顔で答える。これだからこういう女子は嫌なんだ。
只々、気に食わない奴をいじめて、それで自分にはなんでもできる権利があるとか思ってる。そういう、やつは一番嫌い。…あっちは、好かれたくもないだろうけど。
キーコーンカーコーン
チャイムがなる。次の科目の準備しないと
「雪乃、次、移動だよ?えっと…たしか第二理科室だったような…」
「そこ、はっきりさせようね」
こんなふうに全員がいじめてくるわけじゃない。私にだってよく接してくれる人が居る。…まぁ、それが上辺だけか判断するのは容易なんだけど。
「じゃ、行こっか」
「うん!」
彼女は、花咲奈美。いちよ、仲がいいっぽい。だけど、この関係から上がるわけでもなく。ただの知り合い以上、友達未満って感じ。ちなみに、髪の色が深緑というちょっと珍しい髪色。ちなみに私は、藍色…よりくらい、要は濃紺ってやつかな。私のも、結構珍しいらしい。もうひとついうと、この学校の制服の色は黒色というちょっと珍しい制服。私も、入学当時は結構驚いた。世の中珍しいことがたくさんあるね
「じゃ、またあとでね」
そう言って、奈美も自分の席に座る。ちなみ席は結構離れてる。私は窓側の端っこで奈美が廊下側の端っこ。よくよく考えれば、すごく離れてる…。
「じゃあ、今から実験の説明をします」
いつの間にか、授業が始まっていていきなり説明が始まった。話は聞いてるけど、別に頭ん中で何もできないほど集中はしてないからいろいろ考える。
『今日の夜ご飯どうしようかな』
とか
『あ、今日宿題多いのかな?』
とか、結構いらないことを考える。あ、いるのか。まぁ、どっちにしろ諸事情だろうし。
「では、実験スタートです」
説明通りに手順を踏む。面倒なことは私に全部回ってくるからその面倒なことは全部私がやる。というか、そうしないと実験進まないし。自分でメモりながら実験を進める。たまに、優しい子が手伝ってくれるが、ほとんど私一人でやる。…昔から、雑用はよくしてたから特に嫌とか思わない。強いて言えば、めんどい。
「ご苦労様」
くすくすと笑うほかの女子。あ、こいつの名前なんだっけ?何か言ってるみたいだけど、それを無視して実験結果をノートに写す。
「あ、これが………?」
ノートのすぐそこに置いといたはずなのに、蛍光ペンがない。いや、まぁほかの蛍光ペンを出せばいいか。
すると、変な匂いが漂ってきた。ガチでなんの匂い?そう思って、匂いの元を見ると
「!!」
私の蛍光ペンが焼かれていた。え、てか蛍光ペン焼くとこんな匂いすんの?
「ふふっ、これ誰の蛍光ペンかしら。間違えて燃やしちゃった」
ニヤニヤしながらこっちを見る。わかってるなら聞かなくてよくない?
「…あっそ」
「えぇ?つまんないの。あ、じゃあさ、もし先生が気づいたら庇ってよね。それくらいしてよね」
はぁ?面倒だわ。てか、なんで私が怒られなきゃあかんの?
「なんだこの匂い」
と、タイミングよく先生が来た。
「…彼女が、間違えて蛍光ペンをガスバーナーに落としちゃったみたいです。あんまり怒らないであげてください」
私にとっては庇ってるかずにこれは入らない。というか、名前も知らないやつを庇うとか頭おかしいんじゃねぇの?まぁ、いっか。
「…はぁ。黒沢さん、あとで職員室に来なさい」
黒沢っていうのか。黒沢がこっちに向けてガンを飛ばす。わぁ、超ザマァ(笑)

自殺少女

自殺少女

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-02

Copyrighted
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