犬とボールと少年

小島 司

広い広い草原を、犬とボールを小脇に抱えた少年が歩いていました。
「…いい天気だねえ、パトラッシュ」
少年の腕の中で、犬が身をよじっています。
「…よし、パトラッシュ、遊ぼうか?いいかい、ちゃんと取って来るんだよ」
少年は思いっきり遠くに犬を放り投げました。そして、
「さあ、パトラッシュ、取って来い!」
ボールはピョンピョン飛び跳ねながら犬のところまで転がって行き、犬を捕まえると転がりながら戻ってきました。
「偉いぞ、パトラッシュ!」
ボールは少年の周りを嬉しそうにピョンピョン、ピョンピョン。犬はすっかり目が回ってグッタリ、グッタリ。

犬とボールと少年

こういうのも、叙述トリックって言うのでしょうか?言わないですね、やっぱり。

犬とボールと少年

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • ミステリー
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-09-01

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted