行方知れずの船

 船に乗ったよ 船長さん
 行先 てきぱき 決めている。
 安心したよ ひと眠り
 見たこともない 場所に来た。

 一体ここは どこだろう。
 海図を見ても 空見ても
 お空のお星を 見てみても
 見渡す限り この世とは
 思えぬ海原 続くのみ。

 見たことのない 海の色
 変な生き物 浮いている。
 襲ってきたりは しないけど
 なんだか不気味な 空間だ。

 とにかくここを 出てみよう。
 船は帆を上げ 旅立つも
 どこまで行っても 同じ海。
 どこまで行っても 抜け出せぬ。

 なんだか船員 荒れてきた。
 なんだか殺気立ってきた。
 船長必死になだめるも
 刻限決められ 迫られる。

 二日の刻限明けた時
 船は未だに 海の上。
 見たことのない 海の上。
 船長 命運 尽き果てた。
 魚のエサに 成り果てた。

 船長なくした その船は
 今も行方が 知れぬまま。
 船長倒れた その後に
 何処(いずこ)ともなく 旅立った。

 我が語りしは 夢枕
 船長 語った そのままに。
 真偽のほどは 神ぞ知る。
 神のみぞ知る 神ぞ知る。

     <了>

行方知れずの船

 終わり方は、何を書いても蛇足っぽい感じがして、ちょっと微妙です。

行方知れずの船

昔の不思議な話、みたいな感じの内容です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-31

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