哀しみのあり方
私はいつまでもいつまでも恋の行方を探し続けた。まるで砂漠のオアシスを探してるかのように
私は好きでもない人。。。私の心は少しづつ崩されてゆき
時間をかけた砂時計のよう
あの時の口づけから始まった「友達」と言い聞かせて...
寒くてとても寒くて離れてる事は出来なかった。
それでも何もする事なく2人で布団に包まるだけの時間を過ごした。
部屋の中では観てるかわからないDVDが時間と共についたまま
居るだけで楽しかった。
時間は過ぎてゆき帰る時
目を塞いで「友達だよ。」と口づけをし
手を振り笑顔のまま帰宅した。
ほとんど電話はせずLINEでメールのやり取りをした。
それが私には幸せを感じる時間なのだった。
心の安らぎの元へ。。。
水曜日の昼下がりだった。
あの日は晴れていてポカポカしていた。
何故か午前中慌ただしく物凄い勢いで用事を済ませた。
絶対に会いたかった。
ただただ何もしなくても会いたかったのだ。
その為に車を勢い良く走らせていた。
「何時になるの?」と何度かメールがあったが
待ち合わせ時間より少し遅らせて到着した。
少し休憩し軽食を作ってくれた物を
少し食べて毛布に包まった。
DVDを持って来たのに付けないまま見つめ合ってしまった。
口づけはディープへと変わっていったが
私はストップをかけたのだ。「絶対駄目だよ、友達なんだよ?」
全く違う答えが返ってきた。
「この前キスしたから一緒でしょ?」
私はもうそこで諦めて
キスを拒まなくなってしまったのだ。
絶対に助からない先の見えない滝に飲み込まれたように...
ディープキスは私を狂わせてしまったのだ。
感じすぎて拒めない。。。
それから順番に優しく撫でるかのように
首すじを何度も舌で絡み付いて
私をもう私では失くしてしまうのだ。
声を何度も殺しても口から漏れる吐息は苦しく荒々しくなってゆく。。。
もうやめて欲しかった。
後悔する様で胸が苦しくなるのだ、
それも...感じながら心で泣いた。
それでも止まる事なく下へと伝ってゆき
何度も感じさせ私を動けなくしてしまった。。。
わざとジーンズを履いていったのに
意図も簡単に脱がされ
私の中へ指で感じているのを確かめ
確認した後私の中へ入って来たがやはり
最後の抵抗で途中でやめてもらった。。。
我慢できず一人でいかせてしまった。
私は酷い事をした。感じながら罪悪感も感じていた。
もう這い上がれない海の底。。。
そんな時電話が鳴ったのだ。
仕事場からの電話で鍵を持ってきてしまい返しに行かなければいけなくなった。
私は感じたままの体と疲労感で動けなかったのでそのまま待つ事にした。
待っている間体の力は抜けたまま眠りに落ちた。。。
帰って来てからまた毛布に包まり抱き合ってキスをした。そして流されるまま、また着た服は
脱がされそしてさっきと同じ様に丁寧に撫でる様に私を愛撫してくれた。
私は感じる事しか出来ず何もしてあげられなかった...
2度目はもう止まる事無く最後まで受け入れてしまった。
心で泣いても体は嬉しくてウソを付けなかった。
そして帰る時間が来て熱くキスをした後手を振り帰った。
メールで「うちに着いたよ」と入れ私は余韻が残った身体で
何度も何度も思い出していた。。。
それと同時にもう引き返せない電車に乗るように
心も身体も引き返せなくなってしまったのだ。
片思いの意味
あの日から会えるまで毎日メールした。めんどくさがりなのに
私としてくれた。私はそれが凄く物凄く嬉しかった。。。
間違いなく恋をしている自分に酔いしれていた。
それもきっと私だけなのだ。私だけが恋をしていた。
ある夜の日何時もの様にメールをしていた、
課題があり中々終わらなかったから諦めてメールしながらしていた。
夜は出歩かない私は。。。
メールの途中「会いたい?」と聞いてしまった。
「会いたいよ!」と入った瞬間私はバカだなと自分に卑下しながらも
「少し会いに行こうかな?」と入れてしまい、絶対に会わなきゃいけない
状況を作ってしまった。
答えは「やった、大好き」だった。
嬉しさのあまり私は舞い上がり
「コンビニへ行く」と家族に伝え出かける用意をした...
その「大好き」は私の気持ちとは裏腹に
無邪気にただの「大好き」だった。
相対するスクランブル交差点の中にいるよう
私は急いで車を走らせ着いたら「メールして!」
と入って来た。「分かったー。」と入れて10分くらいしてから着いた。
「着いたよ。」と入れると外へ出て来てくれて迎えに来てくれた。
冷たい手を繋いで家の中へ入った。
寒くて毛布に包まると同時にキスをした。
私はもう拒むことはやめて素直に受け入れ素直に感じた。。。
今日はあまりにも時間が無くて、感じさせてくれる時間に費やして、
感じてる事を確かめ私の中へと入って来た。
今回は何故か力の抜けた私を上にしてそのままいってしまった。
帰りも惜しんで、沢山抱きしめて貰って頭もよしよし撫でてくれた。
嬉しくて離れることが嫌だったが、帰らなきゃいけない私には
残酷すぎる選択だった。
でもやはり私とは反対でバイバイするのも
キスしてあっさり帰らされてしまった。もっと居たかったのに
そばにもっとそばに居たかった。。。
帰ってから欲しくてたまらなくて胸が締め付けられた...
そんなことも知らないんだろうと思いながらも
寝る事しか出来ない自分が悔しかった。。。
ちりも積もれば恋は成就する?
そんな時であった急に私の家族が急遽入院することになり
私も付き添うことにした。寒さが続いたのか肺炎だった。
それでも私は繋がっていたくて夜中にメールした。。。
凄く会いたくて素直に「会いたい」と入れると「会いますか?」と
入って来た。でも夜に病院を抜け出すなんて大それた事出来ないって
思って私は「だって抜け出すなんて出来ないよ。」と入れた。
すると「そうですよね出来ないですよね。」と入って来たから
「会いたいの?」と聞いてみたら、「会いたいですよ!」と入って来たので
私は無理も承知で「看護婦さんに聞いてみるから待ってて」と入れると
「はーい!」とかわいく入って来たから我慢できずに看護婦さんに無理を
言って一時間だけ出れることになった。
「一時間だけって約束で出てきた。」と入れて急いだ。
雨が降っていた冷たいはずなのに寒さも感じなかった。
会うとすぐ我慢できずにキスも抱き合うことももう
焼きついていて自然に身を任せた。。。
時間までずっと抱きしめて貰ったこの時が壊れそうな気がして。。。
一時間は直ぐだった。帰りのキスをして急いで車に戻ると
そこでやっと雨が冷たいことに気付いた。恋焦がれているのは私だけなんだが
それでも凄く嬉しかった。バレてはいたけれど、途中コンビニで飲み物を買って
病院へ戻ったが、変に思われたに違いないと思った。
哀しみとは。。。
毎日と言っていいほどメールしていた。
それは突然やってきた望んでいると言いながらも
望んではいなくてこれから苦しむほど私を哀しみの底へ
落とす事なるとは思いもせず、土曜日も日曜日もメール
したのに返事は来なかった。
もう私のこと飽きてしまったのかな?と思い月曜日やっぱりメールした。
「嫌になったらそう言ってね、それとも彼女が出来たの?これだけは返事してほしい。」と。。。
返事が返ってきたと同時に私の目の前は闇になった。
「実は彼女が出来たんでバタバタしていたんです。」
嬉しくも何ともなかったのに私は
「良かったね、でももうメールしないよ。」
「そうですよね。」と残念そうに入って来た。
本当に残念そうなのかは私にも分からないけれど
「彼女に悪いからもうメールしないよ。また接骨院でね。」
と私は素直な女を演じて、メールは終わった。。。哀しくて哀しくて
心の拠り所がなかった。接骨院では普通にしていなくちゃいけなくて
消えたかった。。。
あの日が来るまでは。。。
私の心の哀しみ。。。
それから月日が流れることも無いまだほんの数週間接骨院へ通ったけど、
作り笑いばかりして心の中はため息ばかり。。。
やがて気持ちが持たずに飲みもしないお酒を飲みふらふらで安定剤も飲んで
無理やり無理やり深い眠りへと落とす日々を繰り返した。
ダメとは分かっているのに、メールをしてしまったのだ。
「今何してるの?」しちゃいけなかったもう本当にしてはいけなかったのに
無視もせず「友達と飲んでますよ。」
「その後会えない?」
「遅くなるけどいいですよ。」
何で?何でいいって言うの?
行っちゃいけない。ダメって自分に言い聞かせてる。
それでも時間は淡々と過ぎ。。。
「今着きました。」
「すぐ行くね。」会えるのに何故こんなにも胸が苦しいの?
罪悪感から?私だけの人じゃないから。。。
私は元々そんなこと言える権利もなかったね、友達って言い聞かせてばかりなのに、
惹かれるのは何の為?
抱きしめて貰うのは自分を慰めて貰う為?
もう訳が分からなくなって私は着くまでの間号泣して独りよがりをして自分を慰めてた。
着くと涙もピタリと止まり何事もないように「着いたよ。」とメールを入れて迎えに来てもらったのだ。
結局抱きしめて貰って何時もの様に私は抱いてもらった。。。
ダメだと分かっていながら。。。
彼でなくちゃいけない理由がもう分からないけど
あの温かさが手放せなくなっていった。。。
哀しみのあり方