エンドロールのその後は

 エンドロールのその後は
 皆が心で思うこと。
 時には皮肉に思いつつ
 時には心に留めつつ
 そっと静かにその胸に
 静かに暖め続くもの。

 エンドロールのその後は
 虚しき悔いが身を焼いて
 己が力の儚さ(はかなさ)に
 はたまた時の無常さに
 機会が永遠(とわ)に続くよな
 錯覚起こした未熟さに
 心は破れ千々(ちぢ)乱れ
 苦き涙に溺るのみ。

 エンドロールのその後は
 暗転したのち魔法解け
 己が姿を照らし出す。
 誰もがその身を現して
 常世の中に溶けてゆく。

     <了>

エンドロールのその後は

 最初はフィクションの、次は人生の、最後は両方の、といった感じの内容ですが、もうちょっとやりようがあったような気もします。

エンドロールのその後は

<エンドロール後、3態>みたいな、やや苦めの詩です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-27

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