あの約束は・・・?

『第十二話』となりました。
いつもよんでいただきありがとうございます。
今回のお話は宿泊学習の前日までのお話となっております。
さて、優人とは宿泊学習でしゃべれるのでしょうか?
では、どうぞ↓

あの約束は・・・?
『十二話』


10月1日。
今日から、10月が始まる。
入学してから、6か月が経とうとしている。
先生からは
「もう半年がたつんだから、もう少し学校に慣れてください」
この言葉がだんだんと多くなってきた。
そして、この10月には沢山の行事が待っている。

まずは、学校では宿泊学習と文化活動発表会、合唱コンクールがある。
そのほかには。。。。

珠樹「あぁ~もうちょっとで優人の誕生日だぁー」

そう。優人の誕生日、10月7日なのである。
あと6日。
私の誕生日では、優人からkissをもらったので
私も、kissで返そうとしている。
だけどその勇気がない。
したい気持ちは強いのだが、恥ずかしくてできるかどうかすら、分からない状態だ。

優人の誕生日の前に、宿泊学習がある。
その宿泊学習は、10月5、6日の2泊3日に行われる。
そう。優人の誕生日の前日まであるのだ。

珠樹「さーって。いつ誕生日プレゼントしようかなぁー。
   宿泊学習の次の日って一番ヤバいよなー。
   宿泊で体が休まってないと思うし。。。((悩」

優人の誕生日はいつもおかしい行事が入ってくる。
いつもではないが、小学校の時も優人の誕生日の日に宿泊学習に行っていたから。
珠樹「優人って宿泊学習に恵まれているのか??」

とは言っても、宿泊学習なんてそんなおもしろいものではない。
今年初めて優人と違うクラスになったから、絶対に同じ班にはならない。


私はそれが一番嫌だった。



2日後・・・。

今日は10月3日だ。

先生「はーい。ではこの時間の学活では、今週の宿泊学習の事についてお話をします。」
「やったーーーー!」
「おかしもってっちゃ駄目?」

先生「はい、静かにぃーーー
   まずは先生のお話を聞いてから質問がある人は手をあげてください。」

私は、先生の話など聞いてない。
ぼけーっとしていたのだ。
この時、6時間目だから余計に眠たくて耳など働かせてはいなかったのだ。


そしてなにやらみんな机を動かし始めた。
その体型は、給食を食べるときの机の移動だった。
私もそのようにした。そして同じ班の男子に何をするかを聴いた。

宿泊学習での仕事の分担をする会議をしなきゃいけないそうだ。
珠樹「めんどくせーーー」
私は、もう班の班長になっているので私は話し合いに入らなくていいと思っていた。

先生「班長は、司会をしてください。よく班で話し合って決めてくださいねー」
珠樹「えー。班長司会しなきゃいけないのぉー。。。もーーー。」

私は、適当に
珠樹「●●君は、給食係。●●ちゃんは、生活係、・・・・でいいよね!」

みんなは、呆然としているので私でさっさと決めた。
まぁ、よく班の人たちの意見を聞くと、自分がやりたい係があったそうだったので
勝手に決めてもらった。

珠樹「班長の私っていらなくね?この話合いに・・・((笑」
司会してもみんな聞いてくれないから私はほっといた。
私の班は、とても最悪なグループだ。
ほとんど影が薄い人だらけだ。
まぁ、おとなしくていいのだが、つまらない。
話し相手がいない。
友達からは、
「残念。いつでもうちの班に遊びに来られ~~」

っと、言われたので遠慮なく何回もそっちの班に行く予定だった。



その次の日には、学年集会があり荷物検査と宿泊学習で行う、選択スポーツのお話について話し合いが行われた。

選択スポーツには4つ項目があった。
アーチェリー・サイクリング・ゴルフ・カヌーの4つだ。
これを選ぶのは、先日アンケートがされたため自分たちで決めてもいいのだ。
だが、人数の割合で行けない人は第2希望の所にいくかもしれないとあったが
私は第1希望のアーチェリーになれたのでそんなの関係がなかった。

珠樹「ラッキー。アーチェリーゲット!
   しかも、好きな人結構おるし嬉しい((笑」
好きな人と言うのは女子だ。(勘違いはしないでくれ((笑)

気になったのは、優人が何を選んだかだ。
私の予想ではサイクリングだとは思ったのだが、サイクリングは疲れそうだったので
自分が好きなアーチェリーを選んだ。
その結果私はアーチェリーとなったが名簿をみてみると
優人はサイクリングという、私があてた予想に的中だった。

珠樹「くそっ!一緒になれんかったー!」
友達A「あらら。一緒になれんかったね~優人君と。
    ま、宿泊は長いんだからいっぱい話され!」
珠樹「うん。そーするよ。  

   あ、巧也と一緒だ。」

そう。優人の友達巧也と私はアーチェリーが一緒だった。
ちなみに加藤もだった。
珠樹「てっきり、優人と話し合って一緒のスポーツかと思ってたけど違うのか。」

私は、友達と荷物検査何か全く興味なしでしゃべっていた。
そして選択スポーツで各自で話す事があったらしいから
アーチェリーはアーチェリーというふうに、グループごとに別れて話し合った。

そんなに大したことはなかった。
気をつけることなど注意話ばっかりでつまらなかった。

集会が終わると給食の時間がきた。
友達と沢山宿泊学習の事で話し合った。
私の班は、おとなしすぎて話し合う相手がいなかったため隣の班の友達としゃべっていた。



そして、宿泊学習の前日になった。

クラスの皆は結構楽しみにしているようだ。
私は、不安ばっかりで落ち付いていられない。
私はこのごろ思ったことがある。
優人には他に気になる子ができたのではないかと。

違う小学校の出身の子で優人と同じクラスの女子で可愛い子がいる。
その子は結構噂で顔は可愛いけど性格悪いと聞いていた。
だけど、優人はそんな噂も聞いてないだろうから、好きになっていたらどうしようと思った。
その名前は、瀬奈。
私はこいつが嫌いだ。確かに性格がきついし、男好きだからだ。
人の好きな人を奪うというのも聞いた。
だから嫌いだ。だから不安だった。とられるんじゃないかと。

こればっかりで宿泊学習は怖かった。

普通なら、わくわくするだろう。
だが、私だけ今回は違う。


不安だらけの中学校の宿泊学習になりそうだ。

あの約束は・・・?

あの約束は・・・?

優人と珠樹のお話。 現実での出来事を元に書いています。 今回は十二話と長い連載ですが、まだまだ続きます。 見逃している方は、どうぞ前のお話もつなげてお読みください。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted