夜霧と梟-2

夜霧と梟-2

葉月の露

葉月の露

服が届いてから、コノハの生活は人間とともに過ごすことになった。
亜麻音はシゴトに行っていて昼間は居ない。
人型になったことはこれが初めてと言うこともないので、少し意識をもらえれば生活自体には特に不便は感じなかったが…文明と言うものはこんなにすぐに発展するとは意外なように思えた。
そういえば、自分とつながりを持とうとする人間の顔つきが違うな。使っている言語も聞き慣れない。コノハはその違いをなんとなく見守っていたから、知らないわけでは無いけど。
依り代のレタッタッニが無くなるのも無理は無いか。和人は流れに逆らう生き物なんだろうと思っていたが、亜麻音の様な和人もいることだし全てが流れに逆らう生き物ではないんだろうな。
コノハは考えを巡らせながら、家事をこなす。一度覚えてしまうと簡単なことだった。
あとは亜麻音が帰ってくるのを待つだけ。いつか近いうちにでもあの問いに答えてやろうかな…そう思っていると家の電話が鳴った。

夜霧と梟-2

夜霧と梟-2

夜霧の夜に出会ったアレは、私の手伝いをしてるけど…誰かに似ている。 ※続きののです。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-17

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