小さな扉の向こう側
引越し
ガタン・・ガタタン・・
電車に揺られながら
俺、上田 真 (うえだ まこと)は
引越し先のド田舎にある(どうやら立派な屋敷らしい)別荘へと向かっていた。
俺はまだ高校一年でエスカレーター式の高校に入学する予定だったが
あることがきっかけで両親の知人の別荘に引っ越すことになった。
まぁ、「あることの話」は機会があるときに話そう。
今はとても言える状態ではない…
とりあえず自分の簡単な自己紹介。
名前はさっき言ったとおり。
もう覚えただろ??笑
なに!?覚えてないって?
しょーがないな。。
上田 真 本名である。
歳は、16!
彼女は…無し。笑
身長175センチで体重は67キロ
太ってはないし、ふつーだろ??
ルックスは、髪は短髪で
ピアスが左耳にひとつだけ。
髪色は、少し暗めのブラウンかな。
とりあえず自己紹介はこんな感じ。
いたって普通の男子高校生さ!
…だけどこの先あんなことが
起こるなんて思ってもみなかった。
普通の高校生だったのに。。
屋敷を探して・・
-ポーン-
「まもなく~○○~○○~御降りの方は-」
早速、駅を降りた俺-。
周りを見渡すと田んぼだらけのテレビでよく見るような田舎という田舎だった。
山の木々には綺麗なピンク色の今の季節にぴったりの桜が満開に咲いている。
民家は点々としていてそれほど多くはない。
「さて、別荘を探しますか」
俺は背負っていた旅行用リュックから小さな手書きの地図を取り出し別荘を探し始めた。
小さな田んぼ道をしばらく歩くとハイキングコースと書いてある看板が見えてきた。
地図には、ここに入っていくと書いてある。
しかし真昼間なのにその山道は妙に薄暗くとても異様な雰囲気を醸し出していた。
まるで、この先に自分の身に何があるのかを知らせるかのように。
小さな扉の向こう側