あの空の向こうには・・・6
「・・・あっぢー。」
俺は終わったはずの夏の暑さに悩まされていた。正直言って異常気象だと思う。だって9月だよ?もうそんなに暑いわけ無いじゃん。しかし今日天気予報を見たところによると、32℃の猛暑日だそうだ。
「あの・・・大丈夫ですか?」
水無月さんが心配そうな顔をして声をかけてくれる。あぁ、君は本当にいい子だなぁ、どっかの幼なじみとは違って俺を心配してくれるんだね・・・。
ー同日。朝の出来事ー
「あついよー、沙弥ー、なんとかしてくれぇー。」
「すまんが私はそんな特殊能力は持ってないんよ、ごめんちょ。」
「無かったとしてもさー、心配くらいしてくれたっていんじゃないのー?」
「奈々さんにハグしてもらえばー?」
「余計に暑いわ・・・まじでつらい。」
「ほらほら、そんな牛みたいな速度で歩いてると遅刻するぞー!走れ走れ!男の子でしょ!」
「むりー。かえりたいー。」
「あんた今帰ったらリアルに奈々さんに捕まるよ。」
「よし、学校へ急ごうじゃないか沙弥君。」
「はいはい、急ぐよー!」
ーそして時は戻るー
「そう言えば、そろそろ文化祭だとか、みなさんが言ってるのですが、文化祭って、学校によって違いますけど、何をするんですか?」
「あー、うちの文化祭はねー、出店とかも出るんだけど、どっちかというと後夜祭のダンスとかミスコンとか、そっちの方がメインって感じなんだよ。優勝者には30日分の出席日数が出るってわけさ。だから女子は結構文化祭が近くなるとテンション高い奴が多いよ。」
「なるほど・・・。沙弥さんは出ないんですか?沙弥さんなら優勝出来ちゃいそうですけど。」
「沙弥はねー、そういうの興味無いみたいなんだ。てかいつの間に沙弥って呼ぶようになったんだ?」
まさかこんな短時間でそこまで仲良くなったのか?すごいなアイツ。
「あぁ、それはですね、沙弥さんにどうしても名前で呼んで欲しいって言われて・・・。」
「なるほどなぁ。」
「おーい倉町ー。」
と、水無月さんと話をしていたら先生が俺を呼んでいる。
「なんですかー?」
「ちょっと来い。職員室で話があるんだ。」
「?」
まぁ、断る理由もないし、断ったらめんどくさいし、ここはついていくか。
あの空の向こうには・・・6
みなさん´ω`)ノ こんぬづわユウです!
投稿遅れてすみませんo(_ _)o ペコリ
ここから話はどんどん進んでいきます。
さてさて次回は、後輩キャラが登場の予感。みなさんお楽しみに!