Run αway

前田 祐一郎

終焉のプロローグ

 ラプラスの悪魔は思っていたよりも老いていた。全世界を騒がせた球磨蜂と仲の良いHCであるがどうやら不死身ではないらしい。その証拠に今ここで病院の布団に横たわっている。HCであるなら殺処分されるのが法の示すところだが、裁判所も命が長くはないことを考慮して温情判断してくれたようだ。その彼の口から都市伝説だとも言われる球磨蜂のことについて話を聞くために今日は来たのだ。その旨を伝えると彼はゆっくりと口を開いた。

 球磨蜂と呼ばれたその男はいつも少女を連れていた。身内などは全員亡くなっていたがいつも一緒にいた。これはもう何十年も前の写真になるが、今の彼と寸分の違いもないだろう。御存知の通り彼らは歳をとらない。グリッドにも記録されず戸籍も持たず何百年も生きる彼は都市伝説となった。しかし彼は今も日本の何処かで生きている、そして抗っている。そろそろ彼のことを調べだす人間が現れると思っていたんだ。まあそこに座ってくれ、長い話になるがボイスレコーダーの容量は大丈夫かね?多分足りなくなるだろうから何日かに分けて話そう。

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半人半機のハッカーと欠陥品とされた半人半機が求めたのは終焉 死なない彼らに与えられたのは圧倒的な処理能力を持ったコンピューターと悠久の時、そして指名手配 彼らはそこで考えた、何故こんなにも力を与えたのだろう、と。何故俺達は作られたのだろう、と。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • アクション
  • SF
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-08-12

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