適正距離
近くに居過ぎりゃ 粗(あら)目立つ。
この世の醜き物事を
この世のしんどき事共(ことども)を
苦し過ぎずに見れるには
どれだけの距離 必要か。
テレビで目にした、風船を
付けたカメラが高空に
どんどんどんどん上昇し、
地球の姿をとらえるを。
天に昇れば いい距離か。
雲の上なら よい距離か。
はたまた空気の無きとこに
辿り着かねば苦しいか。
地面歩くも それもよし。
天を願うも それもよし。
地の底入れば(はいれば) 世のことは
この目に入らぬことでしょう。
<了>
適正距離
文章中の<テレビ>というのは、『世界の果てまでイッテQ!』の<イッテQカレンダープロジェクト 9月編: スマホで宇宙と地球を撮影しよう in アメリカ>です(本放送は昨年)。