めだまの神デシューバギル
その神は1つめだまの神だった。
名前をデシューバギル。
大きな一つのめだまがぎょろりとしている。
閉じることはない。
そのめだまで何かを考えている。
いつも。
デシューバギルは自分の作品を作るのが
好きだった。
ありとあらゆるところから
素材を集め、作品を作る。
デシューバギルはいろいろなところに
作品を置いておいた。
その作品がなくなっても
気にしない。
なくなったな、と思うだけだ。
デシューバギルは見に来る奴など
いないだろうと思った。
たくさん作って、たくさん放置した。
おしまい
めだまの神デシューバギル