リサイクル勇者4

ジョルノ

旅の仲間が増えた龍馬。次に町へと向かう途中、倒れている少年を発見。なにやら少年にはわけありで・・・

晴れ渡る青空。辺りは青々とした草原。
 どこまでも続きそうな草原に一筋の道。そこに二人は歩いていた。
「あと少しで町が見えるはずです」
「意外と近いんだな」
「村で買えないものとかは全部町に買い出しですから」
 村をでて七、八時間。午後二時を回ったぐらい。
 僕とル―シィはひとまず一番近くの町へ向かうこととなった。
 装備とかも揃えたい。この現世の服だと浮いてしょうがないからね。
 ル―シィは歩きながら持ち物の小さなバックから水筒を取り出し、一口飲む。
 彼女曰く、このバックには薬草と生活必需品と狂気と混沌が入っているそうだ。
 後半クトゥルフだな。
「ル―シィ、水一口おくれよ」
「嫌です」
バッサリ断られた。
「それは衛生的に無理っていうか生理的に無理っていうか人間的に無理っていうか生物的に……」
「そこまで言うこともないだろーがァ!! 一口くれって言っただけだろう?!」
「そんな好きな女の子のリコーダーを舐めようとしているセクハラ的な顔をしているから悪いです」
「なんでお前そんな現世のこと知ってんだよ」
 しかも昭和的な感じだし。実は元々現世の人間じゃねーの?
「ゲンセ……? 何の事だかわからないです」
 そう話しながら歩き続ける。
 
 多分、一人で旅するより楽しいんだろうな。
 ル―シィの夢は僕のせいでブチ壊してしまった。長年努力して、やっと叶えた夢を。
 だから僕はその悲しみを紛らわせられるような楽しい旅にしたい。
 辛いこととかもあるかもしれないけど、メディルスをぶっ壊した諸悪の根源、魔王ハイムを倒し、メディルスの仇討をしたい。
 この旅はル―シィのための旅でもあるのだ。
『なかなか男前な考えを出したねぇ』
 出やがったなヘッポコ神様。
『できればぼくも助けに行きたかったんだけどねー。ちょっと宇宙が滅びそうな危機が地球に訪れてたからバリバリっとやっつけてたんだよ』
「なかなかの大仕事してたのかよ。ていうか地球大丈夫だった?」
『うん。多分滅亡の危機なんか誰も気付いてなかったろうね』
 意外と有能なミルだった。
『それにしても魔王がもう君の存在知ってるとは思わなかったなぁ。何でだろうね』
「知らんよ。ていうか僕の存在がバレたから魔物が僕を狙って襲う、なんてことはあるのか?」
『あると思うよ。でもまぁ死なないように頑張ってね』
「ホントにお前が魔王倒せばいいのにな」
『さっき言った通りぼくは忙しいの。それじゃ、ばいなら~』
 そしてミルの声は聞こえなくなった。
 魔物が僕を狙って襲ってくるのか……。
 なかなかやっかいなことだなぁ。
 ふと前を見るとル―シィがひどく冷たい目をして僕を見ていた。
 あ、ヤベ。ミルとの会話が声に出てた。
「また独り言です…。ホントにリョウマは頭がパーですね。でもいい薬があるです」
 そう言い、ル―シィはバックを漁る。そして一つのビンを取り出した。
「自殺しろ。それは苦しまずに死ねる薬だ……」
「カーズかお前は」
 なんでコイツはジョジョネタが多いんだろう。ホントに異世界人か?
 ていうかそんな薬持ち歩いているということは僕に飲ませる気なのか。
 僕はその薬を踏み砕き、先へ進む。後ろでル―シィが「弁償ですっ」「告訴してやるです!器物破損の罪ですっ」と騒いでるが無視。
 あー。空が青いなー。
「無視すんじゃねーです」
 ブスッ
「ぎいいいああああああああああああああ!! ハサミが、ハサミが腕にィィィィィィ」
 ダメだコイツ猟奇的すぎる。
 ていうか血が止まらないんだけど。マーライオンのごとく出てんだけど! なんか大事な管がプッツンしてんじゃないの。
「さ、行くです」
「せめて出血を止めてくれェェェェェェ」
 だがル―シィはそのまま歩いて行く。鬼め。
 仕方がなく僕はベルトを外し、腕の付け根にきつく巻きつける。これって漫画でよくある手当だな。でもまず傷を治してほしい。
「待ってよル―シィ~。ちょっと傷薬……じゃねーな、病院連れてってくれ。ついでに訴えたいから裁判所も」
「うるさいです。自業自得……です?」
「ん? どーしたル―シィ」
「いや、あそこのところ何か落ちてません?」
ル―シィの指さすところ、少し先の道端になにやら黒っぽいものが落ちてる。
いや、倒れてるのか? 少し長いし……って
「あれ人じゃねーか?」
「え、マジです?」
 二人はそれに近づく。ちなみに僕まだ流血中。縛ってるから腕の色が紫になってきた。
 倒れていたのはやはり人だった。
 十二、三歳くらいの少年でローブというのだろうか。そんな感じの服を着ている。
ル―シィが急いで脈をとったりして少年を診る。
「息は……、しているようです。外傷もなく、苦しんでる様子もないのでただ気絶しているだけです」
「さっすがは薬屋。医学知識は豊富だな。その知識を生かして僕がこのまま腕から出血してたらどうなるか診断してくれ」
「あと四、五分ぐらいで失血死します」
「治してくれよォー! 頼むよル―シィィィーーーッ」
 あ、なんかクラクラしてきた。マジで死ぬ?
 するとル―シィは少年のローブの中に手を突っ込んだ。
「なに? 何かあった?」
「ちょっと待つです……、あったです」
 ローブの胸らへんから取り出したのは巾着であった。動かすとチャリチャリいってる。これって今の時代だと財布だよな。
 その財布を取り出したル―シィはそのまま、当然かのごとく自然に自分のポケットにしまいこんだ。
「さて、行くです」
「おいまて窃盗犯」
 さすがに今のはスル―できないぞ。
「なに流れで犯罪働いてんだ。はやくその巾着を戻せ」
「知らないデスネ。そんな悪いことしないアルヨ」
「語尾が変わってる時点で怪しさ満点なんだよ」
 中国人みたいな喋り方しやがって。
「倒れてる人から物を盗るなんて何してんだお前は」
「じゃあとどめ刺せばいいです?」
「そういう問題じゃねーよ」
 強引に取ろうと僕はル―シィのバックに手を伸ばす。
 それをル―シィはどこからか出したハサミで刺しにくる。僕は瞬時に避け……ようとして刺さった。
「うううおおおおおおおおおおおッ! また血がァァァァァ」
 もう両腕大出血だよ。そろそろ死ぬぞ、僕。
 僕はまた腕の付け根を縛る。
「お前ホントに訴えてやろうか」
「望むところです。私の逃げ足をなめんじゃないです」
「逃げるのかよ」
 そう言いあう僕等。
 ていうか早く町に行って手当てしたいんだけど。
「ぅ………うむ…………」
「あ、目を覚ましたです」
 倒れていた少年は目を覚ましたようだ。
 ゆっくりと起き上がる少年。顔色はよさそうだ。
「ここは……?」
「あまり無理しない方がいいぞ。大丈夫か?」
「お兄さんの腕の方が大丈夫?」
 ごもっとも。冷静な突っ込みからして大丈夫そうだな。
「あれ!? 巾着が無い! あれにお金入れてるのに……」
「あぁその犯人はコイツだ」
 ル―シィに指をさす。
ル―シィは吹けない口笛をし、ごまかしている。
「あッ、あった! 返せコノヤローッ」
 そうだぶっ飛ばしてやれ。ついでに僕の腕の仇のとってくれ。
 バキッ
 僕が殴られた。
「痛ってェェェ! なんで僕だよ!」
「うるせ―ッ。お前のポケット見てみろ」
 ポケットを見ると、そこには巾着があった。
 ル―シィを見るとニヤニヤしながらこっちを見てた。
「…………ちょっとル―シィ君。話がある」
「うわーです。倒れてる人から物盗るとかないわーです」
 やっぱコイツ殺す。
「この盗人が! 自警団につきだしてやる」
「いや。まてまてまて。盗ったのはコイツだ。それを僕に移しただけで……」
「こんなきれいな姉ちゃんが泥棒なんてするわけないじゃん」
 クソッ。女の子特権か……。
 ていうかこの冤罪をなんとかしなきゃ。
「財布なら返すよ、ほら。だから僕じゃないって」
「いーやだめだ。二、三十発殴らなきゃ気が済まない」
「まぁまぁ、この人も魔が差しただけです。許してあげてくださいです」
 ル―シィが間に入り、少年をなだめる。
 お前が原因だろうが。
「姉ちゃんが言うならしょうがねぇなー」
 こんのマセガキが。
 一応犯人のはずのル―シィが場をなだめた為、事なきを得た。
「で、姉ちゃんたちはどこから来たの?」
「そこの村から。町に行く途中なんだ」
「お前には聞いてないんだよ」
 魔法でも何でも使って一回泣かせてやろうか。
 年上の怖さというものを思い知らさねば。
「町に来るならうちに来なよ。診療所やってんだけどお礼がしたいし」
「それはちょうどいいです。さっきそこでリョウマが転んで両腕から出血したです」
「ホントにバカだねぇ、お兄さん。まぁいいよ。ついておいで」
 さりげなく自分の罪をすべて消しおった。計画的だなコノヤロー。



 少年はユウというらしい。
 僕等はユウに連れられ、町の門をくぐる。町では露店がたくさん出ていてまるでお祭りのようだった。売っているものは野菜や肉などの食料から服や籠などの生活用品までたくさん種類がある。
 町の住民や商人は活気に溢れ、町全体に騒がしい声が響き渡る。
「いいところです。皆さん楽しそうです」
「みんな元気だよ。ほら、そこで魚の解体をしてるのは今年九十五歳のロックじいさん」
「九十五!?」
 なんかマグロみたいにデカイ魚を片手で振り回してんだけど。
 よく見ると明らかに高齢な人たちも元気よく働いている。
「ほら、うちはここだよ」
 そこは二階建ての診療所であった。
 見た目は少し古風で昔からある感じ。
「開業二周年なんだ」
「この世界の建物はみんな古風なのか?」
 メディルスも老舗っぽかったし。
「ほら、入って入って。その腕治してもらわなきゃ」
 ユウは入口の引き戸をガラガラッと開けて入る。僕はそれに続いて中に入った。
 中の感じも外と変わらず古風。Drコ○―の診療所みたいだ。
 患者はいないようだ。
「ミキ姉ただいまー」
 すると奥の受付から一人の女の人が出てきた。
 少し大きめの白衣を着ている。女医のようだ。
「あれぇ、ユウおかえりぃ。その人たちはぁ?」
 タレ目でおっとりとした顔立ち。その見た目通りのんびりとした喋り方だ。
 大きめの白衣を擦りながら歩き、誰もいない待合室の椅子に座る。
「コイツの腕、診てやってよ。結構な怪我してんの」
「どれどれぇ? 診せてぇ」
 僕はル―シィに刺された腕を出す。
「うわぁー。これはひどいねー。なにやったの?」
「あそこにいるガキに刺さr」
「いやですよリョウマ。私がそんなことするわけないじゃないですかー」
 あくまでしらをきるつもりか。
 マジで訴訟起こしてやろうか。
「ちょっとこっちに来てくれるぅ? これは縫わなきゃいけないからぁ」
「え、そこまでひどいんスか」
「もうちょっと遅かったら出血多量で死ぬかぁ、壊死して切断くらいだったねぇ。まだ間に合うからセーフだよ」
 マジで重傷だった。
 切断なんてなったら魔法とか出せないかもしれない。味方に刺されて旅が終了なんてなったら末代まで笑い者だ。
「だからこっちの手術台に来てねぇ」
 ル―シィとユウは待合室で待ち、僕は手術台へ向かう。
 手術はテキパキとスムーズに行われた。
 台に腕を乗せ、手術を受ける。僕は針を刺されるところを見たくないので目を背けていた。麻酔を使用していなかったが痛みはほとんどなかった。
「…………っと、はい、おしまい」
「ありがとうございます。さすが手慣れた手つきですね」
「これでも女医だしねぇ。これであとは無理な運動をせずに過ごせば二週間ぐらいで抜糸できるからね」
 消毒をし、包帯を巻く。
 待合室へ戻るとル―シィとユウは薬草で遊んでいた。
「これはいいにおいのする薬草です」
「ホントだ。甘いにおいがする」
「次にこの薬草をすりつぶすです……。はい、飲んでみてください」
「うわー! 飴みたいに甘い!」
「ふむ…。そんな味ですか……。他には何かあるです?」
「うーん。そういえば何か頭がズキズキしてきた……」
「頭痛作用ですか。じゃあこの薬草は使えないです」
 遊んでいるのは撤回。
 ル―シィはユウを使って薬草の実験をしていた。
「なにやってんだル―シィ」
「遊んでただけです。それより終ったです?」
「ほら、バッチリ」
「これで証拠は無くなったです。フッフッフ」
 もうなんかコイツ一気にブラックになったな。
「お兄さん、腕どう?」
「うん、結構いい感じ。凄腕だね、ユウのお姉さん」
「だろー。この町一番の医者はこのミキ姉なんだぜ」
「それは言いすぎよぉ~」
 ミキさんは照れているがまんざらでもなさそうだ。
「それはそうとぉ、はい」
 ミキさんはこちらに手のひらを出した。
 えーと。この状況、前にもあったな。
 とりあえず握手してみる。
 ダスッ
 メス刺された。
「うぎいいいいあああああああ」
「そういう寒いギャグ嫌いなのぉ」
「リョウマは懲りないです」
 医者なのに信じられねェ。
 メスを刺された所からはほとんど出血が無い。
 ちゃんと血管が少ないところを刺したのだろうか。計算するんだったら刺すなよ。
「えーと、お代っすよね」
「分かってるんじゃない~。お代は1050ゲイルですぅ」
「ル―シィ、金くれ」
「無いです。家と共に潰れたです」
 Oh……。
「あのぉ……。金無いっす」
「なにふざけたこと言ってるのぉ? 早く出しなさぁい」
 ミキさん、目が据わってらっしゃる。マジ怖ぇー。
 ていうかどうしよう。またここでバイトか? そしたら「リサイクル勇者」じゃなくて「アルバイト勇者」になっちまう。
 これはこれで面白そうだが。
「あ、そうだ。さっき道でユウが倒れてて。それ僕たち助けたんですよ。それでチャラになりませんかね?」
 ちょっと恩を売るようで嫌だが構っていられない。
「そうなのぉ? ユウ」
「うん。あの、ちょっと発作がね…」
 うむ。あの冤罪のことは言わないようだ。
「じゃあ助けてもらったからお代はいいわぁ」
「ありがとうございます!」
 よっしゃー。ピンチを切り抜けた。いいことしとくもんだね。
 すると隣にいたル―シィがおずおずと口を開いた。
「あの……。『発作』と言ってたですが、ユウさんは病気なのです?」
 その時、ユウの顔色が変わった。
 驚いたような、そんな顔だった。が、もう一つその表情からは見てとれるものがあった。
 怯えていた。恐怖していたのだ。
「す、すみませんです……。でも、私は薬剤を扱えるので何かお役に立てればとおもったです」
「えーとぉ、ル―シィちゃんだっけ?」
 ミキさんがユウの代わりに喋り始めた。
「その通りなのぉ。ユウは生まれついての病気でねぇ。たまに発作が起きちゃうの。だから助けてくれて良かったわぁ~」
 生まれつきで発作、ということは喘息みたいな気管支の病気か。大学受験の為に少し勉強してたから少しは分かる。
「ねぇ、ユウ? お礼はちゃんと言った?」
「あ、ありがとう……。お兄さん、お姉さん………」
「いえいえ、困ってる人を助けるのは当たり前のことです」
「………………」
 何か、違和感がするのは僕だけだろうか。
 あの一瞬見せた顔。
 病気が怖いにしても、青ざめるまでなるだろうか。
「あ、そうだぁ。お礼に今日の晩御飯食べていったらどうかしら~。泊まって行ってくれてもいいのよぉ」
「え、マジです?」
「いいのよ~。助けてもらったんだし~」
「やったです! リョウマ、宿と食事ゲットです!」
「………………」
「リョウマ?」
「ん? ああ、やったな」
「……?」
「じゃあ二人の部屋を用意しなきゃねぇ。ちょっと待っててね~」
 ミキさんは受付に入って行った。
 あの受付の奥が家になっているのだろう。
 それにしても。
 ユウはまだ青ざめたままだ。
 少しだが、震えてもいる。
「ユウ? また調子悪いのか?」
「大丈夫……」
「でも、震えてるですよ」
「大丈夫だよ………」
 それでもユウの顔色は戻らない。
 何か無理をしているのは見て分かる。
「そういえばリョウマ、さっきミキさんにも刺されてたですけど。血とかは出てないですね」
「うん。ちゃんと計算して突いたっぽい。さすがは町一番の医者かな」
「ちゃんと私が刺した傷もきれいに縫ってあるです。これだと跡が残らないですよ」
 縫った後の傷口は違和感もなく、包帯で巻いてあるため雑菌も入らないだろう。
 しっかりしてる人だ。
 なんか両腕に包帯ってかっこいいな。何かを封印してるみたいな。
『この中二病』
 いきなり話しかけてくるな、ミル。
 びっくりする。ていうか本当に暇なんだな。
「診療所とはいえ、病院に泊まるというのは怖いです。何かが出そうです」
「おいおいおいおい、変なこと言うなよ」
「いや、でるかもしれないですよ~」
「あ、あのッ!!」
 突然ユウが叫んだ。
 先ほどの顔色とは変わり、もう大丈夫そうだ。
「リョウマ! ル―シィさん! お願いがあります」
 僕は呼び捨てか。
 だが、その顔には鬼気迫る表情があった。
「ど、どうしたユウ」
「お願いです、お願いですから、今日はこの……」
「準備できたわよぉ」
 いきなり受付からミキさんが戻ってきた。
「あら~。何の話をしてたのかしら~? ユウ?」
「な、なんでもないよ。ミキ姉……」
「ふ~ん。あ、そうだ。二人相部屋になっちゃったけどいいかしらぁ。部屋が少なくてぇ」
「あ、大丈夫です」
「えぇー、です」
「贅沢言うな」
 せっかく泊めてくれるというのに失礼な奴だ。
「じゃあ部屋はこっちよ。案内するからついてきて~」
「分かったです」
 ル―シィはミキさんに連いていき、受付に入っていく。
 僕もそのあとに続こうとして、足を止めた。
「そういえばユウ、何か言おうとしてたけど」
「ううん。やっぱりいい……」
「………分かった」
 僕は二人を追い、受付へと入っていく。
 受付の奥は普通の民家と変わりはなかった。階段を上り、廊下の突き当たりに部屋があった。
 中は八畳ほどの広さ。机が中央にあり、座布団も敷かれていた。窓は無いが、明かりが点いているので暗くはない。
「じゃあごゆっくりぃ~。夕食のときには呼びにくるからねぇ」
 ミキ姉はそういい、扉を閉めた。閉めるなりル―シィはドッテーンと寝転がった。だが、僕は気になることが多すぎた。
 なにかありそうだな。ここは。
『なーにかっこつけてんだか』
 だまれ小僧。


 続く

リサイクル勇者4

更新遅くて申し訳ございません。
次も遅くなると思います。

リサイクル勇者4

旅の仲間が増えた。さっそく(ル―シィのせいで)大怪我するが、次の町への途中倒れてる少年を発見。少年はなにやらわけありで・・・

  • 小説
  • 短編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-10

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著作権法内での利用のみを許可します。

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