あの約束は・・・？

Name: あの約束は・・・？
Author: ☆珠樹☆

『十一話』目に突破しました！
さて、珠樹はやっと普通の生活へと戻りました。
だけど、そこには思わぬ優人の姿が。。。

どうぞお見逃しなくっ!!!

あの約束は・・・？
『十一話』

珠樹「あぁ～。体中痛い・・・((苦」

運動会が終わってから、足とか腕とかいろいろなところに激痛が走るようになった。
母「仕方ないちゃぁー。運動会が終わったあとやからねー」
珠樹「シップある？」
母「いつもの棚の中にあるやろぉ？」

私は、体中にシップをはった。冷たくて寒気が走ったが、
あとから楽になって気持ちが良かった。

今日は、火曜日。月曜日は、土曜日が運動会だったため
学校がお休みなのだ。ついでに部活も休みだった((笑

珠樹（今日から、優人と一緒に行けるぞっ！
　　　団役員終わってよかったぁー((安心）
母「優人君いつ来るの？」
珠樹「７時２０分だよぉ。」
母「あれ、あと１０分しかないよぉ！急がんなっ！」
珠樹「大丈夫。あと髪の毛やるだけだからっ！」

私は、久しぶりに一緒に登校ということなので、はりきって髪の毛を縛った。
私はいつも、後ろでお団子一つ作っている。
団子は、簡単なのだが縛っている境目のところがいつもくしゃくしゃになってしまうのだが、
今回はしっかりと結んだ。

髪の毛を縛って、ＴＶを少し見ると、７時２０分になりそうだったので
私は、カバンをもって家を出た。

珠樹「いってきまーす！」
母「いってらっしゃい」
ばあちゃん「はい。気をつけてな。」

今日は二人が出迎えをしてくれた。
そして私は、自分の家の玄関の所で優人を待っていた。

１５分くらい経っただろう。。。

一向に優人が迎えに来ない。
珠樹「また寝坊かなぁ・・・？」
私はもう５分待った。

だが、優人は現れなかったため私は学校へと向かった。。。

そして、学校について、１組の前を通った。
するとそこには、優人の姿があった。
男子と笑いながら話しあっている。
教室の窓があいていたため教室の中が見えた。
優人は私に気づき私の方を見た。
私は、１組をすばやく通り過ぎ自分の教室に入った。
今思えば、少しにらんでしまった。。。

私は、悲しかった。
何も言わずに勝手に学校へ行ってしまったから。

私は自分で「寝坊して私が先にいってしまったと思ったから優人は先に学校に来たんだよ！」と
いいきかせた。

そして、翌日。

珠樹「いってきまーす」
母「いってらっしゃい」

今日も２０分待った。
だが、優人の姿は無い。

学校について、げた箱を見ると。

珠樹「やっぱり・・・。靴がある。。。」

そう。優人は先にへと学校についていたのだ。
私は思った。

”もう優人は私を迎えに来ない。”

私は、考えた。優人が迎えに来なくなった理由を。。。

それは、自分では
　　　運動会の団役員で一緒に行けなかったことを怒っているのか。
　　それとも。。
　　　留守番電話を聞かずに私の家に迎えに来てずっと待っていたからあきたのだろうか。

この２つが私の頭の中では浮かんできた。

それから、私達は学校で話すこともなくなった。
目があっても、あっちはすぐにそらす。
小学校の時は目があったら、笑ってそらしていたが、
今は、笑うどころじゃない。
何も見ていなかったような顔でそらすのだ。

私はそれが心にガラスが突き刺すようなくらい痛かった。

私は必死で笑顔を作った。優人に元気がないところを見せたくなかったからだ。
逆に見せようとも思ったが、優人は何も気づかないだろうから、
笑顔の方を見せていた。

運動会が終わったため、「夏休み明けテスト」というテストがあった。
私は、全く勉強をしていないため全然点数がとれなかった。
優人のことでも悩んでいたからだ。

数日後の土曜日。。。

母「珠樹！優人君だよ。」
珠樹「え？　分かった。今行く。」

玄関には優人の姿があった。
久しぶりにまじまじと顔を見た。

優人「あぁー久しぶりにここに来た。((笑」
珠樹「だろーね((笑　　　全然きてなかったしね」

私は、優人に会えた事が嬉しくて、今までの事は全部頭には無かった。
その日は、テストの事とかいろいろ今までのこととかを話した。

私は久しぶりに話して、顔もよく見れたので、十分だった。
だけど、毎朝、玄関に優人の姿が無いのが、まだ慣れない。

だから、朝が怖かったのだ。