「Dream Travel」
1月3日に記した詩であります。
君は宇宙船のような雲を見たことがあるかい
目覚めの記憶の一杯は 珈琲よりも良いよ
さあゆっくりと宇宙船に乗ったふくろうを見に行こう
ちょうどいつもの人が通りかかった
電車のなかは静かすぎて物音さえ聞こえないな
夜行列車は気に食わなかったろう
だけど君の隣に僕が座っているよ
僕は飛行船のような鳥を見たことがあるんだ
まるで海と空の境目みたいに 浮かんでいたんだ
さあ走り抜けて飛行船に乗った鳥を見に行こう
ちょうど首をもたげて眠る人がいた
新幹線のなかは思ったよりも煩わしいな
グリーン車は気に食わなかったろう
大丈夫さ 君の隣に僕が座っているよ
君の上に乗り掛かった白い小鳥はどうだい
長い時間の旅でさすがに頭が参っているだろう
降りた先にはまぶしい程の草原が待っているよ
ほら僕の目の前にふくろうが見えるよ
君は宇宙船のような雲を見たことがあるかい
記憶のなかで君を見掛けたことがあるんだ
かわいらしい頬紅をして よく笑っていた
さあ持て余した脚で鮮やかな空を見に行こう
すると俯いた表情をする男を見掛けた
このススキたちの名前に見覚えがあるんだ
僕らはやわらかい地面に 腰を掛けよう
空を見上げてみると ひこうき雲が見えるだろう
いま君が眼にした飛行船は漂っているかい
夢の嵐に負けないように 手を繋いでいくのさ
まるでここは天国みたいだろう
大丈夫さ 君の隣に僕が座っているから
「Dream Travel」
説明不要であります。