心のなかの天秤

ふじひろいち

正と負
雄と雌
右と左
善と悪
闇と光
富と貧

この世には
相対する二極が顕現する

しかし
近年その傾向が際立ちすぎて
中道がない

両極に位置するというのは
極端であるということ

普通ではない

よって現代社会は
普通でなくなってきている

中道は両極の特長をすこし含んでのまん中
両極のバランスを保った状態
天秤が揺れながらも左右の平衡を保つごとく

一方
極端に位置するというのは
他極を組み入れはしない

これが行き過ぎて
暴走すると
世界が壊れる

天秤の片方に重いものを乗せ過ぎると
カタンと皿がストッパーで止まるように
天秤の機能は失われる

乗せすぎた重りをとりさらねば
平衡はもどらない

バランスを無理やりとりもどそうと
さらに重りを上がったほうの皿に載せるのはダメだ
そのうち両皿に乗った重みで
天秤自身が壊れるから

世界が壊れる
いつからか
こんなように感じだしたのは

湾岸戦争
イラク戦争
911
福島原発事故
スタップ論文ねつ造

国権の発令にともなう破壊と暴力
そしてその報復
神の領域の科学技術の冒涜と
その欠点の隠蔽
謙虚さの喪失と慢心という無知

つきつめてみてみれば
すべて人の心の偏りが
外に現れた結果

心のなかの天秤が
どうか
今以上
これ以上
こわれませんように

心のなかの天秤

心のなかの天秤

何事もこの世はバランスだとおもいます。仏教でいう中道ですね。やり過ぎはダメです。そんな考えを天秤にみたててみました。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-08

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