あの空の向こうには・・・4
「さて、案内するって言ったのはいいけど、どこから案内しようか。」
成り行きで案内を請け負ってしまったが、実際案内するとなると、どこから案内しようか迷う。
「そう言えば、水無月さんはお昼ご飯は弁当かな?」
「あ、いえ、今日はお弁当ではなくて、ここの学食でいただこうと思っています♪」
「そっか、じゃあまずはご飯食べようか、案内するよ、こっちだよ。」
俺は水無月さんを学食へと案内することにした。
「あ、あの、倉町さん。」
廊下を歩いていると、水無月さんに声をかけられた。
「ん?どうしたの?」
「あ、あの、何かオススメメニューとか、あるんですか?あったらぜひ教えて欲しいです♪」
「ん、あぁ、個人的な嗜好もあると思うけど、俺的にはカレーライスがオススメかな、コクがあって美味しいんだ。」
自分で言うのもなんだが、俺はカレーライスに対する愛は誰にも負けないと思う、1日3食全てカレーライスでも飽きないほど俺はカレーライスが大好きなのだ。
と、そんな話をしていたら学食へと到着した。
「さて、いい席は空いてるかな〜?」
学食内をぐるっと見回すと、窓際のいい感じに外が見えるなかなかの席を見つけた。
「お、あそこの席が良さげだな、あそこの窓際の席にしようぜ。」
「あ、はい、そうですね、外が良く見えて気持ちよさそうです♪」
そして、俺と水無月さんは、席を確保すると、荷物を置いて注文をしにカウンターへと向かった。
「あ、水無月さんもカレーライスにしたんだ。」
「あ、はい、倉町さんのオススメだと仰っていられたので。」
うん、ほんとに落ち着きのあるいい子だなぁ、どっかの誰かとは大違いだ。
「ーへっくち!んぅ、誰かが私の噂でもしてるのかな〜、はっ!?もしかしてゆーまくんが私の事を思っているのかも!いやんゆーまくんったらぁ、お姉さんにべったりなんだからぁ♡」
そして、俺と水無月さんは席に着き、世間話をしながら昼食を済ませた。
「はぁ〜食った食った、美味しかったね。」
「はい!とっても美味しかったです!」
うんうん、水無月さんも喜んでくれたみたいだ、よかったよかった。
「さてと、後はトイレとか保健室とか、必要なところをのんびり見ていこうか。」
「あ、はい、そうですね、お願いします♪」
と、そんな話をしながら階段を下りようとした矢先ーー
「あっ、きゃあ!!」
水無月さんがつまづいて階段を踏み外してしまった!
「うおっと!危ない!」
俺は間一髪水無月さんを受け止めることに成功した。
「うぅ・・・あっ!ごめんなさい!!私が不注意なばっかりに!!」
「い、いや、俺は大丈夫だから、それより、水無月さんは平気?」
俺は水無月さんが、どこか痛めたりしてないか心配になって、水無月さんに問いかけた。
「あ、はい、私は大丈夫です、ありがとうございます・・・でも、あの・・・///」
「ん?・・・あぁ!ごめん!」
受け止めたままだったので、彼女を抱きしめるような形になってしまっていた。
「い、いえ、私は・・・大丈夫ですよ・・・///」
「そ、そうだ!確か保健室だったよね!さ、行こうか!」
俺は恥ずかしさのあまり、急かすように提案した。
「あ、はい、では行きましょうか♪」
「お、おう・・・。」
なんか調子狂うな、この子といると・・・。
あの空の向こうには・・・4
こういうのかいてて思うんですけど、高2ってめちゃくちゃ都合がいい年ですよね、先輩も後輩も同級生も出せるなんて、というわけで、みなさん(=゚ω゚)ノぉ ぁ ょ ぅユウです♪4話いかがでしたか?一応共通ルートの終わりくらいまではお話が出来てるので、じゃんじゃん書いていこうと思います!まだまだ新キャラも登場しますよ!お楽しみに!