あの空の向こうには・・・

どうも!ユウです!初めて小説を書いてみたんですけど、なんだか書いてる間に次々とシナリオが浮かんでくるもんですねー、まぁそれはさておき、あの空の向こうには・・・少しずつでも更新していきたいので、良かったら見ていってくんちゃいなー。ではでは。

1

「ねぇ、あの空の向こうには何があると思う?」
彼女は突然そう言った。
「んー?何って、そりゃ宇宙じゃねーの?」
俺は素っ気なく当たり前の答えを返す
「ぶー、そういう意味じゃなくてだねー。」
彼女は不機嫌そうに顔を膨らませる
「なんだよ、ポエムでも言うつもりなら俺は帰るぞ?」
そう言って、俺は鞄を持ち上げようとする。
「あぁ、待って待って!違うよ!ポエムとかじゃなくって!!」
「なんだよ、急にそんな質問して。」
俺は鞄を置いて、椅子に座り直す
「うーん、なんだろうねぇ、急にふと思っただけさ、なんでもない、忘れて。」
彼女は笑いながらそう言った
「ふーん、まぁいいや、そろそろ帰ろうぜ。」
「そだね、もう5時だしねー。」
そんな会話をして、俺と彼女は、教室を出た。

某県某市内にある小さな町、神凪町、そこにある県立成瀬学校に、俺、倉町悠真と、先程から一緒にいる彼女、草薙沙弥は通っている、この町は田舎くさい雰囲気もあるが、近くにある海が綺麗で、それ目当てで観光客が来ることもたまにある、何かと不便なこともある町だが、俺は結構気に入ってる。
「何さっきからブツブツ言ってるの?何?遂に頭おかしくなった?」
沙弥が不思議そうな顔をして、俺の顔を覗き込んできた。
「うおっ!?なんだよ!急に人の顔を覗き込むな!びっくりしたじゃねぇか!あと、頭おかしくなったりはしてねぇ。」
「ツッコムところ・・・そこなんだ・・・てか、あたしの話聞いてた?」
「何が?」
「何がじゃないよ!今日は奈々さんのところ行くの?」
「えー、帰ろうぜって言ったじゃん、なんで奈々さんのところに行かなきゃならんのだ。」
奈々さんと言うのは、俺の家の近くに住んでるお姉さんで、昔から色々と世話になっている。
しかし、これだけ聞くとまぁ面倒見のよいお姉さんなのだが、これまた困った人で、やけに俺を可愛がるんだ、とりあえず、会ったそばから抱きつくのはやめて欲しい、なんでって、そりゃ豊満な2つの果実が押し付けられてドキドキしちゃうからだよ。
「なんでなんで?奈々さんのところ行こうよー、いいじゃんちょっとくらい。」
沙弥は俺の腕を引っ張る。
「やーだーよめんどくさい、帰って寝たいの。」
「あ・・・コイツ、さては美人のお姉さんに会うのが恥ずかしいんだな?そっかぁ、そりゃそうだよねー、だって奈々さんは、悠真の初こーー」
「わーばかー!やめろやめろ!言わないでくれぇ!」
俺は泣きそうな顔で懇願する、そう、昔俺は、奈々さんに恋心を抱いていた、みんなもわかるだろ?幼稚園生が幼稚園の先生を好きになっちゃうのと似たようなもんだ。
「行かないって言うなら奈々さんに言っちゃおうかなー、悠真が奈々さんのこと好きだったらしいよーって。」
「やめろやめろ!わかった!行くよ!行けばいいんだろ!?」
「さっすが悠真♪話がわかるねぇ。」
こうして俺は、奈々さんの家へ行くことになった。

2

ピンポーン。
「奈々さーん、いますかー?」
俺が声をかけると、しばらくしてドアが開いた。
「ゆーまくぅーん!待ってたよー!今日は来てくれないのかと思って、お姉さん寂しかったんだからねー!」
「ぐはっ!!ちょ、奈々さん!抱きつかないでください!ちょっと、ほんとに!」
「えー?なんでなんで?ゆーま君が可愛いから抱きつくんだけど、ダメなのー?」
とまぁ、こんな具合になるので、あんまりここには来たくないんだ。
「それで?ゆーまくんは今日はどういう用事で来たのかな?お姉さんに会いたかった?それとも、お姉さんのおうちに泊まりたかった?」
「2つ目は訳わかんないですけど、とりあえずどっちも違います、沙弥が行こうって無理矢理・・・。」
「沙弥ちゃん?どこにいるの??」
「え?は?」
後ろを向くと、本来そこにあるはずの沙弥の姿が、どこにもなかった。
「やだぁゆーまくんったらー、お姉さんに会いたかったからって、沙弥ちゃんを言い訳にしちゃってー、可愛いなぁもう♡」
「ちょ、違う!さっきまでいたんです!ほんとに!」
「わかってるわかってる、お姉さんは全てわかってるよゆーまくん、だから安心してね、とりあえず、ここにいても何だし、上がって行きなよ、お茶くらいなら出せるよ。」
「あ、いや、俺もう帰るので。」
ピローン♪
俺が帰ろうとした時に、突然俺の携帯が鳴った。
「ん?メールか?なになに?」
(今日から母さんと父さん、しばらく出張に行くことになっちゃったから、奈々ちゃんの所に泊めてもらって♪綺麗なお姉さん堵一緒だからって、若い衝動を迸らせちゃだめだぞー。)
「・・・嘘だろ?」
「むふふ、見せてもらったぜー?ゆーまくんよぉ。」
奈々さんが俺の肩に手を置いてニヤニヤしてる。
「ちょ!勝手に人のメール覗かないでください!」
「いいよいいよ!泊まってって!ゆーまくん!そしてお姉さんと一緒にご飯食べて!お風呂入って!一緒に寝よっ!いやんもうゆーまくんったら大胆なんだからぁ♡」
「はぁ!?ちょ、何言ってるんですか奈々さん!そんなことしません!絶対にしませんよ!」
「まぁまぁ、とりあえず入んなさいな、話は家の中でね?ゆーまくん。」
「・・・まぁ、それもそうですね、おじゃましまーす。」
こうして俺は、奈々さんの家にしばらく泊まることになってしまった。

あの空の向こうには・・・

1話、どうでしたか?まぁまだどういう話なのかが良く分からないと思いますけど、それはのちのちわかってくると思います♪え?沙弥がいきなり空気フラグ?奈々さんルート直行じゃね?むふふふ、まだまだわかりませんよ?まぁ、ここはまだ共通ルートみたいな感じで、のちのち個別ルートを書いていきたいと思います!どの子から書くかは、僕の頭に最初に浮かぶシナリオに委ねられますのだ。ではでは、次は2話でお会いしましょー。

あの空の向こうには・・・

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-07

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