暮らしのいろいろ 〜大人になった女の子〜

朋招 幸奇 MANA

今日の出来事。
かかりつけの町医者に行ったところ、駐車スペースも全て埋まり、それどころかほんの僅かな空きスペースにも無理矢理ねじ込むようにして車が停めてあります。
その病院でそこまで車が停まっているのは見た事がない。
これは患者さんも多く「相当待たされるな」と感じたので、いつものように受付だけをすると、すぐに隣のショッピングモールに向かった。こういう時、近くに時間がつぶせる所があるといいですね。
まぁ、結果的には待ち時間が1時間を越え、院内でもたっぷり待つ羽目にはなったのですが。

さて、割と大きなモールなのですが、病院に一番近いところに本屋さん、楽器屋さん、雑貨屋さんがある。
ブラブラと20〜30分の時間を潰すには全く事欠かないのです。
ということで近くに車を停めて店内に入ろうとすると、何度か見かけた事のあるショップの店員(20代半ばくらいの女性2人)が、ドア付近に設置されている灰皿で喫煙をしている。
まぁ、よくある愚痴としてボクのような嫌煙家は、建物のドア付近に設置してある灰皿は外で吸っていた煙草を消して店内に煙草を持ち込ませないようにするためのもので、決して喫煙スペースではない!というようなヤツですが、ここではまったく主旨に関係ないのでスルーです。

ボクの目に留まった女性。前述の通り何度も見かけた事があります。
栗色のショートボブで、前髪は眉上パッツンに揃えてあります。
フェミニンな感じのブラウスに、コットンの質感がしっかりとしたスカートを履いて、とてもガーリーな感じです。
彼女が働いているのは、無●○品かな? もしそのお店じゃなくても、少しお洒落系の雑貨屋さんとか、ひと頃流行った森ガールなんて感じでほっこりネイチャーな感じのショップにいても全く違和感なく、存分に仕事ができそうな外見です。(雰囲気だけ感じて、詳細は観察し忘れました。あまりジロジロ見るのも失礼だし…)

そこで、ふと思ったんですね。
例えば学生時代。特に思春期の頃とか。
当然のように女子はスッピンでした。(今時のギャルはそうじゃないかもしれないけれどね)
そのスッピンに、なんの代わり映えもしない制服だの、体操服だのを着て生活をしていた訳ですが、何故か(もちろんそこにはちゃんとした理由があって)まだ洟垂れ小僧であった男子共や場合によっては同性である女子たち、更に更に大人の(男性の)先生にまでチヤホヤとされるようなルックスだのフェロモンだのを持った「女の子」っていましたよね?
私の数少ない観察、考察では、そういう思春期を過ごしたごく一部の女の子達は、生まれ持った天賦の才を踏み台にしてもっと高い所に行ってしまったり、あるいは早過ぎた春に涙したりしました。(なぜかボクの周りでは後者の方が圧倒的に多いです。)
が、同時にそういうキラキラしたものに恵まれなかった大多数の「普通」の女の子達はというと、年頃になり、メイクやファッションや女性らしい(というがどういう事かは色々あると思いますが)立ち居振る舞いを覚えて、社会に旅立って行きます。
年齢とともにちょっとぽっちゃりとしていた体も、しまる所が(それなりに)しまり、出る所が(それなりに)出る大人の女性の体になります。
その一人が、たまたま私が見かけたボブ子ちゃんだったりするのかなと思った訳です。
普通の女の子は、可愛い大人の女性へと変身したのです。
人によっては、可愛いではなくて、綺麗かもしれませんし、素敵だったり魅力的だったりするかもしれません。
男目線でもっと下世話な言い方をすればエロいフェロモンを醸し出しているというのもある意味で成長、成功なのかもしれません。
たぶんその方向性は、それぞれの女の子が大人の女性にと成長して行く過程で取捨選択をしたりされたりして結果的に出来上がるものなのでしょう。

男性と比べると、女性はファッションの選択肢も沢山あります。
着たい服を着る為に努力をしたなんて話も結構聞きます。
メイクもそうかもしれません。
でも、ファッションにしてもメイクにしても、本人は「そうなりたい」と強い気持ちを持っているのに全然似合ってないという場合もあります。
もう随分前になりますが、皆が「アムラー」や「シノラー」になり、「ギャル」(イントネーション注意)が生まれ、「ヤマンバ」が出現したりしました。
社会現象としては面白いのですが、一人一人の女の子とすれば、「ラー」になったりするよりも、もっと自分にぴったりの物があるのだろうなと感じずにいられません。

ボブ子ちゃんは、すっかり可愛い大人の女性となり、つい今しがた煙草を燻らせていました。
まぁ、それもアイテムの一つなのかもしれません。
仕事柄ストレスが溜まるとか、ひと息入れるのにとても便利な手段なのかもしれません。
そんなボブ子ちゃんを見て、勝手に5年後10年後の姿に想いを巡らせてしまったりします。

ボクは結構幅広い年代の方と接する機会があります。
例えば70歳以上の方ともご一緒する機会がありますが、年齢を感じさせない肌艶で若々しく、とても魅力的な方もいます。また内面的に年長者の余裕と優美な立ち居振る舞いでとても魅力的な方もいらっしゃいます。
もちろん、男女は関係ないのですが、そういう魅力的な方はどういう人生、生活を送ってこられたのかな?と好奇心が湧いてきます。
子どもの頃、思春期の頃からキラキラと輝いていた方が、その年齢になるまで輝き続けているのでしょうか?
それとも、普通の女の子が段々と磨かれ洗練された結果、魅力的な女性へと成長していったのでしょうか?

答えは多分両方なんだと思うのです。
元々魅力的な方がそれを健やかに維持をしたのも、普通の人が魅力的な成長をしたのも、事実として同じ結果なのでしょう。

男性であるボクが、女性のメイクやファッションにアレコレ言うのは、「嫌らしい」かもしれませんね。
「嫌らしい目で見てる」ってヤツです。
でも、ここは胸を張ってNOと言えます。
純粋に興味があるのです。
むしろ逆に、男性が女性と同様に、同等にメイクやファッションを楽しむのは、今の時代ではやり辛いですからね。
やっかみとまでは言いませんが、ボクは羨ましいなと思ってみています。
そして「普通の女の子」だった少女が、素敵な、魅力的な大人の女性になり、そして移ろう時の中でその時々の美しさを見せてくれるのは、本当に楽しみです。

あ、こういう時こそ「魅せる」という文字を使ってもいいかもしれませんね。

暮らしのいろいろ 〜大人になった女の子〜

暮らしのいろいろ 〜大人になった女の子〜

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-07

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