泣く空と笑う空

泣く空と笑う空

はじめての投稿となります。
温かい目でご覧になってもらえるとありがたいです。
どうか、読んでくれるとありがたいです。

泣く空と笑う空

ここは、どうぶつたちが豊かに暮らす世界。
人間のように、暮らしていた。
どうぶつなのだが、料理もできるし、お買い物もできる。
そんな世界である。


ある村での出来事。
いつもいつも、何かあれば、泣いている青い羊さんがいた。いつも泣いてばかりだから、その村にいるどうぶつたちは、いつか、笑ってくれるようにと、「ニコちゃん」と呼ぶことにした。
村のみんなは、彼に優しく声をかけ、泣かないようにと、いつも話し相手になっていた。でも、ニコちゃんは、彼らの言動はわざわざ僕のためにしてくれていて、本当は僕の存在が迷惑なものなのだと思い、余計悲しくなって、泣いていた。
おいしいパンをあげても、泣かれ、一緒に遊んでも泣かれ。
村のみんなはどうすることもできなくなってしまった。
そうして、彼に声をかけるものたちもいなくなっていった。

あるとき、ニコちゃんはだれかの畑に来た。
畑にはひつじたちの主食である、牧草がたくさん育てられていた。
そんな牧草たちを見て、彼は考えていた。
植物というのは、水だけで育つのだと思っていたのだ。太陽の光を浴びて育つことなんて、考えもしなかった。
だから、彼はこの牧草たちには水がたくさん必要なのだと勘違いをして、たくさん泣こうと考えた。
彼は悲しいことを思い浮かべると、すぐに瞳に涙を浮かべた。
ポロポロと涙を流していくうちに、空をも泣かせてしまい、たくさんの大雨を降らせてしまった。
僕のせいで、大雨を降らせてしまったと悲しく思い、どんどん涙が出てくるニコちゃん。雨もどんどん強くなっていった。
彼の自慢の真っ青な羊毛がどんどんどんどん濡れていった。
そんな中で、彼に傘を差し出すものがいた。
そのものは、いつも笑っていて、名前は「アンディ」という。
彼はニコちゃんを見て、笑っていた。
「どうして、僕を笑うんだ?」
と、尋ねると、アンディは、微笑みながらこう答えた。
「泣くことも大切だよ? だから、君の考えは間違ってない。でもね、それ以上に笑うことも大切なんだよ」
「・・・笑う?」
「そう! 笑うんだ。僕たちが食べている草だってそうだよ。涙も必要だけど、たくさんの笑顔を浴びているから、育ってくれるんだよ。そろそろ、草たちだって笑顔が見たいと思うんだ。だからさ、一緒に笑お?」
「・・・笑う? 僕、笑ったことがないよ。どうやったら、笑えるの?」
「そうだね・・・。嬉しいことを考えるんだ。ニコちゃんは、いつも、悲しいことばかり考えているから、泣くことが多いんだよ。だから、嬉しいこと、考えよ?」
アンディは、そう、微笑みかけた。
嬉しいこと。ニコちゃんは楽しいこと、嬉しいことを考えた。
彼にとって、嬉しいことは、大好物の木の枝を食べること。固い食感だけど、コリコリしているから好きなのだ。
木の枝を食べている姿を想像した。
すると、彼の口元が上がりはじめた。
「そうそう、その調子。嬉しいことを考えよう」
ニコちゃんは楽しいことをたくさん、考えた。寝ること、食べること、草の上でゴロゴロすること。そうしていくうちに、彼は笑顔になった。
すると、どうだろう。
雨があがり、雲がいなくなって、太陽が笑いだした。
「雨も止んだよ。だから、ニコちゃん。君も笑うことも忘れないで」
アンディが笑いかけるとニコちゃんも笑って、頷いた。

それからというもの、彼は村のみんなに謝り、お礼をたくさん言った。みんなは笑って受け入れてくれた。
今は、ニコちゃんは、アンディと共に、牧草を育てている。彼らは無敵だった。なぜなら生きていくなかで必要なものを持っているからである。
おいしい牧草が彼らの畑で育っていた。

おわり

泣く空と笑う空

読んでもらって、ありがとうございました!
まだまだ、未熟なものなので、いろいろと読みにくかった部分もあると思いますが、読んでいただけて、幸いです。

本当にありがとうございました!!

泣く空と笑う空

これは人間のように暮らすどうぶつたちの物語です。 今回はカラフルな羊毛をもつ羊さんを主人公として、書きました。 泣き虫な青い羊さんと、いつもニコニコと笑う紅い羊さん。 童話風に仕上げました。どんな方々でも、ご覧になれると思います。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-08-03

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